■■ ナーストレンド 草案18 ■ 問題点  掛け算能力について、やはりバランスを取るのは難しいので、もっとギャンブルな感じにしてもよいだろう。コストを下げつつ、それ以外の効果が何もかからない素振りでやる分には、まぁ、6/36だから許せるか。  ボスの素点がやっぱり高い気がする。もう少しずつ下げてもいいだろう。  具体的に、ニーズヘッグ3点、3層2人が2点、その他1点という感じか? だが、問題となるのは連戦可能なニーズヘッグのみなので、全部一律3点とかでもいい気がする。  1層の旨味がちょっと少ないかな。  マジョリティを上げるか、あるいは威厳を少し入れるか。  後、3層の知性が多すぎる。3層はボスに絡みやすいので、知性が2個アドバンテージになりやすい。  1層:威厳4、勇気6、知性6、親愛4  2層:威厳4、勇気4、知性2、親愛2  3層:勇気2、知性2、親愛2  ぐらいにしてみて、後はマジョリティの点数で調整してみるか。 (!--大まかな変更点--) ・勇気の効果を変更。ロール失敗の保険がかけられるように強化 ・エッダの配分を大きく変更。威厳は2層のみ ・キーパー戦での最低保証を廃止(勇気の効果変更で最低保証を代替)し、エッダと同じく「基礎点+ルーンボーナス」の形式に変更 ■ 概要  度重なる戦乱により、ミッドガルドでは多くの血が流された。  ニブルヘイムの底、フヴェルゲルミルの泉に潜むニーズヘッグは、滴り落ちるその血を啜り急成長を開始した。  このまま放置すれば、黒き竜となったニーズヘッグはラグナロクを生き延び、終末の世界を支配することになるだろう。  あなたはヴァルキリアの1人となってナーストレンド(死者の世界)へと乗り込み、戦士の魂(エインヘリアル)を集めてニーズヘッグを討伐しよう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ヴァルキリアカード(4枚)  プレイヤーが操る戦乙女、ヴァルキリアを表すカードです。  各ヴァルキュリア毎にベースカラーが設定されています。 ◇ウルズカード(48枚)  各ヴァルキュリアのベースカラーに対応した4色のカードです。 ◇エッダカード(20枚/12枚/6枚)  旅の途中でヴァルキュリアが遭遇する「物語」を表したカードです。  エッダには「勇気」「知性」「威厳」「親愛」の4つの属性がアイコンで表され、同時にヴァルキュリアの基礎能力を成長させます。  また、イベントには3つの階層(第1層ミドガルズ、第2層ニブルヘイム、第3層フヴェルゲルミル)があり、設定された条件を達成することにより、神々の栄光(=VP)を得ることができます。  1層:勇気6、知性6、親愛8  2層:威厳6、勇気2、知性2、親愛2  3層:勇気3、知性3 ◇エインヘリアルカード(32枚)  勇敢なる戦士の魂(エインヘリアル)で、ヴァルキュリアの配下となって戦います。  それぞれが固有のスキルを持ち、強さを表すランクが設定されています。  ゲーム中、エインヘリアルをヴァルハラ送りすることができますが、しなかった場合はランクに応じて失点となります。 ◇キーパーカード(10枚)  各階層を繋ぐビルレスト(欺きの道)を守るボス的存在です。  キーパーを突破することで、新たな階層へ進むことができます。 ◇ニーズヘッグ(1枚)  フヴェルゲルミルの底に潜む、ユグドラシルの根を齧る蛇です。  いくつもの影を持ち、何度倒してもしぶとく復活します。  基本的な扱いは他のキーパーと同じで、第4階層に固定で出現します。 ◇ポーン  各ヴァルキリアの現在位置を表すポーンです。 ◇VPトラック&マーカー ◇サイコロ(12個)  6面体サイコロです。  各ヴァルキュリアと同色が2個ずつ、無地のサイコロが4個あります。 ■ ゲームの準備  各自使用するヴァルキリアを1人選びます。  また、スコアカードとマーカー、ウルズカード(以下、ウルズ)を受け取ってください。ウルズはプレイヤーの人数に応じて、2人なら12枚、3人なら10枚、4人なら9枚となります。  残ったサイコロ(無地と、使用しないヴァルキュリアのサイコロ)は、全てまとめて【場】に置き、そこを【ストック】とします。  次に、エッダカードを各階層毎によくシャッフルします。  この時、第3階層のイベントカードには、第3階層のキーパーカード2枚も混ぜて行ってください。  そうしたら、以下の図のようにカードを並べます。  この時、第1階層と第2階層の四隅は、それぞれ対応する階層のキーパーカードをランダムに並べてください(第3階層のキーパーはランダム配置となります)。そして、並べられたカード1枚1枚を「マス」として扱います。  また、中央には固定で「ニーズヘッグ」が配置されます。  ●○○○○○●  ○◆◇◇◇◆○  ○第1階層 ●キーパー  ○◇△△△◇○  ◇第2階層 ◆キーパー  ○◇△◎△◇○  △第3階層  ○◇△△△◇○  ◎第4階層(ニーズヘッグ)  ○◆◇◇◇◆○  ●○○○○○●  エインヘリアルカードをよくシャッフルして山にし、3枚引いて表向きに配置してください。  最後に、第1階層のキーパーを見て、指定されたマスに各プレイヤーのポーンを配置します。  そうしたら、右上(いなければ、右上から時計回りで近い方)にポーンが配置されたプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、一定の手番数を終えるとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順でゲームを進行させてください。 ◎スキル  各エインヘリアルは、1手番中に1回だけスキルを使用できます(使用しなくても構いません)。  使用条件が設定されている場合は、条件を満たした場合のみ適用してください。