通常時、サーバは、3台構成で動作します。
しかし、プログラムのバージョンアップなどの定期メンテや、障害が発生した場合には、手動で切替て、2台構成で縮退動作します。
そのため、データは、ミラーリングにより、自動的にバックアップを行います。
また、3台のサーバは、簡単に切替ができるように、すべて同じ環境でインストールし、不要なサービスを停止しておきます。
縮退時は、ipalias機能により、1台のマシンに複数とIPアドレスを割り当てます。
ですから、クライアントのマシンの設定が変わることはありません。
縮退動作の方法は、以下の表のようになります。
通常時は、1のマシンで動作しますが、縮退時は、2のマシンで動作します。
ですから、データは、1のマシンから、2のマシンにミラーリングしておきます。
動作マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
uxsv01のサービス | 1 | 2 | |
uxsv02のサービス | 1 | 2 | |
uxsv03のサービス | 2 | 1 |
切替え作業を行っている間は、一時的にサービスは停止してしまいます。
サーバの縮退は、1台のマシンの障害にのみ対応しています。
また、縮退運用中は、データのバックアップを行いません。
ですから、2台のマシンの同時障害や、縮退運用中の障害では、一部のデータが復旧できなくなる可能性があります。
DNSサーバは、ネットワーク内にプライマリDNSサーバが1台必要です。
また、負荷分散のため、その他のサーバはセカンダリDNSサーバとして運用します。
セカンダリDNSサーバが停止しても、設定の変更は不要です。
ただし、プライマリDNSサーバを停止した場合は、マスターデータをミラーリングしているサーバで、プライマリDNSサーバを立ち上げる必要があります。
マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
通常時 | プライマリDNS | セカンダリDNS | セカンダリDNS |
uxsv01停止時 | × | プライマリDNS | セカンダリDNS |
uxsv02停止時 | プライマリDNS | × | セカンダリDNS |
uxsv03停止時 | プライマリDNS | セカンダリDNS | × |
DHCPサーバは、ネットワーク内に1台だけ動作する必要があります。 ですから、DHCPサーバを停止した場合は、マスターデータをミラーリングしているサーバで、DHCPサーバとして立ち上げます。
マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
通常時 | DHCP | ||
uxsv01停止時 | × | DHCP | |
uxsv02停止時 | DHCP | × | |
uxsv03停止時 | DHCP | × |
Webサーバは、ネットワーク上に複数台動作していることがあります。
もし、複数台動作している場合は、IPバーチャルホスト機能を使って、1台のサーバで2つのドメインに対応する必要があります。
当部では、複数台のWebサーバを1台のマシンで動作させる必要はないため、Webサーバを停止した場合、サーバを停止した場合は、マスターデータをミラーリングしているサーバで、Webサーバを立ち上げるだけです。
ただし、httpsサーバを動作させるために、バーチャルホストは利用しています。
マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
通常時 | www | www3 | |
uxsv01停止時 | × | www | www3 |
uxsv02停止時 | www | × | www3 |
uxsv03停止時 | www | www3 | × |
メールサーバは、ネットワーク内に1台だけ動作する場合が多いです。
当部では、複数台のメールサーバを1台のマシンで動作させる必要はないため、メールサーバを停止した場合、サーバを停止した場合は、マスターデータをミラーリングしているサーバで、メールサーバを立ち上げるだけです。
メールサーバの移動に関して、POPサーバや、メーリングリストサーバなども同時に移動する必要があります。
マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
通常時 | mail, pop, ML | ||
uxsv01停止時 | × | mail, pop, ML | |
uxsv02停止時 | mail, pop, ML | × | |
uxsv03停止時 | mail, pop, ML | × |
NTPサーバは、すべてのサーバがNTPサーバとして動作します。
また、内部でpeer同期は取らず、すべて、外部のNTPサーバと同期します。
ですから、マシンを停止してもサービスが移動する必要はありません。
クライアントに対しても、IPアドレスのアリアスを追加しますので、影響はありません。
マシン | uxsv01 | uxsv02 | uxsv03 |
---|---|---|---|
通常時 | NTPサーバ | NTPサーバ | NTPサーバ |
uxsv01停止時 | × | NTPサーバ | NTPサーバ |
uxsv02停止時 | NTPサーバ | × | NTPサーバ |
uxsv03停止時 | NTPサーバ | NTPサーバ | × |