■■ エコクレイジー 草案4 ■ 問題点  まず、競りゲーとしての問題点として、継続点要素を入れた為に、最初に大きい数字を競り落とせるかどうか。そして、最初に資金差をつけた関係上、初手で出るかどうかで趨勢がほぼ決まってしまう。  数値を低く調整したことで、バカバカしいダイナミズムがなくなった。  また、純粋に競り要素しかない為、プレイ感が悪い。というか、面白さへのリーチが遠い。  以上を踏まえた上でどう方向性を変えるか。  まず基本コンセプトとして、エコを推進する(=VPを稼ぐ)と経済基盤が弱まる。という部分は変えたくない。  現状競り要素しかない為、純粋に掛け金の多寡を読み合うしかなく、予想が当たっても外れても納得感は得られにくい。だが、置物要素を増やすのか、というのはかなり疑問。  今の時代、純粋な競りだけで面白さを担保するのは難しい、というのは理解できる。  うーん、ちょっと拡大するか。  まず、投資という概念を作る。  つまり、エコ政策に投資するか、あるいは産業に投資するか。産業に投資すれば収入が増え、エコに投資すればVPが増える。わかりやすい。現状のスキームで考えると、競りに金を使うか、置物に金を使うか。という感じになる。  置物に固定費がある。  維持費でなくても、成長の為に必要な金が固定で決まっている。それとの兼ね合いで、エコにいくら出すかを決めるような感じにする。これなら、相場観がわかりやすい。いくら以上かけるなら、置物を育てた方がいい。という感じになる筈。  プレイヤーには固有の国土があり、設置できる数が決まっている。  例えば6とする。エコ政策を6つ置いてもいいし、金を生み出す産業を6つ置いてもいい。当然、3・3で折半するような形でもいい。多分、既に配置されているカードを上書きする場合、金が余分にかかる。ぐらいの制限であればいいだろう。  こうした形式にした場合、単純に金を発生する装置は作り難い。安定した収入にするなら低めに設定する必要があるし、ギャンブル的な要素も勿論必要だろう。  ゲーム的な盛り上がりを期待するなら、まぁ、山からランダムに施設を引くか、あるいは場から早いもの勝ちで取るか、なんらかの仕掛けが必要ではある。が、競りに絡めた副次的なアクションであるとよい。  まぁ、単純に競りに負けたら施設引けるとかね。  継続点の問題も解決できるかも。  競りに負けた場合は支払った半金が無駄になるが、その無駄になる分を既にあるエコ施設へ投入することにより、一定数のVPへ変換できるなどするといいかも知れない。  半分無駄になるというか、支払った分は全てそれに回す形であれば、半分の現金を考えなくてもよくなるので丁度よい。  後は、手札から商業施設を建てる。  ここまでをまとめると、  エコ政策を競りする。  勝てばエコ政策を得て、空きスペースに配置する。  負けたら、掛けた金を既にあるエコ施設にぶっこんでVP変換するか、収入施設をぶっ立てるか。  収入施設は毎ラウンド金を自動的に稼いでくれる。  この場合、カードは一度配置したら取り除き不可みたいな感じにするかな。  例えば、4スペース、3スートぐらいを想定し、同一スートは同じスペースに配置できるとする。3スート3スペースをエコ政策で埋めた場合、以降どのスートのエコでもゲットできるが、収入施設は1スート分しか建てられない。という感じになる。  エコ政策がランダムに出ることを考えると、手札もランダムなのはどうなのかという気がしないでもない。  最初に5、6枚と十分な数を引き、計画できるような感じにするといいのかも知れない。  VPを得る方法が投資しかないと、ラスト2ラウンドぐらいでエコカードを取る理由がない。取って配置した際に一定のVPをもらう必要があるし、それは投資点より高めでなくてはならない。  現状のルールを採用する場合、基本値×配置したカードの数字となる。基本値は1、2、4、6ぐらいと仮定。つまり、3とかなら12、18ぐらい入るということになる。  これは1枚置きを想定したルールなのでこうなっているが、複数枚配置を前提とした場合、どう処理するのがわかりやすいか。  例えば、配置したパイルにある数字を全部足す形式。最初は4ぐらいとして、2を置いたら6VPもらえる。そこに1を置いたら7VPもらえる。