Manifest Destiny 【名】《米》自明の運命(説)《19世紀中ごろ,米国は北米全土に拡大する運命を与えられていると主張した説》. トップページ ゲームインデックス 通信販売
ゲーム概要
プレイ人数(推奨人数)
2
推奨人数でのプレイ時間
45分
ゲームスタイル
MD
販売価格
1500円
ゲームマニュアル
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マニュアル補足
FAQ、設定、など

三千世界の鴉 // 更新履歴【最新3件】
2013/11/07FAQを掲載しました。
2013/10/28辺獄の島(固まり)が2つ以上になってしまった際の処理が記載されていなかったので、ゲームマニュアルに追記しました。
ゲーム紹介第3回で、少し触れた内容です。
2013/10/21ゲームマニュアルにエンディングリストを掲載しました。



『三千世界の鴉』紹介 第1回
 今回は『三千世界の鴉』の簡単なゲーム説明をさせていただきたく思います。
 本ゲームは2人専用の協力型という、かなり珍しい形式のゲームとなります。しかも、通常の協力ゲームのように「立場が同じプレイヤーが協力して目的を達成する」という形ではありません。立場の全く異なるルールによって動く2人のプレイヤーが、互いの本音を探りながらプレイを進めるのです!

 そして、2人のプレイヤーが演じるのは、探索役の「フェス」、補助役の「レン」となります。
 とある哀しい事件によって心を閉ざし眠り続けるレンを助けるべく、フェスがその心の中、レンの心象世界である「辺獄」へと潜り込む。そんな設定となります。

 まず、本ゲームの舞台である辺獄を形作るのは、この「記憶カード」です。
 記憶カードはレンが持つ負の感情、そしてその原因となった過去の記憶を表しています。この記憶には曖昧になってる部分や、欠落している部分があり、それが4隅のいずれかを覆う障子によって表現されています。
 フェスはこの障子部分を通って、他の記憶へと移動し、段々とレンの心象世界を広げていきます。
 具体的には、カードを半分ずらしながら重ねることによって辺獄は広がっていきます。

 一方、レンには無意識下で「気づいて欲しい」ココロがあり、それが伏せられた4枚のカードによって表されています。
 フェスの目的とは、心象世界にこのココロで指定された色を全部集めることにあります。
 全部集めることができれば、ココロの壁を突破し、更なる深みへと潜ることができるようになります。
 その段階、ココロの階層が「フロア」という形で表現され、最後の第3フロアを突破することでゲームをクリアすることができるのです。

 大雑把に言えば、フェス役のプレイヤーが裏向きになってるココロが何色なのか、それを推測しながらプレイするゲームです。
 ただし、レン役のプレイヤーは、その答えを直接的に教えることはできません。制限されたルールの中で、フェス役のプレイヤーに欲しい色をいかに伝えるかがゲームの焦点となってきます。勿論、フェス役にもレン役が何を伝えたいのか推理する力が必要であり、その情報のやり取りがそのまま世界観を表しています。

 「伝えたいけど、伝えられない想い」

 それが本ゲームのテーマであり、最も面白い所となります。



『三千世界の鴉』紹介 第2回
 それでは、今回は具体的なシステムの紹介をさせていただきます。
 まずはレンの心象世界「辺獄」の作り方ですが、探索役のフェスは山から好きなだけカードを引き、それを好きなだけプレイすることで辺獄を広げていくことができます。
 具体的には、障子のある部分が重なるよう、カードが重なっていくように置いていきます。
 ただし、辺獄はただ広げれば良いというものではありません。
 クリアに必要なのは「ココロ」にある色を過不足なく集めることであり、つまり色が足りないのは勿論のこと、余分な色があってもクリアできなくなるので、まだ何も情報がない内から無闇に広げると後で後悔することになります。

