■■ Alicematic英傑伝 草案9b ■ 問題点  カードの背面置きがちょっと強すぎるか。  極力戦争中にしないことが肝要。そして、可能な限り青を取らされないことが肝要。なので、青の価値をもう少しだけ高める必要がある。  例えば同数判定について、現状は半々だけど、これを意図的に差を付けてみる。例えば、マップの占有を6点とし、半々ならアリス数で4:2になるとか。これぐらいがいいかな。  また、レイラインを削ってみても良いかも知れない。  結局の所、単に離せばよいというものでもないという気がしてきた。重要なのは毎ラウンド攻めて取られない領地を増やすことであり、戦略的に見て遠ければ有利とか、そんなのないような気がしてきた。  なので、幻想都市のVPを固定点に戻し、レイラインを廃止で良いと思われる。 (!--大まかな変更点--) ・幻想都市を取ったら、1ドローを削除 ・幻想都市に人数制限。4なら1人、5なら2人、6なら3人。 ■ 概要  新たな虚無の軍勢がワンダーランドに現れた!  虚無に奪われたワンダーランドの領地を取り戻せ! ■ コンポーネント  3〜5人 ◇マップタイル(15枚)  6角形のマスが7つ分の、ワンダーランドを表すタイルとなります。  マスには「幻想都市」「怪物の森」と、「赤(軍事)」「青(研究)」「黄(DP)」「緑(生産)」「白(支配)」の5色の施設があり、施設の形状は各マップタイル毎に異なります。  また、マスにはそこを領土にする為に必要な戦力が書かれています。 ◇アリスカード(90枚)  ワンダーランドにたむろする、妄想パワーを内に秘めた夢見るアリスちゃんです。  マップタイルの施設色に対応した5色があり、召喚に必要なDP(ドリームパワー)と、特殊な力「メガロマニア」を1つ持っています。 ◇国カード(25枚)  各色置き場を表すカードで、同時にサマリーにもなっています。 ◇領土チット(80個)  各プレイヤーの領土を表す、5種類各16個のチットです。  裏面は戦闘中の領土を表します。 ◇資源チット(60個)  各施設から生産されるチットです。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーは自分の色を決めて、5色の国カードと領土チットを16個受け取ります。  受け取ったら、アリスカードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーは5枚ずつ引いて手札としてください。  それが終わったら、マップタイルを適当にシャッフルし、7枚を円状になるよう上から2枚、3枚、2枚と並べます(マップの向きは適当で構いません)。  次に、3人プレイなら2枚を一番上と一番下に。4〜5人プレイなら、さらに4枚を上から2段目と下から2段目(2枚の所)の左右に配置してください。  マップを作ったら、じゃんけんなど好きな方法で親を決めます。  そして、親から時計回りで順番にマップの外周にある好きなタイルを1つ選び、その中央部分にある幻想都市に自分の領土チットを1つ置いて「拠点」としてください。  この時、既に他のプレイヤーが領土チットを置いているタイルを選ぶこともできます。ただし、幻想都市にはサイズがあり、そこに配置できる領土チットの数が決まっています。アイコンで示された「配置できる領土チット(=プレイヤーの数)」を超えるようには配置できないし、また遠征(※後述)することもできません。  全員が1つずつ拠点を作ったら、今度は親の右隣から反時計回りで順番に同様の処理を行い、2つ目の拠点を作ってください。 ■ ゲームの進行  本ゲームは14ラウンドで終了します。  14ラウンドが終了した時点で清算を行い、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。 ○メガロマニア  アリスは各置き場に配置されると、その特殊効果が適用されます。  使用タイミングは各効果毎にテキストで指定されています。また、同じ名前のアリスが既に自分の色置き場に配置されていたら、その特殊効果は重複して適用されません(少女アリスのみ例外です)。 ○資源  赤黄緑の3色には、各色に対応した資源があります。  資源は「各置き場の枚数」を参照された際、その瞬間だけ1つ消費する毎に「枚数を+1」して扱うことができます。また、これによって各置き場の最大枚数(通常4枚)より大きくすることができます。  また、各色置き場に1枚もカードが配置されていない状態であっても、その色の資源を(メガロマニアによって)得ることができます。 1:メインフェイズ  親から時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、「内政」→「遠征」の順番で処理を行ってください。また、手番終了時に(メガロマニアにより)各色置き場に最大枚数よりも多く配置されていた場合は、最大枚数になるよう好きに捨て札にして調整します。  もしも手札が1枚もない場合、山から3枚引いて手札に加えて手番をパスしてください。 ○内政  アリスを召喚するか、あるいはワンダーランドの住人を雇い国力を強化します。  国力には「赤(軍事)」「青(研究)」「黄(DP)」「緑(生産)」「白(支配)」の5色があり、1手番につき1枚だけ手札を配置することで、任意の色の国力を強化していきます。  ただし、1つの色置き場に配置できる最大枚数は通常4枚(アリス、裏向き、含む)となり、それ以上配置できません。その場合、他の色置き場を選んでください。 ・アリス召喚  アリスを召喚するには、DPが必要となります。  「黄置き場に配置されたカード枚数」をDPとし、各アリス毎に指定された必要DP以上であれば召喚することができます(必要DPが0の場合は、黄置き場にカードが配置されていなくも召喚できます)。  召喚したアリスを表向きに、その色と同じ置き場に配置してください。  DPが不足していた場合は、黄の資源を使用することもできます。 ・ワンダーランドの住人を雇う  有能なワンダーランドの住人を雇います。  手札を裏向きにして好きな色置き場に配置し、山から1枚引いて手札に加えてください。  