これだと、1〜4ぐらいの差よりも、とにかくスートをあわせることが重要になる。とはいえ、継続的に2とか3差がつくなら、言うほど数字差がしょぼい訳でもなく、バランス的には割といいのかも知れない。  収入については、基本的に金の数字合計でいいだろう。理屈はVPと同じだが、定期収入になる。  最初に基本数字があり、そこに金かエコのどちらかを置ける。置いたら全てなくなりリセットされる。とする。  スートについては、4スートにして最初から決まっているでもいいかも知れない。  そも、同じスートを2つのパイルに分けて置く意味があるのか? という問題もある。それなら最初からスートが決まっていてもいいかも。ただ、基本数値みたいなのを付けると調整が難しくなる。  んー  共通ルールとして、まず基本パイルは数字のみでカラーレス。なにかカードを配置したらスート固定。別スートを配置すると全部捨てて新しいスートを配置する。金とエコの転換もそれで行う。  定期収入は数字合計。  VPは配置時と、投資時。投資で得られるVPは、支払った金÷数字とか? つまり、規模が大きくなる程にVPを受けにくくなる。それなら、本命の伸ばす1個と、最低限の1つを用意するだけでは? それでも良いとは思うが、割り算はさすがに劇的過ぎる。1と5では比べ物にならない差が出るというか、単純に1がまずい。  んー  スートを選んで、その数字合計分だけ金を払う。そうしたら、枚数分のVPを得る。これを各ス―ト毎にやってもよい。とする。まぁ、これぐらいが妥当かな。 (!--大まかな変更点--) ・ベースカードの構成を変更 ・何枚でも置ける1点のエリアを創設 ・継続点が入るよう調整 ・3人プレイ時に仮想プレイヤーを設定 ・セットボーナス削除 ■ 概要  エコノミックアニマルのあだ名を返上し、これからはエコを追求するエコアニマルを目指そう!  そして、エコでクリーンな社会を築き、将来世代に安心安全な地球をプレゼントするのだ! ■ コンポーネント  3〜4人? ◇エコカード(12枚)  地球環境を守る様々な取り組みが記載されたカードです。  エコポイント(=EP)が1〜3の数字で表されています。 ◇スーパーエコカード(12枚)  エコカードと同じですが、EPの数字幅が2〜5となっています。 ◇ベースカード(16枚)  ベースカードには「産業」と「広報」の2種類があります。  産業は表面と裏面があり、表面は収入を表す数字(1/2/4)、裏面には環境貢献度を表す数字(0/1/2)が記載されています。  広報は裏表がなく、どちらにも環境貢献度を表す1の数字が記載されています。  これら4枚を1セットとして扱います。 ◇悪評チップ() ◇マネートラック&マーカー(4枚) ◇サイコロ(1個)  3人プレイ時に使用する12面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  エコカードとスーパーエコカードを、よくシャッフルしてそれぞれ山とします。  次に、各プレイヤーにベースカードを1セットずつ配り、受け取ったら表向き(=工場アイコンが描かれた方)にして手元に置いてください。この4枚を【エリア】とします。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。  スタートプレイヤーが決まったら、スタートプレイヤーから時計回りで順番に”9+順番”金だけ得てください。4人プレイであれば、10金、11金、12金、13金となります。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  各ラウンド毎に競りを行い、2巡(3人プレイ時は3巡)したらゲームが終了します。  以下の手順に従って進行させてください。 1:計画フェイズ  【注目1位】と【注目2位】のエコカードを決定します。  スタートプレイヤーは【注目1位】と【注目2位】に、それぞれエコカード山から1枚ずつ引いて表向きに配置します。  5ラウンド(3人プレイであれば7ラウンド)目以降であれば、スーパーエコカード山から引いてください。 2:メインフェイズ  提案されたエコ政策に対して、いくら金をかけて実現するかを競います。  