ん……廊下の方ではしゃぎ声がする。
ソードフィッシュの声「うぅむ。動きにくいのぅ」
スピットファイアの声「そんな事言わないで、たまにはおしゃれもしないと……」
ソードフィッシュの声「そんなもんかのぅ。ズボンも無しで、転びでもしたらなんとするのか」
スピットファイアの声「別にダンジョンに行く訳じゃ無いんですから……
す、裾をたくし上げないでくださいよぅ!」
ソードフィッシュの声「なら、どうやって歩くのじゃ。スピットと違って、わらわには羽根が無いからのぅ」
スピットファイアの声「ルネッサもゼファも、その格好で歩いてるじゃないですか。タウラ様も……」
なんだか面白そうな掛け合いやってるな。
……なんか、イマイチ状況がつかめないけど。
……
……ちょい、見に行ってみるか( ̄▽ ̄)
とことことこ。
あう。\(X▽X)/
ソードフィッシュの声「おぅ、すまん。大丈夫か?」
……って、タウラさん?\(T▽T)/
相変わらず、どこか茫洋とした表情で、明後日の方を向いている。
代わりに、君の方を向いて喋っているのは……
スピットファイア「タウラ様! スカート! スカート!!」
ソードフィッシュ「おぉ……そうじゃったの」
ぱさり。
タウラは、両手で捲り上げていたスカートを下ろした。
……受け答えをするのは、タウラの左肩にとまったソードフィッシュ。
そう言えばそうだった。
タウラは、自分では決して喋らない。
声を伝達する時は、ソードフィッシュを介するのだった。
……久しぶりだったから、忘れてたよ( ̄〜 ̄;)
って言うか、何回見ても、変な感じだな。
タウラ自身は、なんの意にも介してないような表情。
その分、ソードフィッシュとスピットファイアがわきゃわきゃと……
やっぱり、「人形遣いの腹話術師」にしか見えないよなぁ……( ̄▽ ̄;)
タウラ「ん? やはり、この格好は変じゃろうなぁ?」
スピットファイア「えぇ? そんなこと、ありませんって!
よっぽどセンスの悪い奴じゃない限り、そんな事誰も思いませんよぅ!」
……あぁ、呆然としてたのを、タウラの服のセンスのせいだと思われたらしい。
っていうか、周りのインパクトがすごすぎて、服が違うって気がつかなかったよ( ̄▽ ̄;)
タウラ「ふむ。まぁ、ぶつかったのも何かの縁じゃ。
一杯、付き合わんかのぅ?」
杯を傾けるアクション。
……なんか、オヤジくさいな( ̄▽ ̄;)
スピットファイア「タウラ様のお誘い、まさか断るわけじゃ」
……いやいやいや、喜んでお付き合い紗せて頂きますよぅ!! G(>▽<;)
タウラ「ならば立ち話もなんじゃ。座ろうぞ。
……スピット、ルネッサになんぞ一渡り注文してこぅ」
スピットファイア「はい、タウラ様!
……まったく、別にあんなのと飲まなくても……ぶちぶち」
……聞こえてるぞ、オィ( ̄ー ̄)
あ、そう言えばタウラさん。剣持って来てないな。