複数適用できる場合、適用順番は好きに選ぶことができます。  ただし、適用タイミングが「目の確定後」とある場合、そのスキルを使用した後に目を変更するようなスキルを使用することはできません。  また、スキルによる目の変化は、最低値1、最高値は6としてください。 1:スカウトフェイズ  旅の途中で出会った戦死者の魂(エインヘリアル)を雇用して配下とするか、配下のエインヘリアルをヴァルハラへ送るか、そのどちらかを行います。 ○雇用  場から好きなエインヘリアルを1人選んで、それを手元に移動させて配下とします。  あるいは、配下にせず即捨て札にすることもできます。雇用すると、ゲーム終了時にそのランクに応じてVPが減少する為、必要なければ雇用しないのも選択となります。  その後、エインヘリアル山から1枚引いて場に補充してください。  もしも山が尽きたら、捨て札をリシャッフルして山を作り直します。それも尽きたら、補充を行いません。 ○ヴァルハラ送り  配下の好きなエインヘリアル1人を選んで捨て札にしてください。  雇用したエインヘリアルを捨て札にできるのは、手番開始時のこのタイミングだけですので、最終手番はよく検討してください。 2:移動フェイズ  ヴァルキュリアを移動させます。  ただし、第4階層(ニーズヘッグ)に到達していたら移動は行いません。次のフェイズへ進んでください。  配置されたエッダカード、キーパーカード1枚を「1マス」とし、ヴァルキュリアは「時計回り」に最大半周(対角線上の位置)まで進むことができます。  この時、最低1マスは進むようにしてください。 3:チャレンジロール  この手番で使用できるサイコロ数を決定します。  自分のポーンが配置されたマスを見て、現在マスを含む「縦横にあるウルズ(他階層も含む)」を数え、”ウルズ数”個のサイコロを【ストック】から得てください。  □■□□□□□  □□□□□□□    ポーンが第2階層の×のマスにある場合、■マスに自分のウルズがあれば  ■×□□□□■    【ストック】からサイコロを4個得ることができる  □□□ □□□    従って、手持ちの2個と合わせて、計6個となる。  □■□□□□□  □□□□□□□  □□□□□□□  次に、得たサイコロの内、チャレンジロールに使用するサイコロの数を決定します。  決定したらサイコロをロールし、出目を合計してください。  チャレンジロールに使用せず残ったサイコロは「ルーン」として手元に残しておきます。  この時、チャレンジロールに使用するサイコロを0個、つまり全てルーンにして振らないことも選択できます。 ◎解決済み  止まったマスがウルズだった場合、その物語は解決済みとなります。  チャレンジロールを行う必要はありません。  自分のウルズ1枚を捨て札にし、次のフェイズを飛ばしてください(後述される、VPを得ることもできません)。  キーパーの場合、エッダと違いマスをウルズに置き換えません。  なので、キーパーは解決済みにならず、複数のプレイヤーが同じキーパーに対してチャレンジロールを行うことができます。 4:判定フェイズ  目を確定させ、合計値を「パワー」とします。  そして、以下の判定を行います。 ○成功  パワーが、目標値以上であれば成功します。  エッダであれば、手持ちのウルズ1枚を同マスと差し替え、定められたVPを得てください。差し替えたエッダは手元に置き、後述される「ヴァルキュリアの成長」となります。  キーパーであれば、手持ちのウルズ1枚を捨て札にし、定められたVPを得てください。  その後、ヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させてください。もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。既にニーズヘッグに到達している場合、それ以上階層を進むことはなく、そのマスに止まったままとなります。 ○失敗  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  エッダであれば、手持ちのウルズ1枚を同マスと差し替えてください。  キーパーであれば、手持ちのウルズ1枚を捨て札にします。その後、成功した時と同様に、ヴァルキュリアを次の階層へ進めてください。  どちらの場合も、VPを得ることはできません。 5:ヴァルキュリアの成長  ヴァルキュリアは物語を通して成長します。  ウルズと交換して得たエッダにより、以下のボーナスを得ることができます。  これらボーナスは1手番中に1回だけ適用され、同じ効果は重複します。また、ボーナスの効果は得た次のラウンドから適用されます。  勇気:サイコロ1個を振り直す。あるいは、このカードを捨て札にして、サイコロを好きなだけ選んで振り直す  威厳:チャレンジロールに成功時、VP+1  親愛:ゲーム終了時、配下のエインヘリアル1人のランクを0にする  知性:キーパー戦時、サイコロを1個得る 6:手番終了  自分の手番を終了します。  サイコロを全て【ストック】へ戻し、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全てのプレイヤーの手持ちのウルズが尽きたらゲームが終了します。  最後にマジョリティを判定します。  各階層(第4階層は除く)毎にウルズを数えて、最も多いプレイヤーは以下のVPを得てください。複数いれば、人数割(端数切捨て)して、その全員が得てください。  1層:8VP  2層:6VP  3層:4VP  次に、配下のエインヘリアルがいたら、そのランク分だけVPを減らしてください。  最後に、最もVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方(=プレイ順の遅い方)を優先してください。