太陽の一番短い日。



 ふぃ〜、酔った、酔った。(* ̄▽ ̄*)

 冬至祭り。
太陽が一番勢いを失う日。
 人々は、太陽に新たな活力を与えるため、祈り、捧げ、踊り、騒ぐ。
はずなのだが。

 厳しい冬へ鬱憤晴らしを。……する場と化してるよなぁ。( ̄〜 ̄)
常緑亭のバカ騒ぎを見てると、つくづくそう思うよなぁ。
 真面目に祈らないと、太陽がすねてそのままストライキ起こしちゃったり。
……なんかしちゃったりしちゃって。d( ̄▽ ̄)
 
 息抜きにと、外に出てみたのだが。
(逃げてきたとも言う)
 やっぱり、寒いな( ̄▽ ̄;)
酒に火照った身体に心地いい……というどころじゃないぞ。
 このまま、安らかな眠りについてしまいそうだ。永遠の(笑)
しょうがない。ぼちぼち戻ろっかな。

 くるり、と玄関に振り返り。

……ん? 
 なんか、視線を感じる気が……

木陰から覗く人影。

すぐ側の木立。
 なにやら、やけに目立つ格好の少女が、こちらを覗きこんでいる。
……は? ( ̄▽ ̄;)
 見た事の無い娘だよな?
っていうか、あれで、隠れてるつもりなんだろうか…… ( ̄〜 ̄;)

 思わず、ぱたぱたと手を振ってしまう。

 にぱ。(^▽^)

 擬音で表せば、ちょうどこんな感じ。
少女は、そんな笑顔(破顔、と言う言葉があったな)を返した。

 ぴょこ。
そのまま、木の陰に引っ込む。

 おいおい、なんなんだ。( ̄〜 ̄)
思わず、追いかけてしまう。
 くるりと、幹を回り込み。

……いない。( ̄▽ ̄;)
 この辺、他に、隠れられるような場所、無いよな。
……足、速いなぁ……
…………そうだよな。はは。( ̄▽ ̄;)
 ちょっと、自分で思っているより、酔ってるのかもしれない。
ぶるる、と身震い。
 そろそろ、マジ戻るか……

 と。

……あきらめないで……

 歌?
 ささやくように。
木々が、自ら歌うように。
でも、確かに。
 聞こえてくる。歌。

 夢。希望。未来。 

 普段だったら、赤面してしまうような、内容。
なんとなく聞けてしまうのは、酔っているからか。
 真正面に奏でる、この歌い手のせいか。
……なんとなく、心地いい気分になる。
 このまま、聞き入って……

……あれ?
 もしかして、このメロディー。
ニナが、時々弾いている曲じゃないかな。

 曲調が違うから、よく解らないけど。


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