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アリスマティック えいけつでん
Alicematic 英傑伝
恐るべき【虚無】の侵略を退けた後、待っていたのは……新しい戦争でした!
荒廃したワンダーランドの再建をめぐり、意見を違えたアリスたちが醜い争いを始めたのです。
そう、全ては新しい理想のワンダーランドの為に!
戦いを勝ち抜くには国力を上げなければなりませんが、話はそう単純でありません。
盤面を見ながら、自分にとって最も必要なものを選ぶ必要があるのです!
戦力を募るのも良し。遠征の為の食糧を生産するも良し。
あるいは、在野のアリスを登用するのも良し!

全てが悩ましく、そしてちょっと足りない。簡単でスピーディーな戦略級ボードゲームの登場です!
ゲームの特徴と仕組み
GAMEGUIDE
プレイ人数
最多テスト人数:3人
ソロプレイ不可

対応言語
プレイ時間
初回インスト:20分
3人プレイ:60分
4人プレイ:70分
5人プレイ:80分

テストプレイ平均時間:50分
対象年齢
推奨年齢:14歳以上
流血/暴力表現:なし

ルール難度★★☆☆☆
思考要素★★★★☆
運要素★★☆☆☆
特殊効果★★★☆☆
メカニクス
モジュラーボード
エリアコントロール
ハンドマネージメント

手番でやることは2つだけ!
 自分の手番になってやることは、手札を1枚プレイして、マップ上のどこかを1マスを攻めてチットを置くだけ。余分な選択肢を極限まで削り、誰でも遊べるシンプルさと、分かり易いスマートさを実現しました。
 しかも、それでいて悩み所は十分。中量級の本格的戦略ゲームとして遊ぶことができます!

 その秘密は……エンジンビルドにあり!
 領土を増やし、そして勝利点を獲得するのに必要な5つの要素があり、プレイヤーは毎手番、これら要素の1つを強化していくことができます。そして、強化した要素の組み合わせによって、様々な戦略を取ることができるのです。
 これにより、軽いプレイ感であるにも関わらず、中量級ゲームをしっかり遊んだという充実感を同時に味わうことができます。

アリス、アリス、アリス!
 このゲームは『不思議の国のアリス』をモチーフとしていて、様々なコスプレをした可愛いアリスが登場します。
 これらアリスは「メガロマニア(妄想)」と呼ばれる特殊な能力を持っていて、それらを活用することで更に戦略の幅を広げることができます。
 手元をアリスで埋める程に、華やかさと共に得点効率も上昇するので、たくさんアリスを集めましょう!

 また、複数のアリスを組み合わせることで生まれる相乗効果も大きく、アリスの特性を理解しているといないでは如実に差がでます。上達を目指すのであれば、まずアリスを知ることから始めましょう!

実物イメージ/プレイ風景
PHOTO
2018/11/23
英語版第2版の日本語版。マニュアル、カードテキストは全て日本語
撮影者:kuro
2018/11/23
英語版第2版
提供:Japanime Games
2018/11/23
英語版第2版。英語版2版の日本語版はボックス裏のアートが異なります
提供:Japanime Games
最新情報
TOPICS
📝重版しました

Japanime Games様から出ている英語版を逆輸入しました。コンポーネントが英語版仕様になっていますが、カードテキストやマニュアルは日本語(初版のものと同じ)となっています。
🌍英語版と中国語版

Japanime Games様から英語版と、Board Game Box様から中国語版が出ています。
📝写真掲載

ボックス、コンポーネントの写真を掲載しました。
📝情報掲載

オンラインマニュアル、FAQなど掲載しました。

購入
GET A COPY

上記ショップ様に委託させていただいています。在庫については、直接ショップ様の方へお問い合わせください。
また、イベント時にも頒布していますので、そちらもご利用ください。

