■■ Alicematic英傑伝 草案7 (!--大まかな変更点--) ・最後の資源ボーナスを、資源数でなくその色のアリス数でマジョリティ判定するよう変更 ・怪物の森で要求される資源を緑に限定。緑以外は2個で1個扱い ・幻想都市攻略の追加ドローをなくし、その代わりに清算で2VPに変更。また、拠点タイル内のマスを他のプレイヤーが通行するには、領土と同じく追加1食糧必要に変更 ・清算時のタイルベース点を7から5に引き下げ ■ 概要  新たな虚無の軍勢がワンダーランドに現れた!  虚無に奪われたワンダーランドの領地を取り戻せ! ■ コンポーネント  3〜5人 ◇マップタイル(15枚)  6角形のマスが7つ分の、ワンダーランドを表すタイルとなります。  マスには「幻想都市」「怪物の森」と、「赤(軍事)」「青(研究)」「黄(DP)」「緑(生産)」「白(支配)」の5色の施設があり、施設の形状は各マップタイル毎に異なります。  また、マスにはそこを領土にする為に必要な戦力が書かれています。 ◇アリスカード(90枚)  ワンダーランドにたむろする、妄想パワーを内に秘めた夢見るアリスちゃんです。  マップタイルの施設色に対応した5色があり、召喚に必要なDP(ドリームパワー)と、特殊な力「メガロマニア」を1つ持っています。 ◇領土チット(75個)  各プレイヤーの領土を表す、5色各15個のチットです。  裏面は戦闘中の領土を表します。 ◇資源チット( 個)  各施設から生産されるチットです。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーは自分の色を決めて、内政ボードと領土チットを15個受け取ります。  受け取ったら、アリスカードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーは5枚ずつ引いて手札としてください。  それが終わったら、マップタイルを適当にシャッフルし、7枚を円状になるよう上から2枚、3枚、2枚と並べます(マップの向きは適当で構いません)。  次に、3人プレイなら2枚を一番上と一番下に。4〜5人プレイなら、さらに4枚を上から2段目と下から2段目(2枚の所)の左右に配置してください。  マップを作ったら、じゃんけんなど好きな方法で親を決めます。  そして、親の右隣のプレイヤーから反時計回りで順番に、マップの外周にある好きなタイルを1つ選び、その中央部分にある幻想都市に自分の領土チットを1つ置いて「拠点」としてください。この時、既に他のプレイヤーが領土チットを置いているタイルを選ぶことはできません。 ■ ゲームの進行  本ゲームは14ラウンドで終了します。  14ラウンドが終了した時点で清算を行い、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。 ○メガロマニア  アリスは各置き場に配置されると、その特殊効果が適用されます。  使用タイミングは各効果毎にテキストで指定されています。また、同じ名前のアリスの特殊効果は重複して適用されません。 ○資源  赤黄緑の3色には、各色に対応した資源があります。  資源は「各置き場の枚数」を参照された際、その瞬間だけ1つ消費する毎に「枚数を+1」して扱うことができます。また、これによって各置き場の最大枚数(通常4枚)より大きくすることができます。  また、各色置き場に1枚もカードが配置されていない状態であっても、その色の資源を(主にメガロマニアによって)得ることができます。 1:メインフェイズ  親から時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、「内政」→「遠征」の順番で処理を行ってください。また、手番終了時に(メガロマニアにより)各色置き場に最大枚数よりも多く配置されていた場合は、最大枚数になるよう好きに捨て札にして調整します。  もしも手札が1枚もない場合、山から3枚引いて手札に加えて手番をパスしてください。 ○内政  アリスを召喚するか、あるいはワンダーランドの住人を雇い国力を強化します。  国力には「赤(軍事)」「青(研究)」「黄(DP)」「緑(生産)」「白(支配)」の5色があり、1手番につき1枚だけ手札を配置することで、任意の色の国力を強化していきます。  ただし、1つの色置き場に配置できる最大枚数は通常4枚(アリス、裏向き、含む)となり、それ以上配置できません。その場合、他の色置き場を選んでください。 ・アリス召喚  アリスを召喚するには、DPが必要となります。  「黄置き場に配置されたカード枚数」をDPとし、各アリス毎に指定された必要DP以上であれば召喚することができます(必要DPが0の場合は、黄置き場にカードが配置されていなくも召喚できます)。  召喚したアリスを表向きに、その色と同じ置き場に配置してください。  DPが不足していた場合は、黄の資源を使用することもできます。 ・ワンダーランドの住人を雇う  有能なワンダーランドの住人を雇います。  手札を裏向きにして好きな色置き場に配置し、山から1枚引いて手札に加えてください。  この場合、好きな国力を強化できますが、アリスと違ってメガロマニアがありません。 ○遠征  侵略して新しい領土を増やします。  