■■ ナーストレンド 草案15 ■ 問題点  正直、知性の効果が分かり難い上に面倒な気がする。  ので、もういっそボス時にサイコロ1個増えるでいい気がする。それって、つまり2〜4点増えるというのと同じな訳だし。  その代わり、最外層のみにあり、3層まであるのがエッダ+1とする。で、コスト減少は2層まで。  全体的な得点バランスが悪い。  まず、最終的な勝利スコアが70点オーバーは高すぎる。高くても40点前後に収めないと、1、2点の差がほぼ出ないことになってしまう。  おそらく、まずいのは仲間による加点。特にガンダート。後は、ボスにサイコロ数を集中させての高得点が高い。結局、サイコロ1個2〜4点なので、いかに4、5個をルーンにして成功させられるかにかかっている。だが、そこはゲーム的に重要なポイントなのでよいとする。とにかく、仲間から得られる点をなんとかしたい。  後、やはり2層以降が強い。  素点が高く、マス数が少ないので、連続でマスを取る恩恵がかなり大きい。素点バランスだけ、ひとまず外から3、2、1と逆にしてみるのがよいかも知れない。  それと、ボスの倍率は全部2倍、ニーズヘッグだけ3倍で様子を見てみよう。  エインヘリアルの処理がとかく面倒くさい。  いっそのこと、好きな1枚を取る。みたいな感じにできたらいいのだが、そもそも論として強さに差があるのでそれをどう是正するのか。  うーん  アレだ。逆転の発想で、終了時マイナス点にするのがいいかも知れない。つまり、強いやつをヴァルハラ送りせず、こき使ってるとペナルティというイメージ。なので、必要ないならヴァルハラ送りしてね。という意思表示もできる。  これで解決だろう。 (!--大まかな変更点--) ・知性の効果を変更。それに伴い、神性介入のルールを削除 ・マジョリティボーナスを層毎に変更 ・コスト0の量産型エインヘリアルを設定 ■ 概要  度重なる戦乱により、ミッドガルドでは多くの血が流された。  ニブルヘイムの底、フヴェルゲルミルの泉に潜むニーズヘッグは、滴り落ちるその血を啜り急成長を開始した。  このまま放置すれば、黒き竜となったニーズヘッグはラグナロクを生き延び、終末の世界を支配することになるだろう。  あなたはヴァルキリアの1人となってナーストレンド(死者の世界)へと乗り込み、戦士の魂(エインヘリアル)を集めてニーズヘッグを討伐しよう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ヴァルキリアカード(4枚)  プレイヤーが操る戦乙女、ヴァルキリアを表すカードです。  各ヴァルキュリア毎にベースカラーが設定されています。 ◇ウルズカード(48枚)  各ヴァルキュリアのベースカラーに対応した4色のカードです。 ◇エッダカード(20枚/12枚/6枚)  旅の途中でヴァルキュリアが遭遇する「物語」を表したカードです。  エッダには「勇気」「知性」「威厳」「親愛」の4つの属性がアイコンで表され、同時にヴァルキュリアの基礎能力を成長させます。  また、イベントには3つの階層(第1層ミドガルズ、第2層ニブルヘイム、第3層フヴェルゲルミル)があり、設定された条件を達成することにより、神々の栄光(=VP)を得ることができます。 ◇エインヘリアルカード(12枚+15枚)  勇敢なる戦士の魂(エインヘリアル)で、ヴァルキュリアの配下となって戦います。  それぞれにスキルとコストが設定されていて、コスト0の「名もなき英雄」は各3枚ずつあります。それ以外のコストの設定された英雄は「名ありの英雄」となり、これらは全て個別のスキルを有しています。 ◇キーパーカード(10枚)  各階層を繋ぐビルレスト(欺きの道)を守るボス的存在です。  キーパーを突破することで、新たな階層へ進むことができます。 ◇ニーズヘッグ(1枚)  フヴェルゲルミルの底に潜む、ユグドラシルの根を齧る蛇です。  いくつもの影を持ち、何度倒してもしぶとく復活します。  基本的な扱いは他のキーパーと同じで、第4階層に固定で出現します。 ◇ポーン  各ヴァルキリアの現在位置を表すポーンです。 ◇VPトラック&マーカー ◇サイコロ(12個)  6面体サイコロです。  各ヴァルキュリアと同色が2個ずつ、無地のサイコロが4個あります。 ■ ゲームの準備  各自使用するヴァルキリアを1人選びます。  また、スコアカードとマーカー、ウルズカード(以下、ウルズ)を受け取ってください。ウルズはプレイヤーの人数に応じて、2人なら12枚、3人なら10枚、4人なら9枚となります。  残ったサイコロ(無地と、使用しないヴァルキュリアのサイコロ)は、全てまとめて【場】に置き、そこを【ストック】とします。  次に、エッダカードを各階層毎によくシャッフルします。  この時、第3階層のイベントカードには、第3階層のキーパーカード2枚も混ぜて行ってください。  そうしたら、以下の図のようにカードを並べます。  この時、第1階層と第2階層の四隅は、それぞれ対応する階層のキーパーカードをランダムに並べてください(第3階層のキーパーはランダム配置となります)。そして、並べられたカード1枚1枚を「マス」として扱います。  また、中央には固定で「ニーズヘッグ」が配置されます。  ●○○○○○●  ○◆◇◇◇◆○  ○第1階層 ●キーパー  ○◇△△△◇○  ◇第2階層 ◆キーパー  ○◇△◎△◇○  △第3階層  ○◇△△△◇○  ◎第4階層(ニーズヘッグ)  ○◆◇◇◇◆○  ●○○○○○●  エインヘリアルカードの内、「名もなき英雄」を各3枚ずつまとめておきます。  「名ありの英雄」をよくシャッフルして山にし、3枚引いて表向きに配置してください。  最後に、第1階層のキーパーを見て、指定されたマスに各プレイヤーのポーンを配置します。  