■■ ナーストレンド 草案11 ■ 問題点  概ね、よいような気がする。  ただ現状の成長要素として、赤が青より圧倒的に強い。というか強すぎるので、なんらかの是正が必要だろう。  まず、簡単な所で赤やスキルによる目の最大値は6で限界とするのがいいだろう。  次に移動について、やはり追い越しで処理が発生するのが面倒過ぎる。  また、どうしてもマーカーありのマスにしか止まれない場合、特に第3層では発生するので、そこの処理も必要。  まず、骨子としては、自由に移動し過ぎるとタリスマン形式にしている理由がない。というのが大きな問題。つまり、何らかの制限があればいいのだが、その制限の規定が難しい。  一番良いのはサイコロを振って、その中から組み合わせで進む。というものだが、これの問題点は1手番でロールを2回させる所。  移動に使ったサイコロはチャレンジロールに使用できないとして、最初から3個にするか? 3個から好きなだけ振る形式。ただ、ほぼ移動がランダムになる為、ヴァルキュリアの成長とのかみ合わせが悪い。基本、狙った所に行けない気がする。  以上の点から、やはり移動量に制限を付けるのがよいか。半周を最大とした場合、つまり、最大で対角線までしか動けないとする。制限としては非常に緩いが、プレイヤー人数による影響は少ない。一先ずこれで様子見という感じか。  点数計算のややこしさをどうするべきか。  なんか直感的ではない。特にキーパー戦がどうか。まず、掛け算という性質上、最低でもリザーブを2個用意しないとまともな点にならない。というか、リザーブ0だと0点になるのはいかがなものか。  誤解を減らす為には、カード毎に計算式を書いておくのがいいかも。  つまり、第1階層なら”1+リザーブ数”みたいな感じの書き方をする。で、キーパーについては基礎点自体を高く設定し、リザーブ数1個につき3点みたいなやり方に変える。例えば、1層なら3+リザーブ×3とか。これで点数の不均衡は解消されるような気がする。  サイコロについても、2個+ボーナスダイスという形が分かりやすいので、各色2個+無職8個ぐらいの感じでよろしいかと。  後、12ラウンドはちょっと長い。9ぐらいが適正な気もするが、そうすると今度はマップが広すぎるかも知れない。マップは全体で49マスで、4人12ラウンドだと48マスとなる。9だと36マス。混み合いを避けるならこれぐらいが適正な気がする。  2人の場合、24マスだから半分ぐらい埋まる。まぁ、2人なら12ラウンド、3人なら10ラウンド、という感じかな。 (!--大まかな変更点--) ・大幅改変 ■ 概要  度重なる戦乱により、ミッドガルドでは多くの血が流された。  ニブルヘイムの底、フヴェルゲルミルの泉に潜むニーズヘッグは、滴り落ちるその血を啜り急成長を開始した。  このまま放置すれば、黒き竜となったニーズヘッグはラグナロクを生き延び、終末の世界を支配することになるだろう。  あなたはヴァルキリアの1人となってナーストレンド(死者の世界)へと乗り込み、戦士の魂(エインヘリアル)を集めてニーズヘッグを討伐しよう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ヴァルキリアカード(4枚)  プレイヤーが操る戦乙女、ヴァルキリアを表すカードです。  各ヴァルキュリア毎にベースカラーと、固有のスキル「神性介入」が1つ設定されています。 ◇エッダカード(20枚/12枚/6枚)  旅の途中でヴァルキュリアが遭遇する「物語」を表したカードです。  エッダには赤(勇気)、青(知性)、黄(威厳)、緑(親愛)の4色のベースカラーがあり、同時にヴァルキュリアの成長を表します。  また、イベントには3つの階層(第1層ミドガルズ、第2層ニブルヘイム、第3層フヴェルゲルミル)があり、設定された条件を達成することにより、神々の栄光(=VP)やエインヘリアルを得ることができます。 ◇エインヘリアルカード(21枚/6枚/4枚)  勇敢なる戦士の魂(エインヘリアル)で、ヴァルキュリアの配下となって戦います。  それぞれについて、スキルとコストが設定されています。  また、エインヘリアルには登場階層数が定められていて、現在の階層より下層(=数字が大きい)にいるエインヘリアルをスカウトすることはできません。 ◇キーパーカード(10枚)  各階層を繋ぐビルレスト(欺きの道)を守るボス的存在です。  止まると戦闘になり、勝利することで新たな階層へ進むことができます。 ◇ニーズヘッグ(1枚)  フヴェルゲルミルの底に潜む、ユグドラシルの根を齧る蛇です。  いくつもの影を持ち、何度倒してもしぶとく復活します。  基本的な扱いは他のキーパーと同じで、第4階層に固定で出現します。 ◇ポーン  各ヴァルキリアの現在位置を表すポーンです。 ◇ウルズトークン(48個) ◇VPトラック&マーカー ◇サイコロ( 個)  6面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  エッダカードを各階層毎によくシャッフルします。  この時、第3階層のイベントカードには、第3階層のキーパーカード2枚も混ぜて行ってください。  そうしたら、以下の図のようにカードを並べます。  この時、第1階層と第2階層の四隅は、それぞれ対応する階層のキーパーカードをランダムに並べてください(第3階層のキーパーはランダム配置となります)。そして、並べられたカード1枚1枚を「マス」として扱います。  また、中央には固定で「ニーズヘッグ」が配置されます。  ●○○○○○●  ○◆◇◇◇◆○  ○第1階層 ●キーパー  ○◇△△△◇○  ◇第2階層 ◆キーパー  ○◇△◎△◇○  △第3階層  ○◇△△△◇○  ◎第4階層(ニーズヘッグ)  ○◆◇◇◇◆○  ●○○○○○●  次に、エインヘリアルカードを、登場階層毎に固めて、全て表向きに並べてください。  並べる際、同じカードは重ねて並べてしまって構いません。  各自使用するヴァルキリアを1人選びます。  また、スコアカードとマーカー、ウルズトークン(以下、ウルズ)12個も受け取ってください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーの右隣から反時計回りで順番に、自分のポーンをいずれかの四隅のマスを選んで置いてください。