礼拝堂において。(再放送)

(古い番組のため、一部画像が荒れている事をご了承ください( ̄▽ ̄))


ごーごーさう゛ぃ。サヴィ「サヴィと!!

クラーラ「……えっと……」なよなよクラーラ。

ぺしっ!!

クラーラ「サヴィちゃん、いたぁい……」
サヴィ「痛い、じゃないでしょうが、アンタ。ちゃんと台本通りにやりなさいよ」
クラーラ「でも、サヴィちゃん……恥ずかしくないの?」
ぺしっ!!

サヴィ「そんなん、はづかしいに決まってるでしょーが!」
クラーラ「いたぁい……」
サヴィ「ほらほら、さっさとやるわよ。サヴィと!
クラーラ「ク、クラーラの……」
二人「神様、ばん、ばーん!!」「ぁーん……」
サヴィ「……何か吹っ切れてない奴がいるけど。ま、先に進みましょ。
 そんなこんなでこのコーナー。この世界の神々を紹介しちゃおうっていう企画なの。
 そこで、このあたし、ミュ教団最年少にして司教に任ぜられた天才神官、サヴォナローラ・フォントネと……」

クラーラ「あ……」
サヴィ「へっぽこ魔法使い、ララ・クラクラ・ハナミヅキがお送りしま〜す!」
クラーラ「え……ぇ、ぁ、えぇ? サヴィちゃ〜ん……」
サヴィ「何よ(−_−メ) 時間、ないんだけど」
クラーラ「(サヴィちゃん、顔、こわい……)あ、あの……じ、自己紹介ぃ……」
サヴィ「何? アンタ、クラーラのくせに自分で自己紹介しようっての?
……ま、いいでしょ。10秒あげる。10、9、8……

クラーラ「え? え? え? あ、あの……」
サヴィ「7、6……
クラーラ「あ、あ、ぁ、あたし、クラーラって言います……」
サヴィ「543210! はい終わり。ADのマキが入ってるので、さっさと行きましょう!」
クラーラ「ぅ……(T▽T;)」

 さて、今回は第一回という事で、総論と参りましょう。

聖八神教の主神達
光の神 ミュ(Myu)
美の神 ミヴ(Miv)
知の神 マイア(Miia)
天の神 アウ(How)
地の神 メジ(Mej)
海の神 ネミ(Nemi)
戦の神 ムッレ(Mulre)
法の神 セプ(Sep)
闇の神 ホクサ(Hoxa)
クラーラ「ねぇ、サヴィちゃん、八神教なのに九柱いるわ」
サヴィ「んー、まるで台本に書いてあるようなナイス質問ね。闇神ホクサは員数外なの」
クラーラ「何で? 同じ神様でしょ?」
サヴィ「聖八神教ってのはね、実際には一つの教義で縛られているわけじゃなくて、光神ミュを信奉するミュ教団、美神ミヴのミヴ教団……って、それぞれの神を信じる教団の集合体なの。そして、それぞれの教団から代表者が集まって、合議で物事を決めてるわけ。この集団が聖八神議会。聖八神教の中枢ということになるのかしら。
 ところで、ホクサには教団がないのよ。ホクサって、闇の神である以外に、天災を司る破壊の神でもあるの。そんな神を表だって信仰する人、いるわけないでしょ。だから議会にも参加していない。んで、九神じゃなくて、八神教」