この場合、好きな国力を強化できますが、アリスと違ってメガロマニアがありません。 ○遠征  侵略して新しい領土を増やします。  遠征可能なマスは以下の3つとなります。 ・誰の領土でもないマス、幻想都市  制限なく遠征できます。  ただし、「怪物の森」には一定の条件を満たさないと遠征できません。もしも、怪物の森の隣接マスが全てプレイヤーの領土か、あるいは怪物の森で囲まれていたら、「隣接マスに最も多く領土を持つプレイヤー(複数可)」のみ遠征可能になります。  この時、怪物の森の必要戦力は「隣接するマス数」として扱ってください。  また、幻想都市は空きがあるなら、既に他のプレイヤーの領土チットが置かれていても遠征することができます。 ・他のプレイヤーが戦争中のマス  自分の手番でそのマスを領土にできる場合に限り、横取りすることができます。 ・拠点と繋がっていない他のプレイヤーの領土  他のプレイヤーの領土が拠点と繋がっていない場合、そこに遠征できます。  ただし、他のプレイヤーの領土を侵略した場合、得られるボーナスが半分(端数切り捨て)になります。戦争中のマスはまだ他のプレイヤーの領土になっていないので、このペナルティは受けません。  遠征マスを決めたら、以下の戦争判定を行います。  戦争判定で勝利し領土とするには、「戦力」と「食糧」の2つの条件を満たす必要があります。 ○戦力  そのマスに書かれた数字だけ、戦力(赤置き場の枚数)が必要となります。  この時、戦力が不足していた場合、赤の資源を使用することもできます。 ○食糧  遠征マスが拠点のあるタイル(=幻想都市に自分の領土チットが置かれているタイル)の場合、食糧は必要ありません。  遠征マスが拠点のないタイルの場合、戦力の他に「自分の拠点(好きな1つを選ぶ)から、その遠征マスへの歩数分」だけの食糧が必要となります。  この時、怪物の森は通行できません。他のマスを迂回してください。さらに、他のプレイヤーの領土を通る場合は、1マスにつき追加で食糧が1必要となります。  食糧が不足していたら、緑の資源を使用することもできます。 ○遠征失敗  戦力か食糧のどちらか一方、あるいは両方が不足していた場合、侵略完了するまで時間がかかります。領土チットを裏向きに配置し、そのマスを「戦争中」としてください。  そして、以後の手番でもう1度このマスに遠征すれば、戦力や食料に関わらず領土にすることができます(ただし、幻想都市は戦争中にならず、領土チットが自動的に捨てられます。また、資源を消費すれば条件を片方か、あるいは両方満たせる状況で、あえて資源を消費せず戦争中にすることもできます)。  つまり、どんなに遠くて戦力の高いマスでも2ラウンドかければ侵略できる、ということです。  ただし、「戦争中」のマスは他のプレイヤーの侵略対象にもなり、もしも他のプレイヤーがその手番中に侵略を完了させた場合、自分の戦争中の領土チットは取り除かれ、他のプレイヤーに領土を横取りされてしまいます。 ○遠征成功  両方の条件を満たしていたら新しい領土として加えます。  この時、遠征マスの色に応じて以下のボーナスを受け取ります。ただし、それが他のプレイヤーの領土だった場合、ボーナスは半分(端数切り捨て)になります。 ・赤黄緑施設  その色置き場に配置されている枚数(アリス+裏向き)分、その色の資源を得ることができます。 ・青施設  青置き場に配置されている枚数分、山から手札を引いて加えてください。  資源はありません。 ・白施設  白置き場に配置されている枚数分、VPを得てください。  資源はありません。 ・幻想都市  そのマスを新しい拠点として追加します。  拠点になると、そのタイル内の好きなマスへ食糧なしで遠征できる他、他のタイルのマスへ遠征した際に出発点の1つとして選ぶことができます。  また、レイライン形成時の得点リソースにもなります。 ○レイライン  領土を得た際、幻想都市同士が領土によって繋がるとレイラインが形成されます。  レイラインが形成されたら、そのレイラインに含まれる(幻想都市数)分のVPを得てください。  既に形成されているレイラインを、新しい幻想都市と繋げてレイラインを拡張することもできます。その場合も、新しく拡張されたレイラインに含まれる(幻想都市数)分のVPを得ることができます。 3:ラウンド終了  親から1巡したらラウンドが終了します。  14ラウンド目の終了時か、あるいは全ての都市がプレイヤーの領土になったら、ゲーム終了となります。得点計算を行ってください。  そうでなければ、ゲームが続行します。  親を変更せず、次のラウンドを開始してください。 ■ 得点計算  各タイル毎に、最も多く領土を持っているプレイヤーはマジョリティを得て5VPを得ます。複数いた場合、人数で頭割りして端数を切り捨ててください。この時、その中でアリス(=表向きのカード)の最も多い(複数不可)プレイヤーがいたら端数を得ることができます。  例えば、2人のプレイヤーが領土を3つずつ持っていた場合、プレイヤーAのアリスが5枚、プレイヤーBのアリスが3枚なら、プレイヤーAは3VP。プレイヤーBは2VPとなります。  また、幻想都市を領土としていたら、追加で3VPを得ます。  つまり、そのタイルでマジョリティを取り、さらに幻想都市も領土にしていたら8VPを得られます。  次に、怪物の森を得ていたら、その怪物の森に(隣接するマス数)分のVPを得ます。  最後に、各要素のマジョリティを見てください。  まずマップ全体の侵攻度を判定します。自分の領土が1つでもあるマップの数を数え、最も該当マップ数の多いプレイヤー(複数可)は(該当マップ数)VPを得てください。  次に各色置き場毎にアリスの数を比べて、最も多くアリスのいるプレイヤー(複数可)は(アリス数)VPを得てください。  これらを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、アリスの多い方のプレイヤーが勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。