ただし、既に他のプレイヤーが選んでいるマスを選ぶことはできません。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全プレイヤーが12手番を終えるとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順でゲームを進行させてください。 ◎神性介入  各ヴァルキュリアはゲーム中に1回だけ、神性介入を行うことができます。  神性介入は手番中であればいつでも使用でき、使用したらヴァルキュリアカードを横倒しにしてください。 ◎スキル  各エインヘリアルは、1手番中に1回だけスキルを使用できます(使用しなくても構いません)。  使用条件が設定されている場合は、条件を満たした場合のみ適用してください。複数適用できる場合、適用順番は好きに選ぶことができます。  また、スキルによる目の変化に最高値はありません。最低値は1とし、1〜 として扱ってください。 1:移動フェイズ  ヴァルキュリアを移動させます。  ただし、第4階層(ニーズヘッグ)に到達していたら移動は行いません。次のフェイズへ進んでください。  配置されたエッダカード1枚を「1マス」とし、ヴァルキュリアは「時計回り」に好きなだけ進むことができます。  ただし、既にウルズが配置されているマス(自分のも含む)には止まれません。また、他のプレイヤーのポーンを追い越す場合は、追い越したプレイヤーに1VPを支払ってください(VPが0の場合、支払う必要はありません)。 2:チャレンジロール  この手番で使用できるサイコロ数を決定します。  自分のポーンが配置されたマスを見て、現在マスを含む「縦横に配置されたウルズ(他階層も含む)」を数え、”ウルズ数+2”個のサイコロを【ストック】から得てください。  □■□□□□□  □□□□□□□    ポーンが第2階層の×のマスにある場合、■マスに自分のウルズがあれば  ■×□□□□■    ウルズ4+2でサイコロを6個得ることができる  □□□ □□□  □■□□□□□  □□□□□□□  □□□□□□□  次に、得たサイコロの内、チャレンジロールに使用するサイコロの数を決定します。  決定したらサイコロをロールし、出目を合計してください。  チャレンジロールに使用せず残ったサイコロは「リザーブ」として手元に残しておきます。 3:判定フェイズ  目の合計値から、判定を行います。 ◎エッダ  そのマスで遭遇する物語を解決します。  目の合計値が、目標値以上であれば成功します。  ウルズ1個を同マスに配置し、”基礎点+リザーブ数”分のVPを得てください。基礎点は”現在の階層数”ですが、ヴァルキュリアの成長やスキルなどの影響で増減します。  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  ウルズ1個を同マスに配置してください。この時、VPを得ることはできません。 ◎キーパー  階層を守るキーパーと戦闘を行います。  目の合計値が、目標以上であれば討伐に成功します。  ウルズ1個を同マスに配置し、”基礎点×リザーブ数”分のVPを得てください。基礎点は”現在の階層数”ですが、ヴァルキュリアの成長やスキルなどの影響で増減します。  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  ウルズ1個を同マスに配置してください。この時、VPを得ることはできません。  戦闘後、ヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させます。そして、それが第2階層なら白のサイコロを、第3階層なら黒のサイコロを1個受け取り、それを振り足して手元に置いてください(階層が1つ進む毎に、サイコロが1個ずつ増えていきます)。  もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。 ○ニーズヘッグ戦  ニーズヘッグ戦のみ特殊な扱いとなり、ニーズヘッグは討伐されず何度でも復活します。  既にこのマスにウルズが配置されていても、達成条件を満たしたら自分のウルズを配置しVPを得てください。  もしも、このマスに複数の自分のウルズが配置された場合、それらも全てウルズの個数として数えることができます。 4:ヴァルキュリアの成長  ヴァルキュリアは物語を通して成長します。  ウルズが配置されたマスに応じて、以下のボーナスを得ることができます。また、これらボーナスは1手番中に1回だけ適用され、同じ効果は重複します。  勇気(赤):サイコロ1個の目に+1する  知性(青):サイコロ1個を振り直す  親愛(緑):スカウト時、エインヘリアルのコストが1下がる(最低値は0)  威厳(黄):基礎点に+1 5:スカウトフェイズ  旅の途中で出会った戦死者の魂(エインヘリアル)を雇い、配下とします。  登場階層が”現在の階層以下”のエインヘリアルの中から、好きな1人を選んで手元に置いてください。  ただし、コスト0のエインヘリアルはいつでも雇えますが、コスト1以上のエインヘリアルはコストを支払う必要があります。  コストは配下のエインヘリアル1人を【場】に戻すことで、そのエインヘリアルの”登場階層数”だけ発生します。一度に複数のエインヘリアルを戻してコスト支払いに充てることも可能です。ただし、コストを支払えても、複数のエインヘリアルを同時に雇うことはできません。  エインヘリアルに所持制限数はありませんが、【場】のエインヘリアルが尽きたら雇うことはできません。 6:手番終了  自分の手番を終了します。  サイコロを全て【ストック】へ戻し、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全てのプレイヤーが12手番を終えたらゲームが終了します。  最後にマジョリティを判定します。  各階層毎にウルズを数えて、最も多いプレイヤーは以下のVPを得てください。複数いれば、人数割(端数切捨て)して、その全員が得てください。  第1階層: 9VP  第2階層: 6VP  第3階層: 3VP  第4階層: 0VP  最後に、最もVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方(=プレイ順の遅い方)を優先してください。