■■ ナーストレンド 草案8 ■ 問題点  全体的に、基本的な問題がまだ未解決のままという印象。  まず、マスの難易度が結局階層が進むほどに簡単になる。理由は簡単で、サイコロが増えると試行回数も増すし、なによりスキルが充実するので大抵なんとかなってしまう。結局の所、難易度が一番高いのは外周ということになる。  次に、やはり外周にトークンを置くのが役に立たない。  縦横で見ても内側で取る方が連鎖させやすいということもあり、難易度が下がるというのも相まって外周を回る意味が薄い。  根本的な解決方法としては、外周の得点効率を上げる。以外にないように思われる。  単純に点数効率を上げるか? それだと、今度は内側へ行く必要がなくなる。  いっそ諦めて、キーパーの仕様を変えるのも手か。つまり、全ての条件を満たさないと内側へは進めない。そして、内側での点数効率が良いのはその褒美とする。  改めて撃破点数をキーパーに設定し、とりあえず倒さないと進めないとする。  んで、既に倒されているキーパーなら無条件に進めるが、点数は入らない。という感じにする。これで、キーパーの撃破点数を高めに設定すればバランスは取れるかも。  では、全体をそう調整するとして、細かい部分の修正も行う。  まず、振り直し個数による基礎点はない方がいい。特にサイコロが増えると、全部振り直せば大抵揃ってしまうので、正直なくてよいと思われる。  エインヘリアルのコストだが、捨て札にした際に1コスト限定ではなく、階層数に応じたコストが発生するようにしたい。現在、2を捨てて3に乗り換えがいくらなんでも遠すぎる。  以上の修正をしつつ、ウルズチェーンのボーナス点が重要になるような感じにできたらいいかな。  具体的に1つ1点ではなく、1→2→4→7→11→16みたいな感じがいいかも。が、現実的には3個前後が限界なので、3、4で最大効率になるようなカーブがいいかな。  だから、1→2→4→7→9→10→11みたいな感じ? かな。 (!--大まかな変更点--) ・大幅改訂 ■ 概要  度重なる戦乱により、ミッドガルドでは多くの血が流された。  ニブルヘイムの底、フヴェルゲルミルの泉に潜むニーズヘッグは、滴り落ちるその血を啜り急成長を開始した。  このまま放置すれば、黒き竜となったニーズヘッグはラグナロクを生き延び、終末の世界を支配することになるだろう。  あなたはヴァルキリアの1人となってナーストレンド(死者の世界)へと乗り込み、戦士の魂(エインヘリアル)を集めてニーズヘッグを討伐しよう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ヴァルキリアカード(4枚)  プレイヤーが操る戦乙女、ヴァルキリアを表すカードです。  各ヴァルキュリア毎にベースカラーが定められていますが、性能的な違いはありません。 ◇エッダカード(20枚/12枚/6枚)  旅の途中でヴァルキュリアが遭遇する「物語」を表したカードです。  各2枚ずつあり、それぞれに達成条件が設定されていて、それを満たすことで神々の栄光(=VP)を得ることができます。  イベントには3つの階層(第1層ミドガルズ、第2層ニブルヘイム、第3層フヴェルゲルミル)が設定されていて、階層が進む程、地下へと潜る為にイベントの解決が困難になります。 ◇エインヘリアルカード(21枚/6枚/4枚)  勇敢なる戦士の魂(エインヘリアル)で、ヴァルキュリアの配下となって戦います。  それぞれについて、スキルとコストが設定されています。  また、エインヘリアルには登場階層数が定められていて、現在の階層より下層(=数字が大きい)にいるエインヘリアルをスカウトすることはできません。 ◇キーパーカード(10枚)  各階層を繋ぐビルレスト(欺きの道)を守るボス的存在です。  止まった場合戦闘となり、ヴァルキリアは負けませんが戦闘内容によりダメージを負います。ダメージを受けるとVPが失われます。 ◇ニーズヘッグ(1枚)  フヴェルゲルミルの底に潜む、ユグドラシルの根を齧る蛇です。  いくつもの影を持ち、何度倒してもしぶとく復活します。  それ以外は他のキーパーと同じです。 ◇ポーン  各ヴァルキリアの現在位置を表すポーンです。 ◇ウルズトークン(48個) ◇VPトラック&マーカー ◇サイコロ(20個)  6面体サイコロです。  ヴァルキュリアのベースカラーと同じ色が各3個、白、黒が各1個ずつあり、この5個を1セットとして、プレイヤー人数分用意されています。 ■ ゲームの準備  エッダカードを各階層毎によくシャッフルします。  この時、第3階層のイベントカードには、第3階層のキーパーカード2枚も混ぜて行ってください。  そうしたら、以下の図のようにカードを並べます。  この時、第1階層と第2階層の四隅は、それぞれ対応する階層のキーパーカードをランダムに並べてください(第3階層のキーパーはランダム配置となります)。そして、並べられたカード1枚1枚を「マス」として扱います。  また、中央には固定で「ニーズヘッグ」が配置されます。  ●○○○○○●  ○◆◇◇◇◆○  ○第1階層 ●キーパー  ○◇△△△◇○  ◇第2階層 ◆キーパー  ○◇△◎△◇○  △第3階層  ○◇△△△◇○  ◎第4階層(ニーズヘッグ)  ○◆◇◇◇◆○  ●○○○○○●  次に、エインヘリアルカードを全て表向きに並べ、そこを【エインヘリアル】とします。  並べる際に、同じカードは重ねて並べてしまって構いません。  じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーから時計回りで順番に好きなヴァルキリアを1人選びます。  そうしたら、同色のサイコロ3個を受け取ってそれを振ります。また、スコアカードとマーカー、ウルズトークン(以下、ウルズ)12個も受け取ってください。  