差出人の無い手紙。


 マツリアル。
クルヨイ。
シラヌイ。

……なんだこりゃ。( ̄ー ̄;)
 草の香りのする封筒。
表にはただ、「常緑亭 御中」と。
 よく、こんなので届くな。( ̄▽ ̄;)

ルネッサ「届くもんよねー。( ̄▽ ̄)
 配達人には、頭が下がるわ」

 いや、それはいいんだけど。
中身がコレじゃ、訳解らんでしょ。(〜 ̄; )
……こんなんで、どうしろと。

ジェイド「あぁ、すいません、もう一枚あるんです。(^^;)」

 突然の便り、失礼いたします。
カギロイ、と申します。
 先日、皆様方には、大変ご迷惑をおかけ致しました。
皆様のご好意には、感謝の言葉もございません……

 うってかわって、丁寧な言葉遣いと、流れるような字体の、こまごまと書かれた手紙。
そして長い。( ̄▽ ̄;)
 とりあえず、斜め読みで読み飛ばす。

 さて、つきましては、皆様方を私どものパーティーにご招待致したいと存じます。
なにぶんお忙しいとは存じますが、皆様お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
 シラヌイも、手紙にもある通り、大変楽しみに、皆様をお待ちしております。

 私どもの森は……

 えっと、こっちの方だな……
カギロイが残したと思われる、かすかな目印を頼りに、君は深い森の中を進む。
 我ながら酔狂だとは思うものの……
……ま、いいか。( ̄▽ ̄)
 でも、この辺は時々歩くけど、そんな集落みたいなもんあったかなぁ……
よっぽど、注意深く隠れてるのか。
 ん?
この二股の木をくぐれって?
 なんでやねん。
わざわざ、こんな通りにくそうな所……
 ぶつぶついいながら、苦労してくぐる、付き合いのいい君。

……ひゅう。

 強い風が、頬をなで。君は、目をつぶる。
風が運ぶ香り……草原の香り?
 森の只中なのに。
シラヌイ「ヨクキタ!!」
 聞き覚えのある声。シラヌイ。

そっと、目を開ける。
 あれ?( ̄▽ ̄;)

 目の前にシラヌイ。
そして眼前に広がる大草原。
 後ろは……?
やっぱり見渡す限りの野原……
 森はどこへ行った?( ̄ー ̄;)

カギロイ「シラヌイ……?」

 彼方で手を振る、恐らくはカギロイと思われるシルエット。
シラヌイ「ハヤクイクヨイ!! G(^▽^)」
 困惑する君を尻目に、シラヌイはぐいぐいと君を引っ張って行く。

 無事に帰れるんだろうなぁ……?(T▽T;)


さぁな。


戻る。