■■ 補陀落渡海 草稿3 ■ 問題点  ゲーム参加のタイミングを測る、という基本コンセプトが上手く機能していない。  その要素を削ってしまっても、ゲームとしては成立しているので、基本のプレイングだけでゲームを再構築してみるのが良いのかも知れない。  基本のプレイングは、リードスートがあり、基本はより大きい数字を出す。あるいは、リードスートを出す。出した中で一番小さい数字がリードを取る。この3点。  いずれかのプレイヤーがドボンしたら終了?  ここで、ドボンした時の順位で得点が入るとする。入るのは、その順位VP。つまり、プレイ順が早い程、生き延びるには有利だが、いざゲームが終了すると後番の方が高得点になる。という基本ジレンマ。  そこになにか1つ仕掛けをして、プレイ毎に特殊効果は面倒過ぎるので、最初に伏せるウィドウ1枚に特殊効果付けてもいいかもしれない。例えば、自分が脱落したら何点とか、プレイした同数字の枚数に応じて何点とか、そういう点数計算部分的な。  基本はなんゲームかするとして、最初に10点到達したプレイヤーが勝ち。とかそんな感じかな。  後はテーマをどうするか。  バチバチやり合う感じがいいと思うのだが、順位が後ろの方が点が高くなるのが難しい。レース物なら早い方が当然点が高い訳だし。  早いと生き残り易く、後ろだと点が高い。  王殺し。金枝篇的な世界観。  衰えた王は殺さなければならない。そして、その時最も多くのヤドリギを持っていた者が新たな王になる。 (!--大まかな変更点--) ・数字の小さいのが強すぎる問題を是正。革命の条件を入れ、タイブレイクも追加。 ■ 概要  補陀落渡海しよう! ■ コンポーネント  3〜5人 ◇煩悩カード(40枚)  人間の煩悩を表す五蓋(貪欲、瞋恚、昏沈、掉挙、疑)を表すカードです。  それぞれ固有の色を持ち、煩悩の大きさを表す1〜8の数字が1枚ずつあります。  また、各数字毎に点数が以下のように定められています。  1  : 3VP  2〜3: 2VP  4〜5: 1VP  6〜7: 2VP  8  : 3VP ■ ゲームの準備  プレイ人数に応じてカード枚数を調整します。  3人プレイの場合はどれでもよいので2スート、4人プレイの場合は1スートを取り除いてください。  ゲームに使用する煩悩カードをよくシャッフルし、全プレイヤーに8枚ずつ配って手札とします。  その後、全プレイヤーは手札から好きな1枚を選び、それを伏せて手元に置いてください(この伏せたカードは、ゲーム中いつでも好きなタイミングで中を確認できます)。  次に、じゃんけんなど、好きな方法で親を決めます。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行し、7ラウンドが終わればゲーム終了となります。  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 1:メインフェイズ  親から時計回りで順番に、「渡海」か「読経」のどちらかを選んでその処理を行います。  この時、一度でも「渡海」を行った場合、「読経」を行うことはできません。強制的に「渡海」となります。  また、ゲーム中、最低1回は「渡海」を選ぶ必要があります。7ラウンド目は全員「渡海」してください。 ◎渡海  補陀落へ向けて出航します。  このラウンドで最初に渡海を行うプレイヤーは、手札から好きな1枚をプレイし、それを「悟り」としてください。  そして、以降のプレイヤーは、以下のルールを守りながらプレイする必要があります。 ・悟りと同じスートであれば、数字に関わらずプレイできる ・悟りと異なるスートの場合、プレイされている最も大きい数字より、大きい数字であればプレイできる  もしもプレイできる手札がない時は、ゲームから脱落します。  以降の手番は全てパスしてください。 ◎読経  煩悩を減らします。  手札から好きな1枚を表向きにして手元に置き、これを【徳】としてください。 2:ラウンド終了  全員の手番が終わったら、ラウンドが終了します。  このラウンドに渡海したプレイヤーの中で、「スートに関わらず」最も小さい数字を出したプレイヤーが新しい親となります。複数いたら、悟りのスートを出した方を優先してください。  ただし、もしも全員が同じスート(=悟りのスート)だった場合、その中で最も大きい数字を出したプレイヤーが新しい親となります。  全プレイヤーが読経していたら、左隣のプレイヤーに親番を移してください。  以上の処理が終わったら、【場】にプレイされたカードを全て捨て札にし、新しいラウンドを開始します。  これを繰り返し、7ラウンドが終わればゲームが終了します。  ゲームが終了したら、以下の判定を行います。  まず、脱落せず、1回も読経しなかったプレイヤーがいれば、そのプレイヤーがゲームに勝利します。  次に、脱落しなかったプレイヤーで、各自の【徳】に配置されたカードの点数を合計し、その最も大きいプレイヤーが勝利します。  いずれの場合も、複数いたらタイブレイクを行います。  最初に伏せたカードを公開し、数字の小さい方が勝利します。それも同じなら、引き分けとしてください。