■■ Fortuna 草案0 ■ 問題点  ゲームの基本形は、まぁまぁという感じではある。  とりあえず、現状では各数字による枚数バランスを調整する必要がある。  麻雀の理屈でいくなら、完成形の打点が高いカードほど、枚数を少なめにする必要がある。だから、例えば8を8枚、ないし7枚とかにした場合、初手に8が3、4枚あると8出しを狙うか、あるいはさっさと8を切って他の数字をキープするか。みたいな選択肢があると良い。  後は数字をループさせるとか。  つまり、8を1枚切って9にしたとしても、9枚集めるのはほぼ不可能なので意味がない。  仮に10以上は10の位を切るとする。この場合、8を3枚捨てると11なので、1として扱える。つまり、8を1枚出して8点とか言えてしまう。  これは全くもって最強というか、8が3枚捨てられた時点で、手札に8を何枚抱えているかで勝負が決まってしまうような感がややある。最も、同じセットは1セットしか出せない訳だから、最低もう1枚8を切って8を2枚という感じにする必要があるが。  なんか、そう考えると良い気がしてきた。  この場合、8にも8枚集まらずとも大きな有効性はある。また、1で1セットとか安易に出すと、8で1セットの機会を失うことにもなる。  問題は、初手で8が6枚程度ある状態で、6や7が切られてサクッと8枚を達成してしまうことか。  6や7を安易に切るのが物凄く危険になるので、常道としては4や5から切るような形になるか。  多分なんだが、点差が大きすぎる。  セットの中で最大の数字を点数とした場合、8を8枚に対し、4を4枚だと4点差ということになり、逆転可能性はなきにしもあらず。相対的に1や2の低い数字の価値が上がることにもなる。  パトロンをどうするか。  正直、現状のルールで必要かと言われれば、全く必要ない気がしてならない。  なくても十分にゲームが成立してしまう。また、早出しのメリットにつけるにしてもバランス調整が難しいし、戦略的価値も殆どない。  うーん  これはこれでアブストラクトな別ゲームとして考え、ラ・スペルバ自体は1から練り直しの方がいいだろう。  それはそれとして、ゲーム的な深みをもたせるにはどうするか。エキスパンドの部分を考える。  まず、よくある手法としてはニムト的なマイナス点。  各数字に1つだけマイナスカードを入れ、これをセットに入れるとマイナス点になるとか。あるいは、3枚ぐらいまでならOKとか、全部マイナスだと凄い点になるとか。ちょっと寿司雀っぽいかな。  なんかスロット的な要素を入れてみる。  即ち、各数字毎に10枚ずつある訳だから、それぞれさくらんぼとかりんごとか7を入れる。で、セットにした時、マークが揃っているとさらに高得点。とか。  同じマークが3つ以上ある時、通常はそのセットの最高数字1枚を得点とするが、そのマーク数分も入るとする。だから、8枚セットでマークが8個揃っていたら、16点ぐらい? になる。  これなら、1枚、2枚の数字繰越高効率に対して、3枚3点+マーク3つで6点とかでも対抗できるか?  ただ、同じ数字で揃えることは基本できない訳だから、数字調整して揃えることが肝要になる。  テーマをどうするか。  タイトルは「フォルトゥーナ Fortuna」。アイコンモチーフは運命、人生、そういう感じのものを10種用意する感じかな。  アイコンのマークボーナスは、もうちょっと大きくていいかな。  倍数とかでなく、3→5→8→12→17→23とかでもいいかも。アイコンは2からカウントアップするとして、1→3→6→10→15→21→28とか。正直しょぼいので、カウントアップは3からでもいい気がする。 (!--大まかな変更点--) ・全面改訂 ■ 概要  中世の町、ジェノバで商売しよう! ■ コンポーネント  3〜4人? ◇商品カード(80枚)  それぞれ商品に応じた1〜8の数字があり、各数字10枚ずつあります。  基本的に、数字の高い方が価値ある商品であることを表しています。 ◇エンドカード(1枚)  ゲーム終了タイミングを告げるカードです。 ◇パトロンカード(8枚)  商売の手助けをしてくれる支援者です。  特殊なスキルが1つ設定されています。 ■ ゲームの準備  商品カードをよくシャッフルし、各プレイヤーに10枚ずつ配ります。  残ったカードは山にし、エンドカードを下から7枚目の位置(エンドカードの下に商品カードが6枚ある)に差し込んで、場の中央に置いてください。  次にパトロンカードをよくシャッフルし、場に表向きで4枚並べます。  これを【パトロン】としてください。  最後にじゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。 ■ ゲームの進行  本ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、ゲーム終了時点で最も多く得点を得ていたプレイヤーが勝利します。  以下の手順で進行させてください。 ◎手札の数字について  商品カードの数字は、全て基本値〜”基本値+捨て札枚数”までの、好きな値として扱うことができます。  例えば6が2枚捨て札になっていたら、手札にある6の商品カードは、6〜8のいずれかの数字として扱ってください。 1:メインフェイズ  自分の手番になったら、山から1枚引いて手札に加えてください。  次に以下のどちらかを行います。 ○商売  手札から商品カードをプレイします。  プレイしたい商品カードの数字を選び、その”数字枚数”分だけ一纏めにし、表向きで手元に置いてください。これを「セット」と呼び、5セットまでプレイすることができます(6セット以上はプレイできないので、その場合は強制的にパスを選んでください)。  また、同じ数字のセットを2つプレイすることはできません。  例えば5の商品をプレイしたければ、手札から5を5枚プレイしてください。この時、手札の数字は捨て札枚数に応じて加算することができ、それを利用して条件を満たすこともできます。  例えば3が2枚捨て札にある時、手札の数字は3〜5のいずれかとして扱うことができます。なので、3・3・5・5・5のようなセットでもプレイ可能となります。  プレイしたら、【パトロン】から好きなパトロンカード1枚を選んで手元に置くことができます(これは強制でありません)。そうしたら、以後そのスキル効果を適用してください。  その後、【パトロン】にカードを1枚補充します。パトロン山が尽きていたら、補充は行われません。  最後に、山から”プレイした枚数−1”枚引いて手札に加えてください。  つまり、1回商売する毎に手札の最大枚数が1枚ずつ減ることになります。 ○パス  好きな手札1枚を捨て札にしてください。 2:ゲーム終了  いずれかのプレイヤーが山からエンドカードを引いたら、エンドカードを捨て札にして山から1枚引き直し、エンドトリガーが引かれます。  エンドトリガーが引かれたら、商売後やスキルなどによるカードの補充は行わないでください。  そのままプレイを続行し、現在の巡目(=スタートプレイヤーの右隣まで)を終わらせるとゲーム終了となります。  最後に、自分がプレイした商品カードの数字を合計し、最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、パトロンの少ない方が勝利します。それも同じなら、引き分けとしてください。