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2台目HDDからのLinux起動

 Debianのインストーラが、2台目HDDからLinux起動設定をやってくれなかった(というか1台目のHDDにLILOをインストールしてくれなかった)ので、自分で設定してみようと思います。
※LILOの設定をいじるのは非常に危険(他のOSも壊しかねない)なので、これを読んでも良くわからない人は下手に手を出さないようにしましょう。

マシン環境

 前回インストールしたマシンはこんなやつです。現状ではフロッピー起動を行なうため、起動する間にカップ麺が作れてしまいます(^^;

名称  : zweihander(AT互換機)
CPU   : K6-2/300MHz
GA    : Millennium II PCI
HDD   : 6G + 2G (IDE)
CDROM : ATAPI 32倍速
NIC   : NE2000互換

LILO(LInux LOder)の設定ファイルの変更

 Linuxの起動は、LILOによって行なわれます。
 これの設定ファイルをいじって2台目のHDDから起動するようにすればいいわけですね。
 LILOの設定ファイルは、/etc/lilo.confです。これを変更してやります。

Linux# vi /etc/lilo.conf
/etc/lilo.confの内容
# LILO configuration file

# Start LILO global section
boot = /dev/hda
message = /boot/boot_message.txt
prompt
timeout = 300
vga = normal
# End LILO global section

# DOS bootable partition config begins
other = /dev/hda1
  label = DOS
  table = /dev/hda
# DOS bootable partition config ends

# Linux bootable partition config begins
image = /vmlinuz
  root = /dev/hdb1
  label = Linux
  read-only
# Linux bootable partition config ends

 設定ファイル内の色が変化している部分が重要な変更点です。

boot = /dev/hda

 ブートセクタを含むデバイスを指定します。ここで指定したデバイスのMBR(マスターブートレコード、HDDの起動領域)にLILOがインストールされます。
 /dev/hdaは1台目のIDE接続HDDです。多くのAT互換機は、ここからしか起動できません。

message = /boot/boot_message.txt

 起動時に表示させるメッセージを外部指定します。
 起動メッセージは以下のようにしてあります。というかPlamoに入ってたのを使いまわしただけだったり。

/boot/boot_message.txtの内容
Welcome to the LILO Boot Loader!

Please enter the name of the partition you would like to boot
at the prompt below.  The choices are:

DOS     - DOS or Windows (FAT/FAT32 partition)
Linux   - Linux (ext2fs partition)

other = /dev/hda1

 Linuxの他に起動させたいOSがあるパーティションを指定します。マルチブートの要ですね。
 1台目IDE接続HDDにWindowsが入っているので、/dev/hda1を指定します。

label = DOS

 起動OS選択時の識別名です。LILOの起動メッセージが表示された後、この識別名を入力して選択されたOSを起動します。
 起動させたいのはDOS領域なんで、とりあえずDOSと名前をつけておきます。

table = /dev/hda

 パーティションテーブルを持っているデバイスを指定します。
 OSを起動させるために必要な、パーティション情報を持っているデバイスを指定します。
 なんの事だかよくわからない場合は、とりあえず起動させるためのおまじないだと思っときましょう(^^;

root = /dev/hdb1

 たぶんこれらは変更しなくても、Linuxインストール時のままで大丈夫だと思いますが、ちゃんと自分の環境に合っているか見ておきましょう。

label = Linux

 起動OS選択時の識別名です。Linux起動領域には、Linuxと名前をつけておきます。

設定を反映させる

 実はlilo.confをいじっても、設定を反映させてやらないと変更はされません。
 設定の反映をする前に、lilo.confの内容をよく確認しましょう。

 設定の反映をするには、以下のようにします。

Linux# lilo -R
Linux# lilo

 lilo -Rで、次回リブートで有効となるデフォルトのコマンドラインパラメータを設定します。
 liloで、LILOを設定された場所にインストールします。
 これで、設定は変更されました。覚悟を決めて、マシンを再起動してみましょう。
 /boot/boot_message.txtで指定した内容が表示され、ブートのプロンプトが表示されたら成功です。
 DOSやLinuxと入力して、各OSが起動するか確認しましょう。



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