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ORACLE8iの起動・終了方法

ORACLEの起動時の流れ

 ORACLEは、以下のステップで起動します。

1. インスタンス起動
 パラメータファイル(initオラクルSID.ora)を読み込む
 ORACLEのプロセスを起動する
2. データベースのマウント
 制御ファイル(oradata/*.ctl)を読込む
 データベースファイルの確認
3. データベースのオープン
 データベースファイル、REDOログファイルをオープンする

ORACLEの起動・終了方法

 ORACLEの起動終了方法には、いくつかの方法があります。

シェルを利用した一括起動方法

 システム起動時に自動的に起動する場合などに使います。
 /etc/oratabに以下の形式で登録する必要があります。

「オラクルSID」:「オラクルをインストールしたディレクトリ」:Y

 oratabに記述されていて、第3フィールドがYとなっているSIDのインスタンスを起動終了します。

unix# vi /etc/oratab
ORCL:/home/oracle8i:Y

・起動方法
unix# dbstart

・終了方法
unix# dbshut

管理ツールを利用した起動・終了方法

 環境変数ORACLE_SIDで設定されているSIDのインスタンスを起動・終了します。

・起動方法
unix# svrmgrl (バージョンによっては、sqldba mode=line)
SVRMGR> connect internal;
SVRMGR> startup;

Oracleインスタンスが起動しました。
システム・グローバル領域合計             35330152バイト
Fixed Size                                  67688バイト
Variable Size                            18313216バイト
Database Buffers                         16777216バイト
Redo Buffers                               172032バイト
データベースがマウントされました。
データベースがオープンされました。

・終了方法
unix# svrmgrl (バージョンによっては、sqldba mode=line)
SVRMGR> connect internal;
SVRMGR> shutdown; (強制終了は、shutdown abort;)

データベースがクローズされました。
データベースがディスマウントされました。
Oracleインスタンスが停止しました。

ステップ毎の起動方法

 環境変数ORACLE_SIDで指定したSIDのインスタンスを保守する場合などで使います。
 データベースファイルの変更、アーカイブログの変更、リカバリ時などで使います。

・管理ツールの起動
unix# svrmgrl (バージョンによっては、sqldba mode=line)
SVRMGR> connect internal;

・データベースのマウント
SVRMGR> startup mount;

・データベースのオープン
SVRMGR> alter database open;

ORACLEの設定ファイル

  1. パラメータファイル(dbs/init'オラクルSID'.ora)
  2.  制御ファイル、バッファサイズなどの初期設定ファイル
     チューニング時に利用

  3. 制御ファイル(oradata/*.ctl)
  4.  ファイル構成などの初期設定ファイル

ORACLEのプロセス一覧

 ORACLEのプロセス一覧です。

unix# ps -ef | grep ora
oracle8i   /home/oracle/bin/tnslsnr  リスナ
oracle8i   ora_pmon_ORCL  プロセスモニタ
oracle8i   ora_smon_ORCL  システムモニタ
oracle8i   ora_dbwr_ORCL  データベースライタ
oracle8i   ora_lgwr_ORCL  ログライタ
oracle8i   ora_ckpt_ORCL  チェックポイント
oracle8i   ora_arch_ORCL  アーカイバ
oracle8i   ora_reco_ORCL  リカバラ

管理ツールのデフォルトのユーザ

 ORACLEの管理ツールには、svrmgrlと、sqlplusがあります。 svrmgrlは、ORACLE7.2以前では、sqldbaという名前でしたが、使い方は、ほぼ同じです。 これらのツールには、デフォルトでsysとsystemというユーザが登録されています。 また、テスト用に、scottというユーザも定義されており、サンプルの表も格納されています。
 以下の表は、これらのデフォルトユーザの一覧と、デフォルトパスワードです。 デフォルトのパスワードは、誰でも知っていますので、インストール後、すぐに変更する必要があります。

ユーザの種類ユーザ名パスワード
データベース管理者syschange_on_install
データベース管理者systemmanager
テストユーザscotttiger


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