オンラインマニュアル
RULES
📕📗1P
📕📗2P
解説漫画1
📕📗3P
解説漫画2
📕📗4P
ストーリー
📕📗5P
コンポーネント
📕📗6P
セットアップ
📕📗7P
アリスの召喚
メガロマニア
📕📗8P
ワンダーランドの住人の雇用
遠征と戦争
📕📗9P
戦争判定
🌟📕📗10P
怪物の森
得点計算
🌟 怪物の森
 初回プレイ時は怪物の森を「通行も遠征もできない」として、単なる空白地として扱うことをおススメします。
 怪物の森のみの特殊ルールが多いことと、処理が複雑なこともあり、なしにした方がインスト時間も短く済み、遊び易くなります。

 怪物の森のルールは、ゲームにある程度慣れた際に裏選択肢として生きて来るので、ゲーム展開に物足りなさを感じたら導入する。ぐらいの感覚で良いと思います。

エラッタ/FAQ
SUPPORT
🙇2版にはスタートプレイヤーマーカーが含まれません
 『Alicematic 英傑伝』は今回の再販にあたり、Japanime Games様が米国で販売されている英語版と同様の仕様に変更されました。
 その際にスタートプレイヤーマーカーが削除され、ラウンドマーカーとゲームタイルの裏面にラウンドトラックの追加がされたのですが、それが日本語版マニュアルに反映されておりませんでした。
🙇カードテキスト誤植
 JETアリスのメガロマニア「自分を裏向きにし、戦争中の自分の領土チット1つを直ちに表向きにする」は、「このアリスを裏向きにし、戦争中の自分の領土チット1つを直ちに表向きにする」の誤りでした。
魔術師アリスや戦乙女アリスなど、何らかのコストを支払うメガロマニアは、コストを支払うことで1手番中に何回も効果を適用することができますか?

いいえ、できません。メガロマニアの効果は1番中に1回しか適用できません。また、同名のアリスが複数いても、適用できるのは1回だけとなります。
帝アリスの「各色置き場の最大枚数に+1」は、実際に配置されている枚数を1枚分多く扱うという意味でしょうか?

いいえ、違います。通常各色置き場には4枚までしか(アリス/ワンダーランドの住人)を配置できませんが、帝アリスがいると5枚まで配置できるようになる。という意味です。
他のプレイヤーの領土に遠征する場合、戦争判定に失敗して【戦争中】にするような遠征は可能でしょうか?

はい、可能です。ただし、【戦争中】になっている状態でも、相手がその領土を拠点と繋げてしまった場合、遠征条件を満たさなくなり遠征できなくなります。が、【戦争中】の状態は継続しているので、JETアリスの特殊効果により「遠征条件を満たさない状態」になっていても、その領土を奪うことができます。
他のプレイヤーの【戦争中】のマスに対し、戦力・食糧が足りない状態で遠征を行い、JETアリスのメガロマニアを即使用することで「遠征に成功した場合に限り」の条件を満たすことはできますか?

いいえ、できません。同様に、【幻想都市】の遠征失敗時にも使用できません。
自分以外のプレイヤーが資源を持っていなかった場合、闘士アリス、チアアリス、怪傑アリスなどのメガロマニアはどうなりますか?

効果が適用されません。誰も資源を持っていなかった場合、資源を奪う効果は無効化されます。
魔王アリスのメガロマニアで、他のプレイヤーの領土となった【怪物の森】にも遠征できますか?

はい、できます。ただし、【怪物の森】への遠征条件(=隣接する領土数の最も多いプレイヤー)を満たす必要があり、さらにそこから得られるVPはペナルティにより半分になります。
戦乙女アリスのメガロマニアによってアリスを裏向きにした場合、そのメガロマニアはいつまで有効ですか?

即時失われます。例えば、【幻想都市】に遠征した際に忍者アリスを裏向きにして戦力に+2すると、忍者アリスのメガロマニアは直ちに失われて【幻想都市】の戦力が元に戻ります。
探偵アリスのメガロマニアによって、表向きになったアリスのメガロマニアは、本来の色と違う【色置き場】に置かれていても適用されますか?