全プレイヤーは使用する金額を秘密裏に決定し、全員が決定したら一斉公開してください。  3人プレイ時は、4人目の仮想プレイヤーが必要です。スタートプレイヤーがサイコロを振り、出目を「仮想プレイヤーが使用した金」となります。  公開後、一番多く金を出したプレイヤーが【注目1位】の、次に多く金を出したプレイヤーが【注目2位】のエコカードを得ることができます。  複数いた場合、スタートプレイヤーから時計回りで近い方が優先してください。  これらの処理が終わったら、使用した金を支払います。  1位と2位のプレイヤーは、”自分が宣言した値”分だけ金を【ストック】へ戻してください。  3位以降の、エコカードを得られなかったプレイヤーは、”自分が宣言した値の半分(端数切り捨て)”分だけ金を戻し、残りの半分は【ストック】へ戻します。つまり、競り落とせなかったら、提示した額の半分を失うということです。 ◎アピール  1位と2位のプレイヤーは、エコ活動を世間に喧伝して自己アピールすることができます。  ”自分が宣言した値”と同じだけ金を支払う毎に、得ている悪評チップ1枚を捨てるか、あるいは1EPを直ちに得ることができます。  例えば、3金でエコカードを落札した場合、追加で6金支払うと悪評を2個まで減らすか、EPを2まで得ることができます。 ◎3人プレイ時  仮想プレイヤーが1位、ないし2位になった場合、そのエコカードは捨て札になります。 3:セットフェイズ  エコカードを落札した1位と2位のプレイヤーは、自分の【エリア】を1つ選んで、そのベースカードの下に得たエコカードを配置します。「産業」の場合、エコカードを配置したら裏向きにしてください。  また、「広報」には何枚でも配置できますが、「産業」の各カード(1/2/4)には1枚しか配置できません。  次に、”(配置された)ベースカードの数字×(配置した)エコカードの数字”分のEPを得てください。 4:評価フェイズ  環境活動への投資が少なかったり、金をたくさん持っていたりすると、世界的な悪評が高まります。  「現在最も多く金を持っているプレイヤー」と「現在得ているEPが最も少ないプレイヤー」は悪評チップを1枚ずつ得てください。複数いたら、その全てが受け取ります。また、この2つの条件は重複し、両方とも満たしていたら悪評チップを2枚受け取ります。  次に、全ての「産業」が裏向きになっている(=エコカードが配置されている)プレイヤーは、その活動が評価されて悪評が減少します。  所持している悪評チップ1枚を【ストック】へ戻してください。  この処理は悪評チップを得た後に行うので、このラウンドで得た悪評をそのまま捨てることもできます。 5:ラウンド終了  各プレイヤーは、”表向きになっている「産業」の数字合計分”の金と、”裏向きになっている「産業」の数字合計分”のEPを得ます。  また、最大所持金はなく、いくらでも金を持つことができます(ただし、最終的に金はEPにならないのでゲーム終了時にたくさん残していても意味はありません)。  それが終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣に移し、新しいラウンドを開始してください。  以上を繰り返し、2巡(3人プレイ時は3巡)したらゲームが終了します。  各自悪評チップを数え、以下のペナルティが発生します。   1   : −1EP   2   : −3EP  3〜 4 : −6EP  5〜 7 :−10EP  8〜11 :−15EP 12〜   :−21EP  最後に、最もEPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、4の「産業」に大きい数字のエコカードを配置していた方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。 ■ エコカード ・ノーマル  1:2:3=6枚:4枚:2枚 ・スーパー  2:3:4:5=6枚:4枚:1枚:1枚 <赤> 二酸化炭素削減46% 二酸化炭素削減30% 二酸化炭素削減20% 二酸化炭素削減10% <青> 太陽光発電 水力発電 風力発電 バイオマス <緑> 電気自動車 エコポイント 不法投棄厳罰化 レジ袋有料化 <マルチ> 啓蒙活動