OpenSSLコマンドは、証明書の作成のためのコマンドです。
opensslには、サブコマンドがあり、使用方法は、各サブコマンド毎に異なります。
また、簡易マニュアルですので、よく使うコマンドやオプションのみ記述しています。
詳細なオプションは、manなどで調べてください。
形式 openssl サブコマンド オプション 機能 OpenSSLのサブコマンドを実行する 機能やオプションは、サブコマンドによって異なる サブコマンド version OpenSSLのバージョン情報の表示 dgst メッセージダイジェストの計算 genrsa RSA形式の秘密鍵の作成 req 証明書の署名要求(CSR)の作成 x509 X.509証明書データの作成 asn1parse ASN.1形式の証明書の内容の表示 |
形式 openssl version [-a] 機能 OpenSSLのバージョンを表示する オプション -a すべての情報を表示 |
形式 openssl dgst [-md5|-md4|-md2|-sha] 機能 メッセージダイジェストの計算 オプション -md5|-md4|-md2|-sha ダイジェスト関数を選択する 例 MD5を使って、ランダムの元データを作成する openssl dgst * > rand.dat |
形式 openssl genrsa [-out filename] [-rand file(s)] [-des|-des3|-idea] [numbits] 機能 RSA形式の秘密鍵の作成 オプション -out filename 出力する秘密鍵のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -rand file(s) ランダムデータの元となるファイル -des|-des3|-idea 利用する暗号化の方式 nubits 生成する秘密鍵のビット数 デフォルトは、512ビット 例 1024ビットのRSA形式の秘密鍵を作成する openssl genrsa -rand rand.dat -out ca.key -des3 1024 |
形式 openssl req [-new] [-in filename] [-out filename] [-key filename] [-x509] [-days n] 機能 証明書の署名要求(CSR)の作成 オプション -new 新規に証明書要求ファイルを作成 -in filename 入力する証明書要求のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -out filename 出力する証明書要求のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -key filename 入力する秘密鍵のファイル名(filename) パスフレーズ付き秘密鍵の場合は、パスフレーズの入力が必要 -x509 X.509形式の証明書要求ファイルを作成する -days n X.509形式の証明書の有効期限をn日とする 例 1年間有効なX.509形式の証明書の署名要求(CSR)を作成する openssl req -new -x509 -days 365 -key ca.key -out ca.crt |
形式 openssl x509 [-in filename] [-out filename] [-inform DER|PEM|NET] [-outform DER|PEM|NET] [-days n] [-text] [-noout] 機能 X.509証明書の署名要求(CSR)の作成 オプション -in filename 入力する証明書のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -out filename 出力する証明書のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -inform DER|PEM|NET 入力ファイルの書式 -outform DER|PEM|NET 出力ファイルの書式 -days n X.509形式の証明書の有効期限をn日とする -text テキスト形式で表示する -noout 出力ファイルに出力しない 例 PEM形式の証明書をDER形式に変換する openssl x509 -inform PEM -outform DER -in ca.crt -out ca.der PEM形式の証明書の内容をテキストで表示する openssl x509 -noout -text -in ca.crt |
形式 openssl asn1parse [-in filename] [-out filename] [-inform DER|PEM|NET] [-outform DER|PEM|NET] [-i] 機能 ASN.1形式の証明書ファイルの表示 オプション -in filename 入力する証明書のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -out filename 出力する証明書のファイル名(filename) デフォルトは、標準出力 -inform DER|PEM|NET 入力ファイルの書式 -outform DER|PEM|NET 出力ファイルの書式 -i インデントを付けて表示する 例 X.509形式の証明書の内容をインデントを付けて表示する openssl asn1parse -i -in ca.crt |