PostgreSQLとは、SQLでアクセスが可能な、フリーのデータベースです。
以下に、PostgreSQLのインストールと環境設定方法について説明します。
機種 | PC-9821/V16 |
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OS | Free BSD 4.2 |
PostgreSQLのパッケージがインストールされているかどうかを確認します。 postgresql-X.X.Xがあれば、インストール作業は不要です。
unix# pkg_info postgresql-7.0.2 A robust, next generation, object-relational DBMS |
以下の手順でパッケージをインストールします。
サーバは、ファイアーウォール内にあるため、HTTPプロキシ経由で、インターネット上のパッケージをインストールします。
Perlでアクセスするための、DBD、DBIモジュールもインストールします。
unix# /stand/sysinstall 「C:設定」「P:パッケージ」を選択 「4:HTTP」「日本#4」を選択し、「gw01:8080」と入力 「database」を選択 以下のパッケージを指定 ・DBD-Pg-0.95 ・DBI-1.14 ・ja-postgresql-7.0.2.20001025 「Install」を実行 |
パッケージをインストールすると、データベース管理者として、pgsqlユーザが作成されます。 この他、ツールやマニュアルもインストールされますが、パスを通す必要があります。
JDBCドライバや、DBD/DBIモジュールを使う場合などは、ソースからメイクします。
URL | ftp://ftp.sra.co.jp/pub/ |
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ファイル名 | postgresql-7.1.2.tar.gz(約8.1MB) postgresql-7.0.3.tar.gz(約8.1MB) postgresql-6.5.3.tar.gz(約6.7MB) |
機種 | PC-9821/V16 |
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OS | Free BSD 4.2 |
メイク環境 | gcc 2.95.2, gmake-3.79.1 |
pgsqlというユーザを作成し、pgsqlでインストールを実行します。
unix# adduser(pgsqlユーザの作成) |
ソースを展開し、GNU makeを使ってメイクします。
FreeBSDのデフォルトのmakeでは、メイクできません。
FreeBSDでは、GNU makeは、gmakeというコマンドになっています。
PostgreSQL7.1からは、--with-javaオプションで、JDBCのインストールも行われます。
この場合は、Javaのメイクツールであるantも必要となります。
PostgreSQL7.1より前は、manコマンドなどのドキュメントは、自動的にインストールされないので、別途、インストールする必要があります。
・PostgreSQL 7.1.2の場合 unix# cd /usr/local/src unix# gzip -cd ../pub/postgresql-7.1.2.tar.gz | tar -xvf - unix# cd postgresql-7.1.2 unix# ./configure --with-java --with-perl --enable-multibyte=EUC_JP unix# gmake unix# gmake install ・PostgreSQL 7.0.3の場合 unix# cd /usr/local/src unix# gzip -cd ../pub/postgresql-7.0.3.tar.gz | tar -xvf - unix# cd postgresql-7.0.3 unix# cd src unix# ./configure --with-perl --enable-multibyte=EUC_JP unix# gmake unix# gmake install unix# cd ../doc unix# gmake install ・PostgreSQL 6.5.3の場合 unix# cd /usr/local/src unix# gzip -cd ../pub/postgresql-6.5.3.tar.gz | tar -xvf - unix# cd postgresql-6.5.3 unix# cd src unix# ./configure --with-mb=EUC_JP unix# make all unix# make install unix# cd man unix# setenv POSTMANDIR /usr/local/pgsql/man unix# make install |
cshやtcshの場合は、.loginファイルに以下の定義を追加します。 すべてのユーザで共通に使う場合は、/etc/csh.loginファイルに追加します。
unix# vi .login(/etc/csh.login) 以下の行を追加 # set PostgreSQL setenv PG_HOME "/usr/local/pgsql" setenv PATH "${PATH}:${PG_HOME}/bin" setenv PGLIB "${PG_HOME}/lib" setenv PGDATA "${PG_HOME}/data" if ($?MANPATH) then setenv MANPATH "${MANPATH}:${PG_HOME}/man" else setenv MANPATH "/usr/man:/usr/local/man:${PG_HOME}/man" endif if ($?LD_LIBRARY_PATH) then setenv LD_LIBRARY_PATH "${LD_LIBRARY_PATH}:${PGLIB}" else setenv LD_LIBRARY_PATH "${PGLIB}" endif |
データベースを初期化し、リスナー(postmaster)を起動します。
unix# initdb unix# postmaster -S -i unix# vi /usr/local/pgsql/data/pg_hba.conf host all 10.0.1.1 255.255.255.0 trust |
データベースを作成します。 データベースを作成する場合は、データベース内の文字コードを指定できます。 文字コードの種類によっては、無駄なコード変換が発生し、データベースの性能も大きく変わりますので、使用するプログラム環境に合わせて指定しましょう。 一般的には、UNIXで、Perlスクリプトを使う場合は、EUC_JPを指定し、Javaを使う場合は、UNICODEを指定しています。
・EUC_JPの場合(Perlスクリプトを使う場合) unix# createdb testdb -E EUC_JP ・UNICODEの場合(Javaを使う場合) unix# createdb testdb -E UNICODE |