遠征可能なマスは以下の3つとなります。 ・誰の領土でもないマス  制限なく遠征できます。ただし、「怪物の森」には遠征できません。 ・他のプレイヤーが戦争中のマス  自分の手番でそのマスを領土にできる場合に限り、横取りすることができます。 ・拠点と繋がっていない他のプレイヤーの領土  他のプレイヤーの領土が拠点と繋がっていない場合、そこに遠征できます。  遠征マスを決めたら、以下の戦争判定を行います。  遠征マスが拠点のあるタイルの場合、戦力(赤置き場の枚数)がそのマスに書かれた必要戦力以上なら、侵略を完了し領土チットを配置して自分の領土とします。  もしも少なかった場合、侵略完了するまで時間がかかります。領土チットを裏向きに配置し、そのマスを「戦争中」としてください。そして、以後の手番でもう1度このマスに遠征すれば、戦力に関わらず領土にすることができます(ただし、幻想都市は戦争中にならず、領土チットが自動的に捨てられます)。  ただし、「戦争中」のマスは他のプレイヤーの侵略対象にもなり、もしも他のプレイヤーがその手番中に侵略を完了させた場合、自分の領土チットは取り除かれ、他のプレイヤーに領土を横取りされてしまいます。  この時、戦力が不足していた場合、赤の資源を使用することもできます。  遠征マスが拠点のないタイルの場合、戦力の他に「自分の拠点(複数あれば1つを選ぶ)から、その遠征マスへの歩数分」だけの食糧が必要となります。  この時、怪物の森は通行できません。他のマスを迂回してください。さらに、他のプレイヤーの領土、あるいは拠点のあるタイルを通る場合は、1マスにつき余分に食糧が1必要となります。  食糧(緑置き場の枚数)が必要な食糧以上なら、通常通り遠征処理を行います。不足している場合、戦力が足りていても強制的に「戦争中」となります(ただし、幻想都市は戦争中にならず、領土チットが自動的に捨てられます)。  食糧が不足していたら、緑の資源を使用することもできます。  遠征によって新しく領土を得た場合、そこにある施設に応じて以下の処理を行います。 ・赤黄緑施設  その色置き場に配置されている枚数(アリス+裏向き)分、その色の資源を得ることができます。 ・青施設  青置き場に配置されている枚数分、山から手札を引いて加えてください。  資源はありません。 ・白施設  白置き場に配置されている枚数分、VPを得てください。  資源はありません。 ・幻想都市  そのマスを新しい拠点として追加します。  拠点になると、そのタイル内の好きなマスへ食糧なしで遠征できる他、他のタイルのマスへ遠征した際に出発点の1つとして選ぶことができます。 3:逆侵攻フェイズ  全てのプレイヤーが手番を終えたら、怪物の森からの逆侵攻チェックを行います。  全タイルを見て、怪物の森の隣接マスが全てプレイヤーの領土か、あるいは怪物の森で囲まれていた場合、怪物の森からモンスターが襲撃してきます。複数ある、あるいは複数のタイルに跨って怪物の森が広がっている場合は、幻想都市番号(a〜)の早い順に判定を行ってください。  逆侵攻が発生した怪物の森に領土が1つでも隣接しているプレイヤーは、親から時計回りで順番に(隣接している領土数)分の緑資源を支払ってください。色置き場に配置されているカード枚数は関係なく、資源だけとなります。緑資源が足りない場合、他の資源2個で緑資源1個分として支払うこともできます。  支払えない、あるいは支払いたくない場合は、(怪物の森に隣接している)好きな領土1つから領土チップを取り除き、無統治状態に戻してください。  解決に順番はありますが、これは全て同時に処理したとして扱い、先順番のプレイヤーが領土を失って怪物の森の隣接マスが空いたとしても、逆侵攻がそこで終わる訳ではありませんので注意してください。 4:ラウンド終了  怪物の森の処理を終えたら、ラウンドが終了します。  14ラウンド目の終了時か、あるいは全ての都市がプレイヤーの領土になったら、ゲーム終了となります。得点計算を行ってください。  そうでなければ、ゲームが続行します。  親を変更せず、次のラウンドを開始してください。 ■ 得点計算  各タイル毎に、最も多く領土を持っているプレイヤーはマジョリティを得て5VPを得ます。複数いた場合、人数で頭割りして端数を切り捨ててください。この時、その中でアリス(=表向きのカード)の最も多い(複数不可)プレイヤーは端数を得ることができます。  例えば、2人のプレイヤーが領土を3つずつ持っていた場合、プレイヤーAのアリスが5枚、プレイヤーBのアリスが3枚なら、プレイヤーAは3VP。プレイヤーBは2VPとなります。  マジョリティが得られなくても、1マスでも領土があれば1VPを得られます。また、幻想都市を領土としていたら、追加で2VPを得ます。  つまり、そのタイルでマジョリティを取り、さらに幻想都市も領土にしていたら7VPを得られます。  次に、各置き場毎にアリスの数を比べて、最も多くアリスのいるプレイヤー(複数可)は(アリス数)VPを得てください。  これらを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、アリスの多い方のプレイヤーが勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。