■■ 北野大茶会 草案14 ■ 問題点  内容的に概ねよいような気がするが、細かい部分での調整が必要か?  まずバッティングについて、ない方が良いという意見がある。確かに、7回のプレイ中、1、2回バッティングして手番が無駄になるのはつらいのは分かる。が、バッティングの本身はそういう状況で出すか、出さないかを楽しむ所にある訳で、このゲーム的にも別に名物を出せばバッティングを確実に回避することはできる。  個人的にはそんなにフォローは必要ない気がする。  あるいは、カードをたくさん出すのが正義でない。というアプローチがあるなら、それもいいかも知れない。カードを出したくないという瞬間が存在し、そういう時に特殊カードで凌ぐみたいな。  例えば、現状のバッティング保証はドロー1枚だけだが、そこを少しだけ手厚くしてやる方向性もありではある。  後、怒られの失点をなくしたのが、ちょっと効いてないように感じた。  6スートで2回マジョリティを取り、かつそれが太閤の置き場以上であること自体がほぼ発生しない。4人プレイの場合、ざっくり考えて1.5回マジョリティを取れる訳で、それなら1回でマイナス点があってもよい気がする。  ちょっと前の、怒られた場合は人気分だけ点が下がる形式はどうか。現状のD6にちょっと意味が出る。現状は単に低い数字はリスクなだけなので、これならリスクが出にくい。この場合、スート毎の基本点を枚数で数える形式が良いだろう。1スートをばりばり出して、1回怒られてもマイナスが小さいが、スート毎で荒稼ぎできる。的な。  単色で出す意味がある場合、場操作、つまり太閤に渡したり、引き取ったりの重要性も上がるので、これは良いのかも知れない。  この場合、事故について考える。  人気が低い、かつ得点にしづらい、例えば現状茶釜のようなスートばかり手札に来たらどうするか。  手札入れ替えがないと死ぬ。つまり、手札交換の重要性が上がる。  逆転の発想で、談合ありにするのはどうか。  テーマ的に談合ありは極々自然なので、強制はできないが相談するだけならやってもよいとする。  各スート毎に独自の計算方法があるのはどうなのか。  ちょっと面倒なのは間違いないが、固定点にするのもどうか。例えば3〜6ぐらいの数字が2枚ずつある。とかそんな感じであるとして、そうなると結局同じスートでも高い数字が配られたかどうかが焦点になるのでちょっと嫌かな。  後は特殊カードのパワー調整か。 (!--大まかな変更点--) ・ゲーム要素をあまり変えない形でシェイプアップ ■ 概要  太閤殿下により北野大茶湯が開催されることになった。  茶会にて名物を披露し、誉を稼ごう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇名物カード(48枚)  茶道具を表すカードです。  「茶入(赤)」「茶碗(青)」「茶杓(黄)」「茶筅(緑)」「茶釜(黒)」「香合(白)」の6スートが、各8枚ずつあります。  各スート毎に誉れ(=VP)の計算方法が定められています。 ◇アクションカード(12枚)  プレイヤーが行える謀略を表します。  「謁見」「金」「忍者」の3種類があり、3枚1セットになっています。 ◇人気カード(2枚)  各茶道具の人気度を表します。 ◇サイコロ(6個)  各茶道具の人気度を決める為の6面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  3人プレイ時は、名物カードから1スート8枚を抜いてください。  抜くのはどのスートでも構いません。ランダムに選んでください。  人気カードを場に置き、サイコロを振って使用する各名物に配置します。  この目の値が、今回のゲームにおける各名物の誉れ(=VP)ボーナスとなります。  名物カードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーは7枚引いて手札とします。  次に、山から7枚引いてそれを2枚裏向き、残りを表向きで場に配置し【太閤殿下】とします。これは太閤殿下が所有する名物であることを表しています(裏向きの物は一般公開されていない秘蔵の品です)。  最後に、各プレイヤーにアクションカード3枚1セットを配り、これも手札としてください(プレイヤーの手札は合計10枚になります)。