相方のサヴィを、人気の無い礼拝堂でひたすら待っていたクラーラ。
当のサヴィは、迎えに行く気もサラサラ無いみたいだし。( ̄_ ̄;)
まぁ、お節介とは思いつつ。
呼びに行かないのも、なんか目覚めが悪いしなぁ。
ぼそ……ぼそ。
……ん?
話し声。
誰か、来てるのかな?
そんな様子も、無かったんだけど……

クラーラ「あれ、どうしたの?」
???「こんばんは(^^)」
えっと、金髪の方はクラーラ。
黒髪は……見たこと無いような?
リュクシ「あ、どうも。わたくし、リュクシです(^^)」
クラーラ「リュクシちゃんはね、ホクサ様の修道女さんなんだって(^▽^)」
ホクサ……神様? どっかで聞いたかも……
って、サヴィの話だと、死神って女神じゃん! 煤i ̄o ̄;)
あの、天災を司って、なんでも破壊するってのが仕事の?
クラーラ「あのね、それがね、違うんだって……いま、お話聞いてたの」
リュクシ「いえ、そうですよ」
……えっ? 煤i ̄o ̄;)
クラーラ「そ、そうなの? (..;)」
| リュクシの話。 |
光神ミュ様は、偉大なる造り主でおわします。
でも、一度お造りになったものを、無に帰すことの出来ないお方です。
それも当然かもしれませんね。
ニンゲンですら、自分で作ったモノには、愛着を持ちますもの。
で、その結果。
一時、この世界は、おびただしいモノで、あふれかえってしまいました。
生命には寿命がありませんでしたし、岩や鉄が、土に還る事も無かったのですもの。
そしてまた、ものどもの心も疲弊していきました。
永遠の命、どこに安らぎを求めればいいのか、と。
ホクサ様は願いを受け入れ、すべての物事に「終わり」をお与えになりました。
クラーラ「ふぅん、そうなんだ(^^)」
……ふぅん……って、やっぱりコワい神様じゃんっ? ( ̄ー ̄;)
リュクシ「そうとも言えます。ヒトはいつか、死を恐れるようになりましたから(^^)」
……でもさ、そんな神様に、なんでわざわざ仕えるの?
クラーラ「それ、いくらなんでも失礼です……」
リュクシ「いえ、当然の質問でしょう? 良く、聞かれますもん(^^)
私達、ホクサ様に使えるものは、みな孤児なんです。
遍歴をする修道僧が捨て子を拾い、次代の修道士に育てあげます
……ほら、子供に言うでしょ?
『夜遅くまで遊んでると、死神に連れてかれるよ』って。
あれも、あながちウソじゃないって事ですよね(笑)」
……(笑)って……( ̄▽ ̄;)