■■ Neotopia 草案9 ■ 時間をおいての再考  基本的なシステムに欠陥はあまりないような気がする。  各スート毎に特殊決算条件がついているが、変えるとしたらそこかな。現状、プレイがかなり流動的なので、同じやり方をするなら共通ルールの方が分りやすい。各スート毎に持っているか、持っていないかで加点、減点をする方が結論的には分りやすい気がする。  が、個別に計算方法が違っている方がゲームに幅を持たせやすい気もするし、テーマ次第かな。  後、テーマがちょっと遠い。  アブストラクトに寄せるか、あるいはもっとテーマに寄せるか。  他のプレイヤーと枚数比べをする。  ということは、持っているカードは資産、土地、そういうものであるとする。共通場にリソースがあり、かつそこへ放流したり、交換したりすることもできる。と考えると、品物というのはどうかな。という感じもする。土地でもない。  狩猟だった場合、放流があんまり意味ないように感じる。少ない方が点が高い生き物とかよく分からない。  例えば、漁獲制限が付けられてて、規定以上の数を捕ると罰金を受ける。というのなら分かる。  後は、船で運べる魚量も決まっている訳だから、価値の低いのや、被りそうなのを避ける為に。というのも考えられる。  釣りをテーマにした場合、商業漁業と趣味の釣りではまた違う訳だが、キャッチアンドリリースを主軸にするなら趣味の釣りかな。  だけど、そこまで釣り方や漁獲ポイントにこだわるつもりがないので、商業漁業がいいかもしれない。  まず、基本的な共通点数計算がある。  おそらく、被りの少ない、全員で枚数の少ない方が点が高い。というベーシックルールを作る。  そこに、各スート、つまり魚の種類毎に特殊な加点方法を乗せる感じか。  あるいは、基本相場を作る。  サイコロかなんかで、各スートの基本点を作り、そこにスート毎の特殊加点を作る。特定のスートは数が少ない程点が高いとか、なんかそういう感じ。  基本相場の方がゲームの幅は広いかな、という気がする。  共通のスキルを用意するのはいい。1回しか使えないのもいい。ここは変更なしでいいだろう。  うーん  このテーマだと、基本的にカードを場から持ってくるのが自然だな。最初から手札にかかえていて、それを交換するのは理屈が合わない。  まぁ、無難なのは商売である。  貴金属とか、それ系。ただ、場から持ってくるのが固定1金で、相場とは関係なしであることを考えると、何を扱うのかはよく分からない。  茶器にしてみるか。  相場をD6にした場合、最大5差ができる。  仮に、最も多く持つプレイヤーが、基本相場分を受け取ると仮定した場合、それほど大きな点差にはならない。これに各スート毎の特徴をどう乗せるのか?  例えば、各スート毎に点が貰える条件が決まっている。一番枚数を多く所持、逆に少なく所持、3の倍数所持とか、なんかそういう感じ。まぁ、無難ではあるが、仮に一番少なく所持があった場合、そのカードを1枚以上持つ意味は完全になくなってしまう。  誰が何枚持っているかの情報がほぼ公開されない訳だし、現状ルールだと1手番に1枚公開されるだけだから、実は枚数による判定はあまりゲーム的に意味がないかも。途中で変更が効く程度なら良いが、一番多く持ってるという条件は、情報なしで余り意味がある条件であるようには思えない。  多分、前のバージョンでのイマイチ感もそこに集約されていたのではないだろうか。  他のプレイヤーとの枚数比較をさせるなら、公開枚数と非公開枚数の比率を逆にすべきだ。つまり、公開されている枚数8に対して、非公開2ぐらいの方がいいと思われる。  で、得点方式を「各スート毎の特殊条件+基本相場」とする。つまり、1番枚数が少ない、であっても、基本相場が高ければフォローはされる。  精算を茶会とする。  茶会が発生すると、各茶器の価値が確定し、精算が行われるとする。  茶会は各スート毎にあり、それを持っているプレイヤーから時計回りで順に判定される。同条件の場合、審査順の早いほうが優先される。いずれのプレイヤーも茶会を所持していなかった場合、同着人数割りとなる? のなら、そんなに価値はないかなぁ。  ただ、持っていたら必ず1位になる訳でもなく、単に商品1個減るだけと考えたら、理想は自分の右隣が持っていることであり、結構仕事感が強くなる気がする。  うーん  やっぱり基本相場だな。手札が8枚として、8枚の割合をどう構成するかで得点が変わる形式であるのがゲームの骨子であるとするなら、まず、マジョリティで基本相場を足されるようにする。で、各スート毎の特殊ボーナスが入るようにする。という2点は必須。  これに、非公開情報を2枚用意し、公開6枚、非公開2枚とする? この場合、5スートでも1スート2枚弱なのでスートが多すぎる。まぁ、全部のスートを持つ必要もない訳だから、8枚なら8枚でいいか。  カードの補充は山からか、場から。山からランダムに引いたら、裏向きで配置できる。つまり、秘匿情報を増やせる。  2金で茶器を売る、1金で茶器を交換、2金で茶器を買う。という基本アクションは問題ない。それらを行わない場合、スキルを使うとする。  茶会というシチェーションを生かした、なんか面白ルールが欲しい。  茶会を開催する茶会主人というのがランダムか、あるいはNPCがなるとする。で、茶会主人が2位以下になるような場合、誉、つまりVPが減るというのはどうか。メンツを立てなければならない。という感じ。  例えば、主人を持ち回り? にする?  あるいは、清算人カードを茶会主人カードとして、茶会主人が決まるような感じにする?  んー  プレイヤーの誰かが主人になると、そのプレイヤーが嫌がらせに全スート1枚ずつ持つようなプレイをしそうなので、NPCが主人の方がいい気がする。NPCは最後に場に残ったカードで参加するとする。  この場合、基本相場の出し方を最多枚数にはできない?  