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  7ラウンドを終えると茶会が開催され、そこで最も多くの誉れ(=VP)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  以下の手順で処理を行ってください。 1:メインフェイズ  全プレイヤーは手札から好きな1枚を選んで、裏向きにして場にプレイします。  全員が出したら表向きに一斉公開し、以下の処理を行ってください。 ◎名物カード  プレイしたカードをそのまま手元に置き、そこを自分の【蔵】とします。  既に名物カードがあればその右側に配置し、プレイ順に左から並ぶよう配置してください。 ◎アクションカード  プレイしたアクションカードに応じて、以下のいずれか1つの効果を適用してください。  ただし、他に「同じ(忍者と忍者、金と金、など)」アクションカードがプレイされていたら、それら効果は適用されません。代わりに、山から1枚引いて手札に加えてください。もしも山が尽きて手札を補充できないプレイヤーがいたら、手札の補充を行わず引いたカードを捨て札にしてください(全員が引ける場合のみ、補充を行います)。 ○謁見  太閤に謁見し、「献上」か「下賜」のどちらかを行えます。  献上:自分の【蔵】にある、好きな名物1つを【太閤殿下】に加えます。その後、山から2枚引いて手札に加え、手札から好きな名物2枚を山の下へ戻します。  下賜:【太閤殿下】から表向きの好きな名物1つを選び、自分の【蔵】に加えます。 ○金  金をばらまいて、「人気操作」「大量買付」「箔付け」のいずれか1つを行います。  人気操作:人気カードに置かれたサイコロを2個選び、それを入れ替えることができます。  大量買付:手札から好きな名物2枚を選び、直ちに自分の【蔵】へ表向きで配置します。  箔付け:自分の【蔵】にあるスート1つを選び、精算時にそれらのVPを枚数分得る。 ○忍者  忍者を雇い、「破壊」「すり替え」「偵察」のいずれか1つを行います。  破壊:【太閤殿下】から、表向きの好きな名物1つを選んで捨て札にします。  すり替え:自分の【蔵】と、【太閤殿下】から表向きの名物を1つずつ選び、それを交換します。  偵察:【太閤殿下】の裏向きの2枚の中を見るか、スートを1つ指定し、それを所持している他のプレイヤーに申告させます(枚数を申告する必要はありません)。 2:ラウンド終了  新しいラウンドを開始します。  以上を繰り返し、7ラウンドを終えたら茶会を行ってください。 ■ 茶会  まず、全員の手札と、山が残っていたらそれも全て捨て札にし、【太閤殿下】の裏向きカードを表向きにします。  次に、各自各スート毎の枚数を数え、最も多く持っているプレイヤーは”各スート毎のボーナス(=人気カードのサイコロの目)VP”を得ます。  複数いれば、より左側に配置されている方(=最初の1枚のプレイが早い方)が優先されます。それも同じなら、その全員がボーナスVPを得てください。  また、ボーナスVPを得たプレイヤーが、”【太閤殿下】に配置されている枚数”以上の枚数を持っていた場合、太閤殿下の顔を潰して怒りを買います。そのスートのもっとも左側に配置された1枚を横倒しにしてください。  以上の処理が終わったら、各自各スート毎に以下のVPを得てください(そのスートを1枚でも所持していればボーナスが受けられます)。  「金」によって箔付けされたスートであれば、所持する1枚につき、このボーナスVPを得ることができます。 ○茶入(赤)  ”【太閤殿下】にある茶入数”分のVPを得る ○茶碗(青)  ”捨て札になっている茶碗”分のVPを得る ○茶筅(緑)  ”自分の【蔵】にある茶筅”分のVPを得る ○茶杓(黄)  ”茶杓のボーナス”に等しいVPを得る ○茶釜(黒)  ”自分の【蔵】にある、茶釜以外のスート数”分のVPを得る ○香合(白)  ”【蔵】に香合がないプレイヤー人数”分のVPを得る  以上のVPを合計し、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。  複数いれば、引き分けとしてください。  ただし、怒り(=横倒し)が2枚あると、減封改易切腹のいずれかの沙汰が下されVPに関わらずゲームに敗北します。怒り(=横倒し)が3枚以上なら、数寄御免状を与えられて無罪となります。