■■ 北野大茶湯 草案10 ■ 問題点  基本的な部分は悪くないような気がするが、ちょっと面倒くさい部分がいくつか。  まず、基本洗面器ゲーなので厳しい。秀吉所持の名物に、秘匿情報、つまり裏向きをいくつか付けるか? 現状だとウィドウが殆どないので、例えば最初から3枚抜いて、残りを購入可とするなどした方がよさそう。その代わり、プレイヤーの秘匿情報を2枚から1枚に減らす。秀吉に秘匿情報を3枚とか持たせる感じかな。秀吉の秘匿情報は、基本的にさわれない。忍者を使って見るだけとする。  忍者の使い方もちょっと微妙だ。  流石に後半に忍者を使うのは厳しいが、それが結局後手番有利を牽制する為だけにある。というのが問題。  そもそも、すり替えなどの強力効果の基本金を高くするだけで解決するのではないか。という気がする。  秀吉の面目を潰すか潰さないかだが、単に潰すとボーナスが入らないというだけで、マイナスにならなくても良い気がする。  そうすると、全スートでマジョリティを取るのが望ましくなる。  ただ、名物を売る。つまり、単に減らすアクションにほぼ意味がなくなるのは辛い。同値をOKにする代わりに、やっぱりマイナスを入れるのがいいかも知れない。同値だと0、上回るとマイナスでもいいかも知れない。  それに絡めて、献上をどうするか。  現状、売るより献上が得過ぎる。献上によるVPを1に減らすのがよいか。  また、各スートボーナスも枚数に応じて入るようにした方がいい。  そうすると、他枚数を集める意味が出てくる。現状、全てのスートをとりあえず1枚ずつ持っておけばOKという感じなので、そこをスートボーナスで是正したら良い。  基本相場がD6なんだから、ボーナスで得られる点数は1〜6点ぐらいであるべきではある。一応、基本点が勝敗に関係する程度に影響がある。というぐらいにするなら、倍の12点マックスぐらいで考えても良さそうではあるか。  とりあえず、1スート10点前後取るとして、2スートのマジョリティを取り、ボーナスを得ると仮定する。この場合、大体3、4枚ぐらい。3、4枚で10点前後取れるとするなら、1枚2.5点ぐらいのバランスか。これで、25〜30点が平均点になる。多分、決勝点は35点ぐらいか。 茶入(赤)  【主人】の茶入(赤)1枚につき1VPを得る。まぁ、大体4点前後。理屈上、3枚程度で結構厳しいので、最高で12VPぐらい。 茶碗(青)  捨て札になっている茶碗(青)1枚につき1VPを得る。安すぎる。希少価値が高い程、点数が高くなるとしたい。1枚捨て札で2VPにしたら、秀吉3枚、捨て札2枚、自分3枚という構成で考えると、6VPと全く高くない。4人中、3人が1枚は持っていると仮定し、マジョリティを2、3枚と仮定すると、最大捨て札は3枚。だから、6、6、18。まぁ、大体そんなものか。1枚につき、捨て札枚数X2という感じ。 茶杓(黄)  所持する茶杓(黄)2枚につき1VPを得る  弱い。1枚2〜3点にするべき。だから、2枚で5点とか。半端な1枚が死ぬが、茶碗より0.5効率がいいので良いとする。 茶筅(緑)  茶筅(緑)を持たないプレイヤーから1VPを奪う  得失点差で2点だが、持ってないと複数のプレイヤーにむしられるので、とりあえず1枚持つのが基本になる。ので、これはダメかな。  まぁ、茶筅と同じでもいいような気はする。 茶釜(黒)  所持する他のスート1種につき1VPを得る  普通に考えれば4点とりに行くが、それだと8枚中5枚を消費する。理論上の最高点は、茶釜4枚、他1枚ずつで確定16点。仮にボーナスが6点入っても20点だから、正直効率はかなり悪い。3−3−2ぐらいの配分で持つ場合、1枚2点が2枚だから4点。弱い。  ちょっと弱い気がするが、見た目強そうな感じがするので、このままで良い気がする。 香合(白)  香合1枚につき、2金につき1VPを得る。仮に6手番茶器を売った場合、12金。2枚6点だから、12点という感じか。流石に弱いな。全力でやって20点前後は欲しいので、1金1VPでいい気がする。 (!--大まかな変更点--) ・全面改訂 ■ 概要  秀吉により北野大茶湯が開催されることになった。  茶会にて誉を稼ごう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇名物カード(48枚)  茶道具を表すカードです。  「茶入(赤)」「茶碗(青)」「茶杓(黄)」「茶筅(緑)」「茶釜(黒)」「香合(白)」の6スートが、各8枚ずつあります。  