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USBサターンパッドを作る その6(特別編)
何が特別編かっていうと、そもそもいまさらこれかよ?
ってあたりが特別ではないかと思われる。
はじめに
サターンパッドはとてもいいパッドだ。
USBでパソコンにつながってくれればさらにいい。
復刻版が出た今でも、JC-U609は現役で壊れ続けている。
なので、今回は、
JC-U609とサターンパッドで初めて作るUSBサターンパッド
として、なるべく手間なくミスなく簡単にできる方法(と思われる方法)を紹介したい。
注意
これは私がやったことの記録です。
壊れたパッドの再利用を夢見るあなたが、これと同じことをするのは勝手ですが、こうしろと推奨しているわけでもないですし、もし、何か不具合があっても、私は何の保証もしないので、念のため。
準備
道具も材料も基本的にこれまでといっしょ。
作業
楽をするために、U609のできあがっている部分をなるべく活用する。
具体的には、以下のような感じで。
![](06.jpg)
基板
![](07.jpg)
カッターナイフで
![](08.jpg)
このあたりを
![](09.jpg)
ごりごりと傷つける
写真はないが、裏からもおなじような位置に傷つけた方が綺麗にできると思われる。
また、基板パターンの銅板部分は、確実に切断しておくべき。
![](10.jpg)
あとは手で
![](11.jpg)
ぱきぱき
![](12.jpg)
ここまで小さくなったら
![](13.jpg)
サターンパッドに収まる
![](16.jpg)
つながっているはずの部分を接続
![](18.jpg)
表裏はこんな感じ
一応、線の色を合わせてみたり…
この時点で、USBパッドとして認識するはず。(申し訳ないが、昔のことなので少し曖昧)
USBの黒線(アース)部分に何か適当な線を1本繋いで、ICの足に触らせれば、Aボタン以外は実験可能。
この方法は、とにかくU609の部品を基板からはがさない方法である。
部品を基板から外さなければ、無くす可能性はかなり減る。
部品の取り違いは発生しないし、コンデンサの極性ミス等も発生しない。
半田の熱で壊す可能性もかなり小さいはず。
パッドとして成立するためのケーブル数もとても少ないからミスが起こりにくい。
ユニバーサル基板も必要ないし、半田吸う道具も必要ない
問題は、基板切断時に切りすぎることくらいだが…
そこはまあ、大きい写真を参照して、どうにかしていただきたい。
![](21.jpg)
サターン側基板
![](22.jpg)
Aボタン用に一部パターンカット
ここも、なるべく短い距離で済むようにしている。
![](14.jpg)
Aボタン用の抵抗をひっぺがしてきて
![](23.jpg)
抵抗用に、パターン削りだして
![](24.jpg)
抵抗接続
ちゃんと外枠に収まるか、ボタンのゴムと干渉しないか、確認しておいた方が無難
ここまで来たら、あとは地道に配線するだけ。
面倒なので以下、ダイジェストでどーぞ。
![](25.jpg)
ボタン用の配線
![](26.jpg)
ボタン用の配線ボタン用の配線
![](27.jpg)
ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線
![](28.jpg)
ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線
![](29.jpg)
ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線
![](30.jpg)
ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線ボタン用の配線
![](31.jpg)
メイン基板側完成
![](32.jpg)
U609のIC部分に配線
U609のICを、両面テープ等でくっつけておくと、作業がやりやすい
![](33.jpg)
基板完成
せっかくなので、大きい写真も。
中央に集まってる線以外では、Aボタン用の線と、アースの線も繋ぐ必要がある。
完成
あとはパッドとして組み立てるだけである。
![](34.jpg)
線が切れたりしないように注意しながら組み込んで
![](35.jpg)
できあがり
ちょっとしたテクニック的なもの
おまけとして、2点ばかし、テクニック的なモノも紹介しておく。
サターンパッドを壊さずにばらす
元からついているICは捨てるけど、端子部分は再利用する。
なので、なるべく基板上のパターンを壊さずにICを外す方法を紹介。
![](01.jpg)
比較的不要な上側の端子をごりごりと切断
![](02.jpg)
基板に負担をかけないように折り曲げて金属疲労でちぎる
![](03.jpg)
こんな感じ
この後、この部分に溶かした半田を流して、熱い半田ごてで表面をなぞってやると、
残った端子のゴミは、結構綺麗に取れる
細かい配線のコツ
細かい部分の半田付けに限らず、コード類を半田付けする場合には重要?
![](15.jpg)
コードだけに半田付け
最初に、コードの先端を半田でコーティングしておく。
大抵の半田はヤニ入りなので、半田線を溶かしながらなら、ノリはいい。
しかし、一度溶かした半田でつけようとすると、とたんにノリが悪くなる。
なので、ノリの悪いコードを半田付けしようとすると、
無駄に半田がついてショートしたり、もたもたと時間がかかって部品を壊したりしやすい。
コード側と基板側に半田が乗っている状態なら、わざわざ半田を追加しなくてもいいので、
基板側とコードの位置を合わせて、ほんの一瞬だけ半田を溶かしてやれば簡単に半田付けできる。
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