■■ ナーストレンド 草案10 ■ 問題点  全く面白くない。  まず、マップ移動に意味がない。いくら不都合がなかったとはいえ、サイコロを振る行程すらなくしてしまったら、本当にただ1歩ずつ進む以外になんの理由もない感じになってしまった。  また、難易度も高い。目標値が期待値に近い値なので、リザーブに回す余裕が全くない。また、回したとして、リザーブありなしの差が1点とか2点なので、リスクを取る理由もほぼ感じられない。最低限、目標値は低めに設定して、どれだけ無茶できるか。リザーブを取れるか、という部分を補強する必要がある。  エインヘリアルのコストもかなりバランスが悪い。  高コストのエインヘリアルを取ったら、暫くはコスト0のを取る、要はしゃがむ時間が長すぎて全く成長を実感できない。  まず、移動について。  いっそのこと、好きなマスまで進める。という感じにした方がマシであると言える。その上で、マス自体になにか意味を持たせる必要があるだろう。  一番簡単なのはセットコレクション。色を設定し、色でマジョリティか、あるいは何か別の恩恵を得られる形とする。最低限、それぐらいないと1歩ずつ進む以外の選択肢が生まれない。  次にインタラクションが上手く働かない。つまり、開始レーンに十分なスペースがあり、他のレーンまで行く必要性を殆ど感じない。  2元方式でいくか。  まず、色はヴァルキュリアの基礎能力アップとする。  次に、場所でマジョリティを取れるとする。ただ、場所は辺を主軸とするか、あるいは層を主軸とするか。辺の場合、とりあえず1歩進むのが強くなりそうなので、層でマジョリティを取るのが良さそうではある。  色について、とりあえず基本の4色。2層は3色、3層は2色で、色が1つずつ減るのがよいか。そうすると、最外周の価値がちょっとだけ上がる。  赤、青、黄、緑の基本4色として、それぞれどう役割をもたせるか。  123赤(勇気):目に+1  123青(知性):振り直し  1黄(威厳):基礎点アップ  12緑(親愛):エインヘリアルのコストダウン  まぁ、こんな所か。  コストダウンが入るのであれば、現状のエインヘリアルのコストスケールでもいけるような気がする。  後、ヴァルキュリアにゲーム中1回だけ使用できるスペシャルスキルを用意してもいいだろう。 (!--大まかな変更点--) ・大幅改変 ■ 概要  度重なる戦乱により、ミッドガルドでは多くの血が流された。  ニブルヘイムの底、フヴェルゲルミルの泉に潜むニーズヘッグは、滴り落ちるその血を啜り急成長を開始した。  このまま放置すれば、黒き竜となったニーズヘッグはラグナロクを生き延び、終末の世界を支配することになるだろう。  あなたはヴァルキリアの1人となってナーストレンド(死者の世界)へと乗り込み、戦士の魂(エインヘリアル)を集めてニーズヘッグを討伐しよう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ヴァルキリアカード(4枚)  プレイヤーが操る戦乙女、ヴァルキリアを表すカードです。  各ヴァルキュリア毎にベースカラーが定められています。 ◇エッダカード(20枚/12枚/6枚)  旅の途中でヴァルキュリアが遭遇する「物語」を表したカードです。  イベントには3つの階層(第1層ミドガルズ、第2層ニブルヘイム、第3層フヴェルゲルミル)があり、設定された条件を達成することにより、神々の栄光(=VP)を得ることができます。 ◇エインヘリアルカード(21枚/6枚/4枚)  勇敢なる戦士の魂(エインヘリアル)で、ヴァルキュリアの配下となって戦います。  それぞれについて、スキルとコストが設定されています。  また、エインヘリアルには登場階層数が定められていて、現在の階層より下層(=数字が大きい)にいるエインヘリアルをスカウトすることはできません。 ◇キーパーカード(10枚)  各階層を繋ぐビルレスト(欺きの道)を守るボス的存在です。  止まると戦闘になり、勝利することで新たな階層へ進むことができます。 ◇ニーズヘッグ(1枚)  フヴェルゲルミルの底に潜む、ユグドラシルの根を齧る蛇です。  いくつもの影を持ち、何度倒してもしぶとく復活します。  基本的な扱いは他のキーパーと同じで、第4階層に固定で出現します。 ◇ポーン  各ヴァルキリアの現在位置を表すポーンです。 ◇ウルズトークン(48個) ◇VPトラック&マーカー ◇サイコロ( 個)  6面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  エッダカードを各階層毎によくシャッフルします。  この時、第3階層のイベントカードには、第3階層のキーパーカード2枚も混ぜて行ってください。  そうしたら、以下の図のようにカードを並べます。  この時、第1階層と第2階層の四隅は、それぞれ対応する階層のキーパーカードをランダムに並べてください(第3階層のキーパーはランダム配置となります)。そして、並べられたカード1枚1枚を「マス」として扱います。  また、中央には固定で「ニーズヘッグ」が配置されます。  ●○○○○○●  ○◆◇◇◇◆○  ○第1階層 ●キーパー  ○◇△△△◇○  ◇第2階層 ◆キーパー  ○◇△◎△◇○  △第3階層  ○◇△△△◇○  ◎第4階層(ニーズヘッグ)  ○◆◇◇◇◆○  ●○○○○○●  次に、エインヘリアルカードを、登場階層毎に固めて、全て表向きに並べてください。  並べる際、同じカードは重ねて並べてしまって構いません。  各自使用するヴァルキリアを1人選びます。  また、スコアカードとマーカー、ウルズトークン(以下、ウルズ)12個も受け取ってください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーの右隣から反時計回りで順番に、自分のポーンをいずれかの四隅のマスを選んで置いてください。ただし、既に他のプレイヤーが選んでいるマスを選ぶことはできません。