寒いときには……


タラッタ「まったく、ルルったら、ぼく、ホントに心配したんだよ!」
ルル「だから、それはルルのせいじゃないぞ。文句を言うなら川に……」

……と、先ほどから、この二人はずっと、同じ様な会話をしている……

ルル「おお、ぬし。さっきは大丈夫だったか? 何ぞ、ルネッサに派手にやられておったが」
……おかげさんで。
ルネッサ「はい、ビター。へ・ん・た・い・さん!(−−メ)」
……だから、不可抗力だって。湯浴み覗いたのは……
ぱかーん!
ルネッサ「なにがどう不可抗力なのよ。人の部屋に勝手に入り込んで。いやらしい」
ルル「おお、そういえば、ぬしの名前はルネッサから聞いたぞ。ヘンタ・イサンツ・アロー」と言うそうだな。
 ソレは絶対違うと思うぞ……
ルネッサ「あんたなんか、変態三太郎で充分よ」
……( ̄▽ ̄;)
ルル「そうだ。こちらはまだ正式に名乗ってなかったな。ルルは、ルルじゃ。」

るる……


……へ?( ̄▽ ̄;)
ルル「ルルの名は、ルー・ルリ・ルドヴィカ・ルーアンナ・ルル・……・R・ルルリラ」
 何か、途中はしょったような気もするが、どうやって覚えるんだ、そんな名前。
ルル「だから。ルルのことは、ルルと呼べばいいぞ」
 そうですか……
ルル「そしてこれ」
 と言ってルルは、タラッタの羽根をつまんだ。
タラッタ「痛い、痛いよ、ルル! 羽根、抜けちゃう!」
ルル「タラッタだ。タラッタ・タラットーン。変な名だろう(^^)」
タラッタ「ルルが付けたくせにぃ……(T▽T)」

ルル「しかし、困った。このまま冬になってしまいそうだな。ここで冬越しか……」
……え、この辺、雪降るのか?
ルル「いや。だが、ルルの目的地は、たいそう降るぞ」

 へぇ……そう言えば、ルルっていくつなんだ。幼く見えるけど、ずいぶんと旅慣れているような……



戻る。