仲良きことは……


えんぴつにー「お館様、お館様! 大変です!」
さとるの「おう、どうした、ハチ!」
えんぴつにー「……はち……?」

ぺしっ

えんぴつにー「あっ(>ー<)」
さとるの「で、用件は」
えんぴつにー「あの、あの、たぶれっとにー(姉)の様子が変なんですぅ。なんか、雰囲気が重いって言うか……」
さとるの「あいつは、もともと根暗だろう」
えんぴつにー「えっと、そんなんじゃないんですぅ……あっ」
さとるの「ん?」

ふらふら……

たぶれっとにー(姉)「……(ふらふら)」
さとるの「……<(・ー・;)」
えんぴつにー「……ね?」
さとるの「……なんなんだ、あれは。ユーレイかと思ったぞ」
えんぴつにー「ですから、お館様に相談してるんですぅ……」
さとるの「使えん奴だな。おまえ、一応リーダーだろう。こう、目からビームを出すとか……」
えんぴつにー「……ぇ?」

ぺしっ

えんぴつにー「あっ(>ー<)」
さとるの「体の調子が悪いなら、休ませればいいだろう。あんなのにウロウロされたら、かえって迷惑だ」
もばいるにー「それがですよ、旦那さん
さとるの「わっ! いきなりでてくんなぁ!! G(^^;)」
もばいるにー「いやいや、へっへぇ<(^ー^)」
さとるの「……で、何だ」
もばいるにー「いえそれがですね。昨日の夜あたしがトイレに起きた時なんでゲスが、(姉)さん、居間のソファでまんじりともしないで座ってたんでゲス。いや、あたしゃ、幽霊でも出たのかとびっくりしたのなんのって、思わずちょっぴりちび
さとるの「そうか! わかったぞ!!
もばいるにー「大声で人の話を遮らないで下さいな、お館様。それでしかたないからパン
さとるの「もうええって!!G(−−;) オマエの体面のために遮ってやってる親心、分からんのか……」
もばいるにー「ふにょ?<( ̄〜 ̄;)」
さとるの「つまりは、昨日から部屋に帰れない状況な訳だな、(姉)は。
……大体、アイツがあれだけ取り乱す原因など、始めから一つしかないじゃないか」
えんぴつにー「……原因?」
さとるの「とりあえず、裏付け調査だ」


たぶれっとにー(妹)「なにかご用ですかにぃ? お館さま」
さとるの「おう、(妹)。いや実は、(姉)のことなんだが」

つーん。

たぶれっとにー(妹)「つーん。知らないにぃ。そんな人」
さとるの「……(いきなりビンゴかい。まあ、やっぱりってゆーか……)」
えんぴつにー「……あ、あのね、(妹)ちゃん。なんだったら、私に……」
たぶれっとにー(妹)「つーん」
さとるの「まあまあ、何か思うことがあるんだったら、話してしまった方がすっきりする、かも、だぞ」
たぶれっとにー(妹)「……(ぶー)」
さとるの「ん?」
たぶれっとにー(妹)「姉様はジェットコースターに乗せてくれないにぃ!!
さとるの「は……?<(・_・;)」
たぶれっとにー(妹)「危ないからって子供扱いするにぃ! あたしよりちっちゃい子もみんな乗ってたのにぃ……(ぐすぐす)」
さとるの「……(んなつまらん事で家中騒がせてたのかコイツら……G(=_=メ))」
えんぴつにー「……(お館様、ここで怒ってしまっては逆効果です……<−アイコンタクト(笑))」
さとるの「……(分かってるって<−アイコンタクト)
……んむ。たしかにそれは(姉)が悪い」
たぶれっとにー(妹)「でしょう? あたし、絶対許さないにぃ!」
さとるの「まあまあ。確かに、頭ごなしに禁止したのは(姉)の落ち度だ」
たぶれっとにー(妹)「(こくこく)」
さとるの「ただ、それは(姉)なりの理由があったはずだ。あいつがお前の事を、いつも気にかけているのを気付いてないわけじゃないだろう?」
たぶれっとにー(妹)「……」
さとるの「だから、さとるのから(姉)と話をして、ちゃんと説明をさせるから。お前もつんけんしてないで、話だけでも聞いてやれ。そんな態度じゃ、(姉)が謝りたくても、話しかけることすら出来ないだろう」
たぶれっとにー(妹)「うん……」


さとるの「と、いう訳だ。説明さえすれば、仲直りしてくれるそうだぞ」
たぶれっとにー(姉)「……」
さとるの「なあ、(妹)ももう一人前なんだから、何か注意するときもきちんと理由をだなあ……」
たぶれっとにー(姉)「理由などありません」
さとるの「……をぃ……それじゃ、(妹)はいつまでたっても……」
たぶれっとにー(姉)「(ずい)お館様、絶対に秘密にして頂けますか?」
さとるの「……何だ、いきなり」
たぶれっとにー(姉)「特に(妹)には絶対話さないで下さい」
さとるの「……あぁ、分かった。さとるのは話さないようにしよう」
たぶれっとにー(姉)「実は……」
さとるの「ふむふむ」
たぶれっとにー(姉)「私、ジェットコースターが恐いんです……(///)」
……
…………
………………
さとるの「……はぁ?」
たぶれっとにー(姉)「あの……昔、ちょっとありまして……近づくだけで足がすくんでしまって……(///;)」
さとるの「……そ、そうか……まあ、誰しも苦手なものはあるもんだ(^ー^;)」
たぶれっとにー(姉)「お館様、口許が笑ってます(==メ)」
さとるの「いや、すまんすまん。……で、(姉)としてのメンツを守るために、断固反対したわけだな」
たぶれっとにー(姉)「こんな話、とてもできません……」
さとるの「そうか……だが
たぶれっとにー(妹)「姉様ぁ!(^▽^)」
さとるの「実は聞いてしまってたのだな、これが。( ̄〜 ̄)」
たぶれっとにー(姉)「あ……あ……(ぱくぱく)」
たぶれっとにー(妹)「ごめんなさい、あたし、姉様のこと全然考えてなかったにぃ!
……それに、姉様にも苦手なものがあるって聞いて、なんだか嬉しいにぃ……(^−^)」
たぶれっとにー(姉)「そ、そんな……私の方も謝らなければ……私のわがままで、あなたの気分を害してしまって……」
さとるの「よし、これにて一件落着!」
もばいるにー「ちょんちょん!!」
さとるの「ついでに、今度の週末みんなで遊園地に行くか!」
たぶれっとにー(妹)「わーい!(^^)」
たぶれっとにー(姉)「お館様のおごりですか?」
さとるの「もちろんだとも!G(^^)」
たぶれっとにー(姉)「それで、私を無理矢理ジェットコースターに乗せて、怯える姿を見るおつもりですね?」
さとるの「当然だとも!!G(^〜^)」
たぶれっとにー(姉)「……(^^メ)」
さとるの「……あら……?<( ̄▽ ̄;)」


さとるの「…………(@@)」
もばいるにー「こりゃ、再生するのに時間かかりそうやわいなぁ……」
MOにー「(姉)、完全復活って感じだな」


戻る。