スピットファイアが手を付けられない状況なので、君は相棒のソードフィッシュに助けを求めることにしたのだが……
ぺろ。
右手に付けた蜜を、口に持っていく。
その間に、左手をカップの中の蜜に付ける。
ぺろぺろ。
今度は左手を口に、そのすきに、右手をカップへ。
……一瞬たりとも、口の中に蜜がない状態が許せないらしい。
ぺろ。ぺろ。ぺろ。
少しづつ、スピードが上がっていく。
もちろん、この過程で、ソードフィッシュの両手、両袖、口の周りはもちろん、胸元やテーブル上のそこかしこまで蜂蜜が飛び交っている。
……あきれるあまり、声をかける気にもならない。まあ、熱中のあまり、声をかけても気がつかないだろうが。
そのうち、蜜を口に持っていくのに手を使うのがもどかしくなってきたらしい。
両手をカップの縁に付け、中をのぞき込むようにする。
それはいくら何でもまずいだろう。
君が制止しようと手を伸ばそうとした……
ぽちゃ。
……間に合わなかった……(−−;)