はい、適用されます。また、半熟アリスや狩人アリスの「配置された際」の条件も満たします。
魔術師アリスのメガロマニアで、半熟アリスや狩人アリスのメガロマニアをコピーしたらどうなりますか?

コピーした瞬間に「配置された際」として扱い、効果が適用されて資源を得ることができます。
チアアリスや怪傑アリスのメガロマニアで資源を要求された際、手元に資源はないけれど巫女アリスや隠者アリスのメガロマニアを使用すれば出せるという状況の場合、それらを使用して資源を渡す必要がありますか?

いいえ、ありません。


デザイナーズノート
NOTE
制作を終えて
 このゲームは、Alicematicシリーズの4作目として制作されました。
 Alicematicシリーズの基本コンセプトは、各シリーズ毎に追加キャラを増やす一種のスターシステムであり、全シリーズのアリスが一堂に会するお祭りゲームです。これを分かり易く翻訳すると、「イラスト代を抑えつつ何か新しいゲームを作る」となります。いやー、分かり易さというのは本当に大事ですね!
 ただ、その浮いた分のコストを何に使うかというのが問題で、本作においては途中から「大箱制作における試金石」という要素が加わり、個人ではたして商業規模の大箱ゲームが作れるのか? という実験作的意味合いとなりました。この少し前に出した『ウニコルヌスの騎士たち』も大箱ゲームではあるんですが、カナイセイジ氏との合作であり、かつ製造部分はAEG(Alderac Entertainment Group)の協力もあり、個人として作業を完結させたのは本作が初めてとなります。
 この経験が、後の大箱制作の下地として生かされていることは間違いありません。

 本作のベースになっているのは『Lord of Knights』、より正確な表現をするなら『戦姫インペリアル from 英雄*戦姫』です。いわゆるトラビアン系ゲームですが、その大きな特徴であるワールドリセットはオミットされています。まぁ、そんなに長いゲームじゃないから何回もやってね、ということで……
 基本的な構造は内政+外征で、外征は攻めたいマスを選ぶとその距離に応じた戦力と時間がかかるという感じで、これをボードゲーム的に「時間」を「食料」に置き換えました。時間のままにして「遠くのマスを攻撃したら、結果が出るのに数ラウンドかかる」でも良かったんですが、即結果が返ってくる方が短時間のゲームに向いていると思い変更しています。
 内政部分については、拙作『魔女×魔女』で使ったMTGの変則マナ出しシステムをそのまま流用し、生産施設の建替えも視野に含めた構成を考えていました。が、実際にやってみたら切り替えが簡単過ぎて上手く機能しなかったので、かなり早い段階で現在のような固定制に切り替わったと思います。
 また、それに合わせて、最初は将軍ユニット的な位置づけで使っていたキャラクター(アリス)を、内政兼任という立ち位置に変更しました。この狙いは2つで、たくさんのアリスをたくさん手元に配置できること。そして、単純にパーソナルスペースの縮小です。これは実際、上手くまとまったと思います。

 後はとにかく、プレイ感をいかに軽くできるかを重視して細かい部分を整備しました。
 手番で何もできない、という嵌り状態を解消する為に「戦争中」のルールを作ったり、手札事故による嵌りを解消する為に「裏向きセット」のルールを作ったりとかです。基本的にやったことはこれだけであり、元にしたゲーム(『Lord of Knights』)がいかに優れているかの証左とも言えるでしょう。