 次に、補助役のレンは辺獄から好きな1枚を取って、これをココロに移動させます。
 ここでまた特殊なやり方をするのですが、レンのココロは「都々逸」という形で表現されます。レンの深層に眠る意識が、都々逸という歌の形を取って辺獄に流れ出しているのです。
 都々逸は最も基本的な「7・7・7・5」からなる4つの音節によって構成されます。
 で、記憶カードに数字が書いてあり、ココロの1枚と残りのカードの数字を合計し、「7」あるいは「5」を作る必要があるのです。
 そしてこれはクリア条件の1つであり、レンがこの都々逸を4節目まで完成させた段階で、フェスがココロの色を過不足なく集めていればフロアを突破できることになります。

 つまり、フェスが安全運転で辺獄を余り広げなかった場合、レンが辺獄から取れるカードの選択肢が減ってしまうことになり、例えば「レンが数字を完成させる為に必要な色を取らざるを得なくなり、その色は必要ないと勘違いしたフェスがその色を辺獄に置かなくなる」みたいな悲劇が発生してしまうのです。



『三千世界の鴉』紹介 第3回
 今回は、レンの具体的な役割と、プレイ方法を紹介させていただきます。
 まずレンの目的は「ココロが何色であるか知らせる」「都々逸を完成させる」「フェスの探索に必要なカードを集める」の3点になります。
 そして、その全てが「辺獄から1枚カードを取る」ことによって操作されます。
 つまり、レンは毎ターン1枚しか取れないカードによって、この目的を全て達成しなければならないのです……!

 ココロが何色か知らせるのは、基本的に「不要な色」を取ってくることで伝えやすくなります。
 また、辺獄は記憶が重なり合う抽象概念的な世界であり、その「重なり」が消えると断片が纏めて崩壊します。
 それを利用して1手番で不要な色をまとめて消す、みたいなテクニックも存在します。


 次に都々逸を完成させるですが、もう見たままです。数字の合計値が丁度「7」、最終節のみ「5」になるようカードを取ってくるだけです。

 最後にフェスの探索の役に立つカードですが、これは各カード毎に設定された「特殊効果」のことで、レンが取ってきたカードの特殊効果を「フェスが」使えるようになります。
 ここがポイントになります。特殊効果は状況に応じて凄く使えたり、あるいは全く使えなかったりする訳ですが、色や数字を優先して状況的に使えないカードばかり取ってくると、探索が非常に苦しいものになっていきます。
 逆に「今この特殊効果を使って欲しい!」的なカードを取って来ても、フェスがその意図に気づけなかった場合は逆に色や数字の都合と誤解し、誤った方向に進んでしまうかも知れません。しかも、有効な筈の特殊効果は使われずに塩漬けという悲惨な展開になることも……

 勿論、これらの意図を臭わせたり、口に出すことは絶対に許されません。
 ただ「辺獄から1枚取ってくる」というプレイによって、情報をフェスに伝えなければならないのです!
 それがレン側の面白さであり、難しい所でもあります。



『三千世界の鴉』紹介 最終回
 今回で最後になります。
 レン側からのアシストを待たず、フェス側からも解答へのアプローチを仕掛けることができます。

 記憶カードには数字があり、同色で合計「7」になるように重ねると、その記憶が完全に補完されて「再現」が始まり、フェスはその過去を垣間見ることができるようになります。
 その場合、レン役は伏せたココロの中に、その再現された色と同じ色があれば、それを表向きにすることができます。つまり、それが必要な色であり、表向きにならなかったら不要な色であることが分かる訳です。


 ただし、障子を介す独特のプレイルールの為、同色で「7」を重ねるのは容易でありません。
 また、レン側の取るカードを増やすという意味でも、山から一度にたくさんのカードを引いて選択肢を増やすのが最も手っ取り早い方法と言えます。
 ここで問題となるのは、山が尽きることによるゲームオーバーと、鴉の出現となります。

