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USBサターンパッドを作る その2

今回も作業過程を解説してみよう。
例によって写真つき。


はじめに

サターンパッドはとてもいいパッドだ。
USBでパソコンにつながってくれればさらにいい。
てなわけで、新たなるUSBサターンパッドを作ってみよう。


注意

これは私がやったことの記録です。
USBで接続できるサターンパッドを追い求めるあなたが、これと同じことをするのは勝手ですが、こうしろと推奨しているわけでもないですし、もし、何か不具合があっても、私は何の保証もしないので、念のため。


準備

作業に入る前に用意したもの。道具は前回とさほど変わらないので、主に材料。

材料

今回の材料。


USBパッド
LOASのUSBゲームパッド。小さくて面白いのでためしに買ってみたが、予想通りと言おうか、非常に使いにくかった。
購入段階で、『だめだったらサターンパッドにしちゃえばいいや』などと思っていたので、さしたる感慨もなかったが。
入手方法:ヤマダ電機で購入
入手価格:1000円ちょっと。1200円くらいだったか?


サターンパッド
セガサターンの純正パッド。すでにバラバラになっているのはとりあえず気にしないでくれて構わない。
入手方法:ハードオフのジャンクコーナーで購入
入手価格:300円だったかな?


ばらす

まず、バラバラにする。
どちらのパッドも、ごく普通のビスで固定されているので、プラスドライバで簡単にばらせる。
サターンパッドはすでにバラバラなので、ここでは省略しよう。


バラバラ


基板表裏
パッドそのものが小さいので、当然基板も小さい。
で、振動子を除く全ての部品が表面実装されている。
表面実装された部品を別の基板に移植するのはかなり困難だ。特に、石の右下にある黒くて丸い部分。これを移植するのは不可能と言わざるをえないだろう。
私に、もっと素晴らしい技術があればさておき、現段階では前回と同じ方法での改造は不可能と判断せねばならない。


実装方法の検討

さて困った。このままではUSBサターンパッドが作れない。
こうなったらしょうがない。強引に行こう。

USBパッドの基板。その重要部分はそのまま生かして。無理矢理サターンパッドに組み込んでしまうのだ!


サターンパッドの隙間?

サターンパッドで、基板を組み込める隙間といえばここだろうか?
表側の上部(SEGAのロゴの裏)である。うむ、なんとか収まりそうだ。


回路メモ
基板の中央を生かすというコンセプトで、どこに何が繋がるかだけをメモっている。


基板を切り刻む

やると決めたらまっしぐら。
隙間に入るように、そして、主要な回路を破損しないように。USBパッドの基板を切り刻む。


切り刻まれていく基板
表面のパターンを剥がしたりしないように、丁寧に作業する。
油性ペンで主要部分をマーキングして、カッターナイフでがんばる。
まず、カッターナイフで表面のパターンを完全に切断。その後表裏からがりがりと削り、十分削ったらへし折る。
細かい部分はニッパで切り離したりもするが、とにかく、基板表面のパターンを殺さないように注意する。


入った
なんとか組み込めるサイズに加工完了。


動作試験
USBのケーブルだけつないで、とりあえず認識実験。
なんとか認識。どうやら重要部品を壊したりはしていなかったらしい。


ケーブル加工

USBケーブルを少しいじる。
実際にはケーブルそのものはほとんどいじっていない。
ケーブルが細くストッパの部品も小さいため、サターンパッドのケースでは固定できない。
ケーブルがケースに固定されていないと、内側ではんだ付けしている部分に負担がかかる。
なんとかしておかねばならない。


二重ストッパ
サターンパッドのものと、USBパッドのもの。両方を使ってケーブルを固定するという方針である。


合体
2つのストッパが、今、1つに!
内部で必要なケーブルの長さを確保し、接着剤で固定する。


配線

サターンパッドの元からあるパターンを利用し、ボタンの配線を行う。
今回も基本方針は『つながってればいい』である。


とりあえず実験
USBケーブル、その他、回路が成立するための配線を行い、ボタンの動作試験を行う。


配線完了
手順省略。
かたっぱしからケーブルをつなぎ、必要な配線を行う。
かなり無理矢理な部分もあるが、動作してるから気にしないことにしよう。


組み込み・完成

あとはパッドとして組み立てるだけである。
基板と、のたくっているケーブルを、サターンパッドの隙間に押し込み、ねじ止めすれば完成である。


完成!
ちょっとケーブルが細くてかっこ悪い気がするけど、別に問題はないだろう


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