Linux上に、Javaのサーブレット環境の構築方法について説明します。
システム構成は、ApacheとTomcatを連携した構成となっています。
Tomcatにも、簡易Webサーバ機能が付いていますが使いません。
Tomcatは、Apacheのモジュール(mod_webapp)と通信することで、要求を受け付けます。
+-------------------------------+ +----------+ 80|+------------+ | | ブラウザ |---->|| apache | | +----------+ || +----------+ 8008+----------+| || |mod_webapp|---->| tomcat || |+-+----------+ +----+-----+| | | | | +----+-----+| | | servlet || | +----------+| | +---------------+ | | JDK1.3 | +---------------+---------------+ |
Tomcatをインストールするためには、以下のモジュールが必要です。
Tomcat 4.02 http://jakarta.apache.org/ |
以下の手順でインストールします。
ダウンロードしたファイルを/usr/local/pubに格納します。
展開して、/usr/local/tomcatにシンボリックを作成します。
# cd /usr/local/ # gzip -cd pub/jakarta-tomcat-4.0.2.tar.gz | tar -xvf - # ln -s jakarta-tomcat-4.0.2 tomcat |
/etc/csh.loginで、$CATALINA_HOMEに/usr/local/tomcatを設定します。 また、$CLASSPATHに、$CATALINA_HOME/common/lib/servlet.jarを追加します。
Tomcat4.0をインストールすると、$CATALINA_HOME 配下に以下のディレクトリが作成されます。 conf配下の設定ファイルを修正し、webapps,classes,lib配下に作成したファイルを格納します。
ディレクトリ名 | 内容 |
---|---|
webapps/ | Webアプリケーションを格納 |
classes/ | Webアプリケーションで共通に利用するクラスファイルを格納 |
lib/ | Webアプリケーションで共通に利用するアーカイブファイルを格納 |
conf/ | Tomcatの設定ファイルを格納 |
bin/ | Tomcatの実行ファイルを格納 |
logs/ | Tomcatのログファイルを格納 |
work/ | Tomcatの作業ファイルを格納 |
common/classes/ | 共通に利用するクラスファイルを格納 |
common/lib/ | 共通に利用するアーカイブファイルを格納 |
server/classes/ | Tomcatが利用するクラスファイルを格納 |
server/lib/ | Tomcatが利用するアーカイブファイルを格納 |
Tomcatには、サーブレットの動作確認をするための簡易Webサーバが付いていて、デフォルトでは、8080ポートで自動起動されます。
この、簡易Webサーバを使って、サンプルのサーブレットを動かすことができます。
Tomcatを起動させる場合は、startup.shを使います。
unix# cd /usr/local/tomcat unix# sh startup.sh |
Lynxや、InternetExplorerや、NetscapeNavigatorなどのブラウザを使って、動作確認します。 ここでは、Unix上で動作するテキストブラウザであるLynxを使います。
unix# lynx http://localhost:8080/ |
Tomcatを終了させる場合は、shutdown.shを使います。
unix# cd /usr/local/tomcat unix# sh shutdown.sh |
mod_webapp.soを/usr/libexec/apacheにコピーします。
httpd.confに以下の記述を追加します。
--------- ServerName gw03.ash.jp --------- LoadModule webapp_module /usr/libexec/apache/mod_webapp.so AddModule mod_webapp.c --------- |
Apacheを再起動します。