 いよいよ、タイトルにもある「鴉」の登場です。
 鴉はレンの防衛本能が生み出した辺獄の破壊者であり、そこにある哀しい記憶を「喰って」消滅させることを目的としています。


 鴉は全部で5羽存在し、それぞれが色に対応しています。
 そして、鴉が山から引かれると、その鴉は以降、捨て札となった同色のカードを喰ってゲームから取り除いてしまいます。つまり、直接的に山が減らされる為、鴉を放置して無理やりフロアをクリアしたとしても、次のフロアで必要なカードが揃えられずゲームオーバー、という展開が非常に多くなってきます。

 つまり、鴉はできる限り早く対処する必要があるのです。
 そして、その対処の方法が「再現」であり、再現させることで同色の鴉を一時的に追い払い、その鴉が喰っていたカードを取り戻すことができます。記憶の再現とは、ココロへのアプローチであると同時に、ココロの防衛機能を殺す役割を併せ持つのです。

 これらを含めたフェス側のプレイも難しく、クリア難易度は非常に高く設定されています。
 プレイにはある程度の経験も要されますので、互いに役割を交換しながら遊んでみてください!



印刷オフセット印刷
内容物キャラクターカード 2枚
記憶カード 35枚
鴉カード 5枚
マニュアル
カードサイズ
6.3×8.9cm

Staff
ゲームデザイン
kuro
マニュアル監修
グラム
パッケージ
キャラクター
記憶イラスト

ラパン
ロゴ&台紙

氾ばあぐ
記憶イラスト
ろまんぬ

FAQ
都々逸フェイズでアンコにセットする際、セットする条件を満たしているのに、それをわざと捨て札にしてセットしないことは選択できますか?
いいえ、できません。セット可能な数字であれば、必ずセットする必要があります。
第3フロアのみの特殊ゲームオーバー条件は何ですか?
「都々逸の節が1ターンで完成しない」「全ての節が完成したターンにクリア宣言が行われていない」の2つです。第1・第2フロアでは、これらの条件でゲームオーバーになることはありません。
都々逸の、1つの節にセットできる最大枚数は何枚ですか?
セット可能な数字であれば、何枚でも可能です。例えば、ココロの数字が1だった時、アンコに1ばかり6枚セットする。なんてことも可能です。


Story
 荒涼たる辺獄に、物悲しい少女の歌声が聞こえてくる。

 少女の名は四宮 恋(レン)。流行病で家族を失い、親戚の間を厄介者としてたらい回しにされた後、その血縁の手で廓へ売られ公界に身を沈めた寄る辺なき少女。
 貿易商の父に連れられ日本の地を踏んだ僕は、接待で訪れた麗しの花街でレンと邂逅し、その影を纏う仄暗い瞳に惹かれ、そして気づいたら恋に落ちていた。
 レンを救いたい。
 切実に、そう思う。しかし、足抜けを許さぬ廓の掟が銃弾となって襲いかかり、脱出を手助けしてくれた親切な人が命を落とし、そのショックでレンも昏睡状態に陥ってしまった。
 意識のないレンの身体を抱えて、何とか居留地へ逃げ込んだものの、彼女は目を覚ますことなく懇々と眠り続けていた。
 あるいは、もう一生目を覚ますことはないのかも知れない。
 ダメだ、レンを救わなければならない!
 その為の力が、僕にはある。他人と共感し、その心へと土足で入り込む忌まわしき力。なぜこんな力があるのか常々疑問だったが、もしかしたらこの瞬間の為にあったのかも知れない。

 僕の力が続くのは夜明けまで。弱ったレンの心は、2度の干渉に堪えることはできないだろう。ただ1度きりの機会で、深奥に沈んだレンを見つけなければならない。
 そして、レンの心象世界へと足を踏み入れた僕は、彼女の辛い記憶と、それを喰い荒らして自己防衛を図る鴉を目撃する。
 そう、既に彼女の心は崩壊が始まっていた――

制作後記




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