■■ 補陀落渡海 草稿1 ■ 問題点  長いとダレる。  ゲームとして、明確な指針がない。つまり、これをやったら勝てるという感じが一切しない。  明確な勝ち筋は、自分が持つハイカードが確実に通る状況になる。という部分まで粘れるかどうかなので、その部分をもっとフォーカスしたいかな。  後、先手を切って渡海する理由がほぼない?  先手有利なのはそうなのだが、同スートで先手を取り返される危険がある以上、どのタイミングで見切りをつけるかが直感的にわかりにくい。  基本的に、自分が持つスートで、自分の数字以下のカードが切れていたら100%安全に先手を取り続けられる。が、ウィドウを含めてその判断をどこでつけたらいいのか分からない。  が、全体的に問題があるのはラウンド数、つまり手札の多さだけだと思うので、これを適正値に調整できればいいのではないだろうか。  ただ、点数についてはちょっと考えた方がいい。  1〜8だと差が大き過ぎるので、計算も面倒だし、点数で負けていたら渡海する理由がないのもそう感じやすい。ので、偏差にするのがいいかもしれない。つまり、4を基準として数字が大きいか小さいと高い、4に近いと安いという感じ。4・5辺りを1として、2・3・6・7は2、1・8は3がいいかな。  手札は8枚になるよう調整するとして、4人だと8枚、3人だと16枚が不要になる。まぁ、1スートか2スート抜きかな。 ■ 概要  補陀落渡海しよう! ■ コンポーネント  3〜5人 ◇煩悩カード(40枚)  人間の煩悩を表す五蓋(貪欲、瞋恚、昏沈、掉挙、疑)を表すカードです。  それぞれ固有の色を持ち、煩悩の大きさを表す1〜8の数字が1枚ずつあります。 ■ ゲームの準備  煩悩カードをよくシャッフルし、全プレイヤーに等枚数配って手札とします。  その後、全プレイヤーは手札から好きな1枚を選んで、それを伏せて手元に置いてください。  次に、じゃんけんなど、好きな方法で親を決めます。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行し、手札が全てなくなったらゲーム終了となります。  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 1:メインフェイズ  親から時計回りで順番に、「渡海」か「読経」のどちらかを選んでその処理を行います。  この時、一度でも「渡海」を選んだ場合、「読経」を行うことはできません。強制的に「渡海」を選んでください。  また、ゲーム中、最低1回は「渡海」を選ぶ必要があります。手札が残り1枚の時は、強制的に「渡海」してください。 ◎渡海  補陀落へ向けて出航します。  最初に渡海を行うプレイヤーは、手札から好きな1枚をプレイし、それを「無の境地」としてください。  そして、以降のプレイヤーは、以下のルールを守りながら手札を出す必要があります。 ・無の境地と同じスートであれば、数字に関わらずプレイできる ・無の境地と異なるスートの場合、現在【場】に出ている「無の境地のスートを除く」最も大きい数字より、大きい数字をプレイできる  もしも出せる手札がない時は、ゲームから脱落します。  以降の手番は全てパスしてください。 ◎読経  煩悩を減らします。  手札から好きな1枚を表向きにして手元に置き、これを【徳】としてください。 2:ラウンド終了  全員の手番が終わったら、ラウンドが終了します。  このラウンドに渡海したプレイヤーの中で、「スートに関わらず」最も小さい数字を出したプレイヤーが新しい親となります。複数いたら、無の境地のスートを出した方を優先してください。  全プレイヤーが読経していたら、左隣のプレイヤーに親番を移してください。  以上の処理が終わったら、新しいラウンドを開始します。  これを繰り返し、全ての手札が尽きたらゲームが終了します。  ゲームが終了したら、以下の判定を行います。  まず、脱落せず、1回も読経しなかったプレイヤーがいれば、そのプレイヤーがゲームに勝利します。  次に、脱落しなかったプレイヤーで、各自の【徳】に配置されたカードの数字を合計し、その最も大きいプレイヤーが勝利します。  いずれの場合も、複数いたら最終ラウンドで手番順の早かった方を優先してください。