ルネッサの姿を見ないので……



 騒がしくて憶測好きで気分屋で大酒のみの……
……さすがに言い過ぎか?
 そのルネッサの姿をしばらく見ない気がする。
ジェイドに聞けば、体調を崩して自室で寝込んでいるらしい。

 何だ、水くさい。そう言ってくれれば……
冷やかしに行ったのに。(^^)

 と、言うわけで、ルネッサの部屋の前。

OOPS!
 
EXPLODING DOOR


……相変わらず同じネタだ。って、手が綴りを覚えてるのは何故?
 なんてことは置いといて。

こんこん。


女性の部屋であることだし、ノックはエチケット。

がちゃ。


返事を聞かずにあけるのはエチケット違反だが。

ルネッサ……


ルネッサ「……!!」
…………
 夜着姿のルネッサが、目を赤く腫らしてベッド脇に座り込んでいる。
 あー、ものすごく間の悪い時に来てしまった気がする……(−−;)

 部屋の中を、ものすごい気まずい雰囲気が流れる……

ルネッサ「……出て行きなさいよ
 かすれた小声でルネッサが言う。顔を向こうへ向けて。

…………すみませんでした。おとなしく出ていこうとする。
ルネッサ「ちょっと」
……何でございましょうか、姫君?
ルネッサ「待ちなさいよ。あたしの寝間着姿、タダ見する気?」
 ルネッサは、こちらを向いて笑顔らしいものを見せた。
……今度、存分におごらさせて頂きます。
ルネッサ「んじゃ、明日。明日には、治ると思うから……覚悟しときなさいよ」
 ルネッサは、もそもそとベッドに潜り込んだ。
ルネッサ「ほらほら、花も恥じらう乙女の寝姿を、見てるもんじゃないの。さっさと退散しなさい」
 向こう側をむいて寝ころんだまま、ルネッサは手で君を追い払う仕草をした。
……ゆっくり、おやすみ。
 君は肩をすくめて、部屋を出ていこうとする。

ルネッサ「……ありがと……

 ルネッサが何かを言ったかも知れないが、寝言だったのかも知れない。

……君はルネッサの部屋を後にした……
 


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