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全プレイヤーが12手番を終えるとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順でゲームを進行させてください。 ◎スキル  各エインヘリアルは、1手番中に1回だけスキルを使用できます。  使用条件が設定されている場合は、条件を満たした場合のみ適用してください。複数適用できる場合、適用順番は好きに選ぶことができます。  また、スキルによる目の変化に最低値と最高値はありません。 1:移動フェイズ  ヴァルキュリアを移動させます。  ただし、第4階層(ニーズヘッグ)に到達していたら移動は行いません。次のフェイズへ進んでください。  配置されたエッダカード1枚を「1マス」とし、ヴァルキュリアは1歩で1マス進むことができます。  ヴァルキュリアを「時計回り」に1歩か2歩進めてください。 ◎全力移動  1階層中に1度だけ、ヴァルキュリアは3歩進むことができます。  全力移動を行ったらヴァルキュリアカードを横倒しにしてください。横倒しになっている間、全力移動を行うことはできません。  この横倒し状態は、次の階層へ進むことで回復します。 2:チャレンジロール  この手番で使用できるサイコロ数を決定します。  自分のポーンが配置されたマスを見て、現在マスを含む「縦横に配置されたウルズ(他階層も含む)」を数え、”ウルズ数+2”個のサイコロを【ストック】から得てください。  □■□□□□□  □□□□□□□    ポーンが第2階層の×のマスにある場合、■マスに自分のウルズがあれば  ■×□□□□■    ウルズ4+2でサイコロを6個得ることができる  □□□ □□□  □■□□□□□  □□□□□□□  □□□□□□□  次に、得たサイコロの内、チャレンジロールに使用するサイコロの数を決定します。  決定したらサイコロをロールし、出目を合計してください。  チャレンジロールに使用せず残ったサイコロは「リザーブ」として手元に残しておきます。 3:判定フェイズ  目の合計値から、判定を行います。 ◎エッダ  そのマスで遭遇する物語を解決します。  目の合計値が、目標値以上であれば成功します。  ウルズ1個を同マスに配置し、”基礎点(現在の階層数)+リザーブ数”分のVPを得てください。  自分以外のウルズが既に配置されていたら、自分が得たVPの半分(端数切り捨て)を、ウルズを配置している他のプレイヤー全員が得ます。  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  ウルズ1個を同マスに配置してください。この時、VPを得ることはできません。 ◎キーパー  階層を守るキーパーと戦闘を行います。  目の合計値が、目標以上であれば討伐に成功します。  ウルズ1個を同マスに配置し、”基礎点(現在の階層数)×リザーブ数”分のVPを得てください。  もしも、目の合計値が目標値より小さければ失敗します。  ウルズ1個を同マスに配置し、”基礎点(現在の階層数)×リザーブ数”分のVPを失います。これにより、VPはマイナスにもなります。  戦闘後、ヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させます。そして、それが第2階層なら白のサイコロを、第3階層なら黒のサイコロを1個受け取り、それを振り足して手元に置いてください(階層が1つ進む毎に、サイコロが1個ずつ増えていきます)。  もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。  その後、ヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させます。そして、それが第2階層なら白のサイコロを、第3階層なら黒のサイコロを1個受け取り、それを振り足して手元に置いてください(階層が1つ進む毎に、サイコロが1個ずつ増えていきます)。  もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。 ○討伐済  既に、このマスにウルズが置かれていたら、そのキーパーは討伐されています。  ウルズ1個を、同マスに配置してください。  戦闘は発生せず、VPを得ることもできません。ただし、ヴァルキュリアを同様の方法で次の階層へと進めることはできます。 ○ニーズヘッグ戦  ニーズヘッグ戦のみ特殊な扱いとなり、ニーズヘッグは討伐されず何度でも復活します。  既にこのマスにウルズが配置されていても、達成条件を満たしたら自分のウルズを配置しVPを得てください。  もしも、このマスに複数の自分のウルズが配置された場合、それらも全てウルズの個数として数えることができます。 4:スカウトフェイズ  旅の途中で出会った戦死者の魂(エインヘリアル)を雇い、配下とします。  登場階層が”現在の階層以下”のエインヘリアルの中から、好きな1人を選んで手元に置いてください。  ただし、コスト0のエインヘリアルはいつでも雇えますが、コスト1以上のエインヘリアルはコストを支払う必要があります。  コストは配下のエインヘリアル1人を【場】に戻すことで、そのエインヘリアルの”登場階層数”だけ発生します。一度に複数のエインヘリアルを戻してコスト支払いに充てることも可能です。ただし、コストを支払えても、複数のエインヘリアルを同時に雇うことはできません。  エインヘリアルに所持制限数はありませんが、【場】のエインヘリアルが尽きたら雇うことはできません。 5:手番終了  自分の手番を終了します。  サイコロを全て【ストック】へ戻し、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全てのプレイヤーが12手番を終えたらゲームが終了します。  最後に、最もVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方(=プレイ順の遅い方)を優先してください。