勝利者の微笑み。


 こぽこぽこぽ。

お茶を入れる音。

 くぴ。
ふぃー。
 一口飲んで、いかにも美味しそうに一息つく。

 なんていうか……
のどかというか。
傍から見ていて、なんか幸せそうなんだなぁ、ニクタルさんって。

ニクタル「わたくしがなにか? (^ー^)」

 いかん、ぼんやり眺めてたのがばれてた。( ̄▽ ̄;)
……いえその、交渉成功、おめでとうございます。d(^ー^;)

ニクタル「まずまずだっった、かな?」

 って言うか、あのタイタさんが絞り取られてるとこなんて、初めて見ましたけど。

ニクタル「絞り取るなんて、人聞きの悪い……
 ちゃんと、利益くらい残してあげたわよ?」

 そうなん?

ニクタル「表では大赤字で首をつりかねないなんて顔してるけど、今頃ソロバン……って言うんだったわね、タイタのあれ……叩きながら、ホクホクしてるわよ、きっと。
 タイタって、昔からそんな子でねぇ。」

……そうすか……( ̄▽ ̄;)
 そういえば、2人って、姉妹なんだよねぇ。
双子?

ニクタル「そうよ。
……もちろん、見て解るでしょうけど、わたくしがお姉さん。(^〜^)ゞ」

……そうすか。( ̄〜 ̄;)

ニクタル「でも、タイタも、変わらないわよねぇ。
いつまでたっても、どこか子供っぽいって言うか。
 やっぱり、子供がいないからかしら?
ほら、わたくしなんか、すっかりおばさんじみちゃってるでしょう?」

……いえ、そんなことないですよ?

ニクタル「あら、ありがとう。お世辞でも嬉しいかな?(^^)」

……ニクタルさんも十分子供っぽい性格です、などとは怖くて続けられなかった。


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