クラーラ「へぇ、神様世界も大変なのねぇ」
サヴィ「……アンタ、んなこと言ってると異端審問官が来るよ……」
世界の生い立ち
 はるか昔、世界は今のように分かれてはいなかったので、ひとかたまりのぐにゃぐにゃしたものでした。
 そこからまず現れたのが、天と海。すなわち、アウ様とネミ様です。しばらくの間、といっても私たちにはたいそう長い間になりますが……、
クラーラ「ねぇ、サヴィちゃん。これってどのくらい昔のことなの?」
ぺしっ
クラーラ「いたぁい……」
サヴィ「人の話の腰をおるからよ。教典によれば、大体一万二千年くらい前のお話ね。」
クラーラ「あの、森精の口伝によれば、たしか彼らの起源は二万年……」
サヴィ「ちょっぷ!
ポクッ!
クラーラ「いたたた、サヴィちゃん、グーでなぐったぁ!」
サヴィ「そんなん、森精の伝承が間違ってるに決まってるでしょ。教典ってのは、神様が書いたのよ。間違いがあるわけないでしょうが。……大体、口伝ってーのが怪しいわよねー。ほら、じじーの話ってさぁ、1年がいつの間にか100年になったりするじゃない? きっとそーゆー奴よ」
クラーラ「サヴィちゃん、サヴィちゃん、それって森精さん達に失礼よ……」
サヴィ「いいの! とにかく、教典が絶対正しいの。そういうことになってるんだから。いいわね」
クラーラ「え……でも……」
サヴィ「あ……そう。そんなに宗教裁判、うけたいの(−。−)」
クラーラ「なんでもないです……(ToT)」
サヴィ「最初からそういえばいいのよ」
 ……なにもない世界にも飽きたアウ様とネミ様は、世界をたくさんのもので一杯にしようと考えました。そこでお二方は、まず二つの光を創り出しました。白銀の光であるミュ様と、黄金の光であるミヴ様です。アウ様はミュ様とミヴ様に、この世を色々なもので満たすよう命じ、創造の力を与えました。
 それを聞き入れたミュ様は早速、大地、火、水……すなわちメジ様、ムッレ様、マイア様を創り出し、更に力を合わせて様々なものを創り始めました。
 一方、ミヴ様はと言いますと……何もなさいませんでした。それどころか、ミュ様達が創り出したものの欠点をあげつらっては、あざ笑って日々を過ごしていたのです。
 これをお怒りになったアウ様は、ミヴ様から黄金の光を取り上げ、ミュ様に与えました。こうして、ミュ様は全ての光あるものを統べるお方になったのです……
クラーラ「ねぇ、サヴィちゃん。その後ミヴ様はどうなったの?」
サヴィ「知らない」
クラーラ「知らないって……サヴィちゃん……」
サヴィ「このお話のテキストはミュ教団の教典なの。ここで重要なのはミュ様が全て光るものの支配者であると言うことで、ミヴ様がどうこう、なんて言うことはあまり関係ないのよ。お分かり?」
クラーラ「そんな、むせ……」
サヴィ「キ゜ロって、痛いらしいわねぇ〜( ̄▽ ̄)」
クラーラ「ぅ……」
サヴィ「物分かりのいい子って、好きよ♪」
 ……ミュ様があまりにも様々なものを創り出すものですから、これを快く思わないお方もいらっしゃいます。
海神ネミ様です。世界がものすごいスピードで埋め尽くされていくものですから、正直ネミ様は辟易としていました。アウ様がミュ様のことばかり気にかけていたと言うことも、ネミ様のイライラの一因であったのですが。
 そこでネミ様は、同じくミュ様の無秩序な創造に不満を持っていた、法神セプ様と相談して、新しい神を創造しました。破壊の神、ホクサ様です。
クラーラ「あの……」
サヴィ「もし、セプ様がどこから来たか、なんて質問だったら、答えは「分からない」よ」
クラーラ「……そうなの……」
サヴィ「そうなの。んじゃ、OKということで。じゃ、次いくわよ。ミュ様と……
……え、もう時間がないって? 後は次回? そんなぁ、やっとミュ様の大活躍のシーンに入るのにぃ……」

クラーラ「サヴィちゃん、残念だったね……」
ぺしっ!

クラーラ「いたぁい!」
サヴィ「アンタがトロトロしてるから、余計な時間使っちゃったんじゃないの。大体……」

ちゃん、ちゃ、らーちゃ、ら、ら、ら……(エンディングテーマ)

サヴィ「あぁ、ちょっと、まってよ! え〜、お相手はサヴィと……」
クラーラ「クラーラでしたぁ……」

二人「次回を、おたの」ブツッ
CMが流れ始める……
「風が語りかけます……んまい。んますぎる! じゅ……」

ぶつん! 君は電源を落とした。

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