トイボネン「……(..)」

ルネッサ「どったのどったの? ん? ズバリ、ニナのことで悩んでるんでしょ! d(>▽<)」
トイボネン「はい? ……え、えぇ……そうですね……(^^)」
ルネッサ「いやー、若いっていーわよねー。( ̄▽ ̄)
ん? おねーさんに相談してみそ?」
(オバサンですか、アンタは……(−−;))
トイボネン「リュートの木型を、幾つか試作したんですけど、ニナさんのお気に召さないようで……」
ルネッサ「なんだ、そんな事? (−−;)ガク」
トイボネン「そんなこと、でもないんですよ。
ニナさんの体型から割り出して、一番使いやすいような設計にしたはずなんですけど……
僕の腕が悪いからかなぁ……」
……ニナって、いろいろ試作品に文句をつけてくるの?
トイボネン「え……? えぇ、そうですね」
……じゃ、少しは見こみあるんじゃないの?
付きまとわれるのがいやだったら、適当に作らせといて、使わなきゃいいんだし。
トイボネン「……え、あ……まぁ、そう言う考え方も、あるかもしれませんね……(^^;)」
ルネッサ「でもさ、そんなにまでして、なんでニナなんかにリュート作りたいのん?」
トイボネン「楽器職人のことわざにあるんですよ。
『腕の良い職人は数いるが、一握りの幸せな職人は名手にめぐり合えた職人である』って。
結局、腕のいい楽師に弾いてもらわないと、自分の楽器が名器かどうかわからないですからね」
ルネッサ「ふーん、じゃ、ニナは、アンタの職人としてのおメガネにかなったっ、てコトなのねん?」
トイボネン「……あ、僕はまだ見習いですから、メガネも何もないですけど(^^;)
でも、ニナさんは、僕が本国で聞いた名手達にも劣らない弾き手だと思ってます」
ルネッサ「ふーん。
……単純に、あんたの国の楽師のレベルが低いだけだったり?( ̄▽ ̄)」
トイボネン「……」
ルネッサ「じょーだんよ、冗談。んな怖い顔しなくったって、いーじゃないん。( ̄ー ̄)」
……あれ?
そう言えば、探していた、楽器用の「木」って見つかったの?
トイボネン「ええ……それは、ちょっと前に。冬至の頃だったかな?
ピンクの髪の女性が、案内してくださったんですよ」
……ピンクの髪……?
常連にいたっけな?