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SPAMメール対策

SPAMメール

 SPAMメールとは、受信者の希望しない内容の不要なメールのことです。
 SPAMメールには、以下のような種類があります。

 これらのSPAMメールは、大量に送信されるため、いろいろな問題が発生します。

メールの受信者に対する問題

サーバに対する問題

 SPAMメールを送付する人は、歓迎されないことを知っているため、第3者のサーバを中継して送信します。
 そのため、このような第3者の中継をするサーバをブラックリストに掲載し、そのサーバからの受信を拒否する団体が現れています。おかげで、サーバ管理者は、ユーザからのクレームだけでなく、これらの対応にも追われてしまいます。

メールの確認方法

 メールは、エンベロープと呼ばれる部分とデータ部に分けられます。
 また、データ部は、ヘッダと本文に分けられます。
 普通の人が見る From: などは、単なるデータなので、偽名が使われることがあります。
 しかし、エンベロープなども、偽名が使われていることがあります。

 偽名かどうかは、メッセージIDで、ある程度発信元がわかります。
  Message-ID: <3619978D.B5FD6E9B@ash.jp>
 ただ、MicrosoftOutLookのように、これらの情報を隠してしまうメーラもあるため、注意が必要です。

 配信経路は、Received: で、ある程度わかります。
Received: from 送信元サーバ名 by 処理サーバ名
 これらのサーバのIPアドレスや時間などが正しいかどうかをチェックすることで、発見できることがあります。

 telnetを利用したメールの送受信方法を見ると、メールの送受信の流れが理解できます。

メールの転送制限

 yes を指定すると、メールの転送制限、メールの受信チェック機能組み込まれます。
 アクセス制限された場合は、接続元のMTA側でエラーとなり、sendmail は、syslog に結果を出力します。
 MTAとは、メールサーバや、クライアントのメールソフトのことを指します。
 sendmail 8.9.1 からは、デフォルトで yes となっていますので、必ず yes としましょう。

送信の許可(組織内−>組織外)

 組織内のメールクライアントから、組織外のメールサーバに対してメールを送信することを許可するための指定をします。

受信の許可(組織外−>組織内)

 組織外のメールサーバから、組織のメールサーバがメールを受信することを許可するための指定をします。

ローミングの許可(組織外−>組織外)

 ローミングとは、他のプロバイダで接続し、組織のサーバを利用するような操作のことです。つまり、組織外のアクセスポイントから、組織のメールサーバを経由して、組織のメールアドレスを発信者に持つようなメールを出すような状況がある場合に使用します。ローミング指定は、他のプロバイダのホスト情報と、利用するユーザ情報で指定します。
 ローミング指定は、頻繁に変更する可能性がありますので、テキスト形式のファイルを指定するようにしましょう。

 ASHのCFの定義ファイルを参照することができます。



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