| Prologue. |
MOにー「おい、ダンナ。ズボンずり下がってるぞ。だらしねーなー」
さとるの「うむ。少し、腹がへこんだらしい。ズボンが全部ゆるくなってる……」
えんぴつにー「えぇ? 本当ですかぁ?」
えんぴつにー「あっ(>ー<)」
さとるの「うるさい。さとるのが痩せたのが、そんなに驚くことか」
えんぴつにー「い、いえ……ただ、あんなに日がな一日ごろごろしてて、どうやって痩せるのかなと……」
えんぴつにー「あっ(>ー<)」
さとるの「悪かったな。夏バテであんまり食えなかったからだろう」
えんぴつにー「ふぅん……」
| A Few Days Later. |
えんぴつにー「……(ふらふら)」
さとるの「よっ! えんぴつにー!!」
えんぴつにー「……(くらっ)」
さとるの「おい、どうしたえんぴつにー! ……んなに強く叩いたか?」
えんぴつにー「…………」
さとるの「へんじがない。ただのしかばねのようだ。じゃなくて。おーい! 誰かぁ!! 医者だ、医者をよべー!!! あー、その前にタンカタンカ!!!!」
…………
さとるの「あー、とりあえず、楽なカッコをさせて……首周りのボタン……無いぞ。上着ごと脱がすか……(<−こんらんしている)あぁ? その前にエプロン、と……」
ぬぎぬぎ。
さとるの「何だ、こいつブラしてやんの……外した方が呼吸しやすいか?
……って、さとるの何やってんだオイ!(<−少し我に返ったらしい)
いかん、こんな状況を誰かに見られたら……」
もばいるにー「ぴーぽーぴーぽー!!」
すきゃにー「医者はどこだ!」
さとるの「きちまったよ……(−−;)」
もばいるにー「おっまたせぇー! 医者はMOにーがひとっ走り行ってるよん。で、お館様、患者はど……へ?」
すきゃにー「……お館様……やっちゃったんですか……?( ̄− ̄)」
もばいるにー「まー、お館様ったら、昼間っからお盛んなんだから。でも廊下はまずいっしょ。G(*^^*)」
さとるの「お下劣な想像をするなぁ!G(−−;) 何でもいいから、早くコイツを寝室まで運ぶぞ」
もばいるにー「よし、じぁあ、私の合図で移すわよ。1.2.3.それ!」
すきゃにー「バイタル、血液ガスチェック。血液銀行にA−、20単位確保してもらえ。アトロピン10単位静注。カーター君、挿管の準備」
さとるの「だれがかーたーやねん!G(^^;) お前ら、どんな時でも自分を見失わない奴らだな……」
| ……And? |
えんぴつにー「ん……んん……」
さとるの「やっと起きたか」
えんぴつにー「えぇ?(がばっ)」
さとるの「いきなり起きるな。また貧血起こすぞ」
しゃりしゃり。(<−リンゴをむいている)
えんぴつにー「え……私、貧血起こしたんですかぁ……?」
さとるの「リンゴ、食うか?(しゃりしゃり)」
えんぴつにー「えっと、その……」
さとるの「ダイエット中でも、リンゴなら大丈夫だろう。リンゴダイエットなんてもんもあることだし」
えんぴつにー「え……えぇ? ご存じだったんですかぁ?」
さとるの「医者が言うには、極度の空腹による、虚脱性貧血だと。お前の病名(−−)」
えんぴつにー「……あ……(///)」
さとるの「全く恥ずかしいの何のって、まるでさとるのが飯も食わせずにこき使ってると思われるとこだったぞ」
えんぴつにー「ご……ごめんなさぁい……(///)」
さとるの「大体、ダイエットなんて、あばらが浮き出てるような奴のやるこっちゃ無いだろう」
えんぴつにー「……えぇ?」
さとるの「……う……<( ̄〜 ̄;)」
えんぴつにー「み、見たんですかぁ……?」
さとるの「……( ̄_ ̄;)」
えんぴつにー「見たんですね……?」
えんぴつにー「あっ(>ー<)」
さとるの「こんな時ばっかりゴリゴリ突っ込んでくるな」
ばたばたばた!!
けしごむにー「よっす! えんぴつにー、ぶじかにー!!」
さとるの「けしごむにー……なんだ、その山盛りの袋は」
けしごむにー「さしいれのあまつあまぐりだにー!!」
さとるの「てんしんだ……って、突っ込むのも面倒になるくらいのネタだな……オイ」
けしごむにー「ばりぼりくって、げんきつけるにー!」
えんぴつにー「あ、ありがとう、けしごむにー……(;_;)」
さとるの「そういえば甘栗好物だったな、えんぴつにー」
えんぴつにー「は、はい……(ぱきぱき)」
さとるの「ちょっとまったあ!」
えんぴつにー「え? どうしたんですかぁ、お館様……?」
さとるの「無理なダイエットしてた奴が、いきなり木の実なんてカロリーの高いもんを食べるのは危険すぎる。ここはさとるのとけしごむにーで処分してやろう」
えんぴつにー「そ、そんなぁ……(ToT)」
さとるの「まあ、手持ちぶさただろうから、栗の皮をむく役を申しつけるぞ」
えんぴつにー「ひぃ……(T_T)」
けしごむにー「なんかいいにおいがするにー(^−、^)」
さとるの「あぁ、料理番のえんぴつにーが倒れたからな。たぶれっとにー姉妹に夕飯頼んだら、サンマバーベキューパーティーにしたそうだ。……手間もかからんし、いい選択と言えるな」
けしごむにー「うぉっしゃあ! あしたはほーむらんおうだにー!!」
えんぴつにー「……ごっくん(サ、サンマ……)」
さとるの「ああ、えんぴつにーはサンマが大好物だったな」
えんぴつにー「は……その……はい……(^^;)」
さとるの「だが病人のお前は、もちろんおかゆのみ」
えんぴつにー「そ、そんなぁ……(TT)」
さとるの「更に最新情報を公開しよう! 実はすきゃにーが裏の赤松林でマッタケを拾ってきたのだ!(<−犯罪行為なのでよい子はマネしないように)」
えんぴつにー「ま……まつたけですかぁ?」
さとるの「よかったな、えんぴつにー。この部屋は風下になるから、匂いだけは堪能できるぞ。(^^)」
えんぴつにー「ひどいですぅ……(T▽T)」