デベロップ問題
 テストプレイを繰り返して、ルールに妥当性を持たせていく過程を本項目(というか、僕)では「デベロップ」と仮定します。で、その際に絶対に発生するある問題についてです。
 さて、テストプレイを繰り返すのはいいですが、極少数の限られたメンバーで行っていると、そのメンバー全員が初心者ではなくなってしまいます。なので、テストプレイヤーたちはゲームに物足りなさを感じて、特に悪気なく要素を付け加え、特にそれを悪気なく「これでまたゲームが面白くなった」と感じてしまう訳ですが、それは勿論錯覚です。正しくは「これでまたゲームが自分好みになった」です(同人なんだから、これは1つの答えではありますが)。
 テストプレイヤーはほぼ0の状態から1つずつ積み上げて、物凄く丁寧にレベルアップしながら戦いに挑んでいるから丁度良いのですが、はじめて遊ぶ人にとってはいきなり拡張入りで全部! みたいな状況になる訳です。

 本作で言えば「怪物の森」に関するルールがそれに当たり、はじめてプレイする人には全く必要ないルールとなります。なので、ゲムマなどで試遊をする際は、当サークル側でもこのルールを全て省いてインストする有様で、明らかに搭載方法を間違えました。やるなら選択ルールにするか、あるいは専用チットを使った別コンポーネントで、拡張として用意すべき案件でした。
 それに合わせて、マニュアルも完全別ページにしてしまうとか、ページデザインを変えるとか、何かしら工夫があるともう少し遊び易かったのではないかと後悔しています。

 文字に起こしてしまえばとても簡単なことなんですが、いざ当事者となるとこれに気づくことが難しい。
 これがさらに進んで末期的な状況になると、ゲームが面白いのかどうかすら自分で分からなくなったりします。体験とは最も代表的な不可逆性変化であることを実感してしまいますね。
 で、問題となるのは解決方法ですが、マニュアルの書き方などでもよく言われるように「はじめてやる人にルールブックを読んでもらって1から遊んでもらう」というのがありますが、これは解決方法でもなんでもありません。それができる人、環境にいれば、そもそもこんな問題はほぼ起こらないからです。時間とか人脈とか資金とか、理由はなんでもいいですが「できない」からこういう事態に陥る訳で、心構え的なものは救いになりません。具体的な方法論によって打破していく必要があります。

 経験により僕が効果的だと感じるのは以下の2つです。

・同じテーマでルールを作り直してみる
・別のゲームを作る

 簡単に言えば冷却期間を置くことです。僕の感覚だと、2ヵ月ぐらいも放置すれば脳が綺麗にリセットされる気がします。
 「はじめてやる人」を用意するのが難しいのなら、自分がそうなってしまえばいいということです。そう、俺がガンダムだ! さらに付け加えるならば、リセット前提でスケジュールに余裕を持たせると完璧かと思います。

HISTORY
ゲーム企画段階からの変遷と覚書です。ゲーム制作時に何らかの参考になるかも知れません。

📄 Ver.00 / 📄 Ver.01 / 📄 Ver.02 / 📄 Ver.03 / 📄 Ver.04 / 📄 Ver.04a / 📄 Ver.05 / 📄 Ver.05b / 📄 Ver.06 / 📄 Ver.06a / 📄 Ver.07 / 📄 Ver.07a / 📄 Ver.07c / 📄 Ver.08 / 📄 Ver.09 / 📄 Ver.09a / 📄 Ver.09b / 📄 Ver.10(End)
作品仕様
SPEC
リリース 2017/5/14

イベント価格 ¥4000

印刷 WINGO/ソリスト合唱団

コンポーネント マップタイル 15枚
国カード 25枚
アリスカード 90枚
依頼カード 60枚
領土チット 80枚
資源チット 60枚
VPチット 40個
マニュアル 1冊

スタッフ ゲームデザイン:kuro
メインイラスト:ふじ
ロゴ&フレームデザイン:すぎらく
マップイラスト:青春
イラスト:kokuzu、いち、かじゅねこ、ぴま眞白、まゆ、朝霧圭、藤井ルマンダー、麦島
紹介マンガ:某君
英訳:Ziemon、William Niebling
マニュアル監修:グラム、うめゆ

smallial Thanks(敬称略) カナイセイジ、梅津爆発、ゲームサークル「アスガルド」
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