各スート毎に誉(=VP)の計算方法が定められています。 ◇忍カード(1枚)  忍を金で雇い、仕事をさせます。 ◇人気カード(2枚)  各茶道具の人気度を表します。 ◇サイコロ(6個)  各茶道具の人気度を決める為の6面体サイコロです。 ◇金(30枚)  概念的な一般流通貨幣です。  コンポーネントに含まれませんので、各自用意してください。  1枚=1金を表します。 ■ ゲームの準備  3人プレイ時は、名物カードから1スート8枚を抜いてください。  抜くのはどのスートでも構いません。ランダムに選んでください。  まず、人気カードを場に置き、サイコロを振って各アイコンに配置します。  これが今回のゲームにおける、各名物の基本VPとなります。  次に名物カードをよくシャッフルして山にし、山から8枚引いてそれを表向きに配置し【主人】とします。  各プレイヤーは山から8枚ずつ引いて手札とし、その内2枚を裏向きに、残りを表向きにして手元に置いてください。これが、あなたの持つ名物となります。  裏向きに配置したカードは、ゲーム中、いつでも中を見て確認することができます。  各プレイヤーに6金ずつ配り、所持金としてください。  忍カードは場に置き、【忍者】とします。  【忍者】は金さえ払えば、どのプレイヤーでも利用することができます。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームは全員が6手番を終えると茶会が開催され、そこで最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、以下のいずれか1つのアクションを行ってください。 ○買付  名物を購入します。  1金を支払って山から1枚引き、表向きにして手元に置いてください。  金がなかったり、あるいは山が尽きていたら行えません。 ○売却  名物を売却します。  自分の好きな1枚を捨て札にして、1金を得てください。  裏向きのカードを捨て札にした場合、表向きになります。 ○下賜  秀吉から名物を賜ります。  2金を支払って、【主人】から好きな1枚を手元に置いてください。  【主人】に1枚もなければ行えません。 ○献上  秀吉に名物を献上し、誉を得ます。  自分の好きな1枚を【主人】に加え、2VPを得ます。 ○謀略  忍者を雇い、様々なアクションを行います。  支払う金額は忍者を雇う毎に高くなり、初回は1金ですが、以降は”1+使用回数”分の金を支払う必要があります(この使用回数は、プレイヤー全員をカウントします。個人でカウントされる訳ではありません)。  諜報:いずれか1人のプレイヤーの、裏向きカードの中を全て見る  破壊工作:【主人】にある好きな1枚を捨て札にする  すり替え:自分の好きな公開されている1枚と、【主人】か他のプレイヤーの公開されている好きな1枚を交換する  非公開買付:山から1枚引き、裏向きにして手元に置く  アクションの効果を適用したら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  以上を繰り返し、全員が6手番を終えたら、茶会を行ってください。 ■ 茶会  裏向きの名物カードを表向きにし、以下の処理を行います。  各自各スート毎の枚数を数え、最も多く持っているプレイヤーは”各スート毎の基本VP”を得ます。複数いれば、スタートプレイヤーから時計回りで近い方が優先されます。  ただし、【主人】に配置されているスートに限り、その枚数が【主人】の枚数以上の場合、主人の顔を潰してしまい”各スート毎の基本VP”を失います(これにより、マイナスにもなります)。  それが終わったら、各自各スート毎に以下のボーナス点を得てください(そのスートを1枚でも所持していればボーナスが受けられます)。 ○茶入(赤)  【主人】の茶入(赤)1枚につき1VPを得る ○茶碗(青)  捨て札になっている茶碗(青)1枚につき1VPを得る ○茶杓(黄)  所持する茶杓(黄)2枚につき1VPを得る ○茶筅(緑)  茶筅(緑)を持たないプレイヤーから1VPを奪う ○茶釜(黒)  所持する他のスート1種につき1VPを得る ○香合(白)  2金につき1VPを得る  以上のVPを合計し、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。  複数いれば、手持ちの金の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。