最後に、スタートプレイヤーから時計回りで順番に、自分のポーンをいずれかの四隅のマスを選んで置いてください。ただし、既に他のプレイヤーが選んでいるマスを選ぶことはできません。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全プレイヤーが12手番を終えるとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順でゲームを進行させてください。 ◎神性介入  ヴァルキュリアは自分に配置されたウルズを1個消費することで、神の権能を借りることができます。 ・スレイプニル  移動時、目を消費せず同じ階層の好きなマスに移動する。 ・ブラギの詩  好きなマスを2つ選び、その位置を交換する(他階層も有効)。  また、各ヴァルキュリア毎に固有の神性介入を1つ有しています。 ○スキル  各エインヘリアルは、1手番中に1回だけスキルを使用できます。  ただし、使い捨てアイコンがついているスキルは、1度使用するとそのエインヘリアルは捨て札となります。  また、スキルによる目の変化は、最低値が1、最高値が6の範囲で行われます。 1:移動フェイズ  目を消費して、ヴァルキュリアを移動させます。  ただし、第4階層(ニーズヘッグ)に到達していたら移動は行いません。次のフェイズへ進んでください。  サイコロを好きなだけ選び、その目の合計数だけポーンを「時計回り」に動かします。  この時、配置されたエッダカード1枚を「1マス」として扱います。  移動後、選んだサイコロは「使用済み」として除けておいてください(通常、この手番が終わるまで、再使用できません)。 2:判定フェイズ  ポーンが配置されたマスで判定を行います。  まず、未使用のサイコロの中から、振り直しを行うサイコロを好きなだけ選びます。  選んだら、それを振り直して目を好きなだけ「確定」させてください(ただし、最低1個は必ず確定させる必要があります)。そして、残りを再び振り直します。  それを繰り返し、全ての目が確定したら、以下の処理を行います。 ◎エッダ  確定した目が達成条件を満たしていたら、ポーンが配置されたマスにウルズを置きます。  もしも、達成条件を満たせなかったり、既にこのマスにウルズが配置されていた場合は、自分のヴァルキュリアに置いてください。  マスにウルズを置くことができたら、VPを得ます。  基礎点として、”判定時に振り直したサイコロの個数”分のVPを得てください。  さらに、現在のマスに「縦横の、自分のウルズが置かれたマス(他階層も含む)」があれば、ウルズチェーンが発生します。該当するマス1つにつき、追加で1VPを得てください。  □□□□□□□  □■□□□□□    第2階層の×のマスに止まり、■マスに自分のウルズがあれば  ■×□□□□■    合計で4VPを得ることができる  □□□ □□□  □■□□□□□  □□□□□□□  □□□□□□□ ◎キーパー  キーパーと戦闘を行います。  ポーンが配置されたマスにウルズを置き、確定した目が達成条件を満たしていたら、各達成条件毎にVPを得てください。  その後、エッダと同様に基礎点(”判定時に振り直したサイコロの個数”分のVP)とウルズチェーンを得ます。  もしも、既にこのマスにウルズが置かれていたら、そのキーパーは討伐されています。  ウルズを自分のヴァルキュリアに置いてください。  戦闘は発生せず、VPを得ることもできません(基礎点とウルズチェーンも得られません)。  また、仮に達成条件を1つも満たせなかったとしても、ヴァルキュリアは戦闘で負けることはありません。  基礎点とウルズチェーンのみ得ることができます。  以上の処理が終わったら、ヴァルキュリアは次の階層へと進みます。  ポーンを1つ内側の、最も近い四隅に移動させます。そして、それが第2階層なら白のサイコロを、第3階層なら黒のサイコロを1個受け取り、それを振り足して手元に置いてください(階層が1つ進む毎に、サイコロが1個ずつ増えていきます)。  もしも、第3階層のキーパーだった場合、ポーンを中央のニーズヘッグへ移動させます。  このニーズヘッグ戦のみ特殊な扱いとなり、ニーズヘッグは討伐されず何度でも復活します。  第4階層に到達したプレイヤーは、以後手番が来る度にニースへッグと戦闘を行います。ただし、このマスにウルズを配置できるのは最初に戦闘したプレイヤーのみとなり、以降ウルズは全てヴァルキュリアに配置されます。また、基礎点とウルズチェーンが得られるのも最初に戦闘したプレイヤーのみとなります。 3:スカウトフェイズ  そのマスで出会った戦死者の魂(エインヘリアル)を雇い、配下とします。  登場階層が”現在の階層以下”のエインヘリアルの中から、好きな1人を選んで手元に置いてください。  ただし、コスト0のエインヘリアルはいつでも雇えますが、コスト1以上のエインヘリアルはコストを支払う必要があります。  コストは配下のエインヘリアル1人を【場】に戻すことで「1」発生します。一度に複数のエインヘリアルを戻してコスト支払いに充てることも可能です。ただし、コストを支払えても、複数のエインヘリアルを同時に雇うことはできません。  エインヘリアルに所持制限数はありませんが、【エインヘリアル】が尽きたら雇うことはできません。 4:手番終了  自分の手番を終了します。  手持ちのサイコロを全て振り直し、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全てのプレイヤーが12手番を終えるか、あるいは全プレイヤーがニーズヘッグ戦を終えたらゲームが終了します。  最後に、最もVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方(=プレイ順の遅い方)を優先してください。