そうしたら、右上(いなければ、右上から時計回りで近い方)にポーンが配置されたプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、一定の手番数を終えるとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順でゲームを進行させてください。 ◎スキル  各エインヘリアルは、1手番中に1回だけスキルを使用できます(使用しなくても構いません)。  使用条件が設定されている場合は、条件を満たした場合のみ適用してください。複数適用できる場合、適用順番は好きに選ぶことができます。  ただし、適用タイミングが「目の確定後」とある場合、そのスキルを使用した後に目を変更するようなスキルを使用することはできません。  また、スキルによる目の変化は、最低値1、最高値は6としてください。 1:移動フェイズ  ヴァルキュリアを移動させます。  ただし、第4階層(ニーズヘッグ)に到達していたら移動は行いません。次のフェイズへ進んでください。  配置されたエッダカード1枚を「1マス」とし、ヴァルキュリアは「時計回り」に最大半周(対角線上の位置)まで進むことができます。  ただし、他のプレイヤーのポーンが配置されているマスには止まれません。 2:チャレンジロール  この手番で使用できるサイコロ数を決定します。  自分のポーンが配置されたマスを見て、現在マスを含む「縦横にあるウルズ(他階層も含む)」を数え、”ウルズ数”個のサイコロを【ストック】から得てください。  □■□□□□□  □□□□□□□    ポーンが第2階層の×のマスにある場合、■マスに自分のウルズがあれば  ■×□□□□■    【ストック】からサイコロを4個得ることができる  □□□ □□□    従って、手持ちの2個と合わせて、計6個となる。  □■□□□□□  □□□□□□□  □□□□□□□  次に、得たサイコロの内、チャレンジロールに使用するサイコロの数を決定します。  決定したらサイコロをロールし、出目を合計してください。  チャレンジロールに使用せず残ったサイコロは「ルーン」として手元に残しておきます。  この時、チャレンジロールに使用するサイコロを0個、つまり全てルーンにして振らないことも選択できます。 ◎解決済み  止まったマスがウルズだった場合、その物語は解決済みとなります。  チャレンジロールを行う必要はありません。  ウルズ1枚を捨て札にし、次のフェイズを飛ばしてください(後述される、VPを得ることもできません)。 3:判定フェイズ  目を確定させ、合計値を「パワー」とします。  そして、以下の判定を行います。 ○成功  パワーが、目標値以上であれば成功します。  ウルズ1枚を同マスのエッダと差し替え、定められたVPを得てください。 ○失敗  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  ウルズ1枚を同マスのエッダと差し替えてください。この時、VPを得ることはできません。  止まったマスがキーパーだった場合、戦闘後にヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させます。もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。  そして、チャレンジロールの成否に関わらずウルズ1枚を捨て札にしてください。  キーパーの場合、エッダと違いマスをウルズに置き換えません。  なので、複数のプレイヤーが同じキーパーに対してチャレンジロールを行うことができます。 4:スカウトフェイズ  旅の途中で出会った戦死者の魂(エインヘリアル)を、雇用して配下とするかヴァルハラへ送ります。 ○雇用  コストが”この手番のルーン数”以下の、「名ありの英雄」1人を選び、それを手元に移動させます。  その後、エインヘリアル山から1枚引いて補充してください。  もしも山が尽きたら、捨て札をリシャッフルして山を作り直します。それも尽きたら、補充を行いません。  「名もなき英雄」を選んだ場合、「名ありの英雄」1人選んで捨て札にし、山から補充を行ってください。 ○ヴァルハラ送り  自分の手元にあるエインヘリアル1人を選んで、1VPを得ます。  それが「名もなき英雄」だった場合、そのまま【エインヘリアル置き場】へ戻します。「名あり英雄」だった場合、捨て札にしてください。  いずれの場合も、【エインヘリアル置き場】の「名ありの英雄」1人選んで捨て札にし、山から補充を行ってください。 5:ヴァルキュリアの成長  ヴァルキュリアは物語を通して成長します。  ウルズが配置されたマスに応じて、以下のボーナスを得ることができます。  これらボーナスは1手番中に1回だけ適用され、同じ効果は重複します。また、ボーナスの効果は得た次のラウンドから適用されます。  勇気:サイコロ1個の目に+1する(最大値は6)  親愛:スカウト時、エインヘリアルのコストが1下がる(最低値は0)  知性:キーパー戦時、サイコロを1個得る(ただし、知性1枚につき捨て札になったウルズ1枚が必要)  威厳:チャレンジロールに成功時、VP+1 6:手番終了  自分の手番を終了します。  サイコロを全て【ストック】へ戻し、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全てのプレイヤーのウルズが尽きたらゲームが終了します。  最後にマジョリティを判定します。  各階層(第4階層は除く)毎にウルズを数えて、最も多いプレイヤーは以下のVPを得てください。複数いれば、人数割(端数切捨て)して、その全員が得てください。  1層:8VP  2層:6VP  3層:4VP  最後に、最もVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方(=プレイ順の遅い方)を優先してください。