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メーリングリストの利用

 ここでは、majordomoを利用したメーリングリストの作成と運用について解説します。 majordomoを使うことで、サブジェクトに特定の文字列を追加したり、返信先を指定したりできます。

メーリングリストの作成

 majordomoで動作するメーリングリストを作ります。 今回はtestmlという名前のメーリングリストを作るとして解説します。

リストを作る

 メールを配送するリストを作成します、最初は自分のメールアドレスだけ書いておけばいいでしょう。
 なお、リストは小文字で登録するべきです。大文字のアドレス(ここではTESTML@domain.name)でも配送されます。

unix# su majordom
unix# cd /usr/local/majordomo/lists/
unix# vi testml

 rootなどで作業していた場合は、リストのオーナーを変更する必要があります。

unix# chown majordom.env testml

 MLの説明(testml.info)と登録者に送られる説明メールの内容(testml.intro)を作る。 (別になくてもかまいません)

unix# vi testml.info
unix# vi testml.intro

aliasesに追加する

 aliasesに、メーリングリスト用の設定を追加します。 なお、newaliasesコマンドを使わないと変更が反映されませんので注意してください。

unix# vi /etc/aliases
unix# newaliases

 aliasesの修正点は以下の個所です。 ownerには、管理者のメールアドレスを書いて下さい。

aliasesの修正点
# Mailing List (testml)
testml:"|/usr/local/majordomo/wrapper resend -l testml testml-list"
testml-list::include:/usr/local/majordomo/lists/testml
testml-request:owner-testml
testml-owner:owner-testml
owner-testml:joe

動作実験

 testmlあてにメールを出してみます。そのメールが自分に返ってくればとりあえずOKです。

メーリングリストの設定変更

 メーリングリストの運用方法に合わせて、設定を変更します。 testmlの設定を変更する場合の例です。

コンフィグファイルを書き換える

 最初にメールを出したとき、/usr/local/majordomo/lists/下に、testml.configが作成されているはずですので、それを修正します。

unix# cd /usr/local/majordomo/lists/
unix# vi testml.config

 以下に、configファイルの設定例を示します。

configファイルの修正ポイント(例)

reply_to   =  testml@ash.jp
	Reply-To: address というheaderを付けます。 

subject_prefix  =  [testml]
	サブジェクトに、指定の文字列を追加する処理です。

restrict_post = ファイル名 
	そのMLへメールを出すことができるアドレスを指定します。
	ファイルに書かれたアドレスからしかpostができなくなります。
	ここへML本体を指定すると、参加者しかメールを出せません。 

maxlength = byte数 
	MLに流せるmailの大きさを設定します。defaultは40000。 

連番機能を使う

 メーリングリストに連番をつける方法です。majordomoに付属しているsequencerというプログラムを利用します。 少し設定が複雑になります。

番号を記録するファイルを作る

 testml.seqというファイルを作り、1とだけ書いておきます。 このファイルを編集すれば、数値を初期化することも可能です。

unix# cd /usr/local/majordomo/lists/
unix# vi testml.seq

 rootなどで作業していた場合は、ファイルのオーナーを変更する必要があります。

unix# chown majordom.env testml.seq

configファイルを修正する

 連番をsubjectに記入するようにconfigファイルを設定します。

unix# vi testml.config

 以下が、configファイルの修正点です。 [testml 1]というかたちで連番がつきます。

configファイルの修正ポイント
subject_prefix  =  [testml:$SEQNUM]

aliasesを修正する

 sequencerを使うように、aliasesの設定を変更します。 なお、newaliasesコマンドを使わないと変更が反映されませんので注意してください。

unix# vi /etc/aliases
unix# newaliases

 aliasesの修正点は以下の個所です。

aliasesの修正点
testml:"|/usr/local/majordomo/wrapper resend -l testml testml-list"
 この行を、下記のように書き換えます。
testml:"|/usr/local/majordomo/wrapper sequencer -l testml -n -h ash.jp testml-list"


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