どうせNPCが取るんだから、単純にそのスートを持っていたら点が入る感じにするか。  まず、マジョリティを最多枚数にし、これにNPCを含めるとする。  NPCが1枚でも持っていたら、それより多く持つとメンツを潰すことになり、マイナス点になる。このマイナス点が基本相場であるとする。で、マジョリティを取れば、基本相場分だけ点が入る。  つまり、共通場にすべてのスートが1枚ずつあると悲惨。  これを踏まえて、通常の売買ルールを変更する。  場から買うのは2金(これは下賜という扱い?)、場に売るのは0金(献上)で2VP。  山から買う(ただし、公開)のは1金、捨て札にすると1金。  場との交換は1金? 正直、交換はかなり場の調整力が高いので、気軽にできない方がいい。スキルとかで1回だけ可能とするべきだろう。  スキルについて、各個人でスキルを共有した場合、結局後手番が有利になる。特に、交換系。  なので、スキルはニンジャとし、ニンジャに金を払ってなにか依頼すると仮定する。で、スキル自体は共有で、最初は1金だが、次のプレイヤーは2金、みたいな感じで、必要金数が増えていくとする。  その代わり、ある程度便利にするのがいいだろう。  諜報:いずれかのプレイヤーの裏向きカードを1枚公開する?  破壊工作:場の1枚を破棄  すり替え:公開カード同士を交換。場か他のプレイヤー  買付:山から非公開で買う (!--大まかな変更点--) ・用語整理 ・決算時の金の価値を半分に減らす ・秘密人事の効果が強すぎたので、1回に制限 ■ 概要  無駄を省いた完全なる理想都市、ネオトピア計画がスタートした! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇サービスカード(42枚)  現在市が提供しているサービスに関わる人員を表したカードです。  7スートあり、各スート6枚ずつとなっています。また、決算順番を表す番号も1つ設定されています。 ◇決算人カード(1枚)  決算時の開始プレイヤーを表すカードです。 ◇スキルカード(4枚)  ゲーム中に使用できる5つの特殊な効果です。 ◇コイン(30枚)  概念的な一般流通貨幣です。  コンポーネントに含まれませんので、各自用意してください。  1枚=1金を表します。 ■ ゲームの準備  3人プレイ時は、サービスカードから1スート6枚を抜いてください。  抜くのはどのスートでも構いません。ランダムに選んでください。  次に、使用するサービスカードと決算人カードをよくシャッフルし、全プレイヤーに8枚ずつ配ります。  配られたカードは手元に裏向きで置き、そこを各プレイヤー毎の【自治体】としてください。この裏向きに配置されたカードはゲーム中、好きなタイミングで中を見ることができます。カードには表面(=公開情報)と裏面(=非公開情報)の2つの状態があり、裏面のカードは手札として持っておくこともできます。  配った後の残りカードは山にし、そこから6枚引いて裏向きのまま配置します。この配置された場所を【民間】とします。3人プレイの場合は、さらに山から2枚引いて【民間】へ表向きに配置してください。  それが終わったら、各プレイヤーにスキルカード1枚と6金を配ります。残ったコインは少し離した場所に置いて【ストック】とし、ゲーム中に金を支払ったり得たりする場合、特に指示がなければ【ストック】から出し入れを行ってください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  6ラウンドが終わるとゲームが終了し、決算を行って最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。  それまで、以下の手順でゲームを進行させてください。 1:ラウンド開始  【場】に裏向きで配置されているカードの内、1枚を表向きにします。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、以下の4つのアクションの中からいずれか1つを選んで行ってください。また、1金を支払うことで1手番中に1回だけスキルを使用することもできます。 〇維持  自分の【自治体】にある、好きな1枚を表向きにして公開してください(手札として持っている場合は、表向きにして自分の【自治体】に配置してください)。 〇整理  自分の【自治体】から、好きな1枚を表向きにして【民間】へ移します。  そうしたら、【ストック】から1金を得てください。 〇異動  【ストック】へ1金を支払い、自分の【自治体】から公開情報(=表向き)である好きな1枚を選び、それを【民間】の好きな1枚と交換します。  ただし、自分の【自治体】に公開情報のカードが1枚もなければ異動を行うことはできません。 〇雇用  【ストック】へ2金を支払い、【民間】にある好きな表向きの1枚を、表向きのまま自分の【自治体】に移してください。 ◎スキルの使用  スキルは手番中に1回だけ、好きなタイミングで行うことができます。  1金をスキルカードの、使用したいスキルのマスの上に置いてスキル効果を適用してください。このマスの上に置かれた金は支払ったものとして扱い、所持金とはみなされません。また、既に金が置かれているマスに新たに金を置くことはできず、同じスキルをゲーム中に2回使用することもできません。  スキルには、以下の5種類があります。  市場調査:山から”現在のラウンド数”枚を見て、それを山に戻しシャッフルする  秘密人事:アクションを行わず、手番をパスする  転属辞令:自分の公開情報1枚を、他のプレイヤーの好きな公開情報1枚と交換する  部署移動:全てのプレイヤーは、非公開情報1枚を左隣のプレイヤーに渡す  助成金:自分の公開情報2枚につき1金を得る 3:ラウンド終了  全てのプレイヤーの手番が終了したら、新しいラウンドを開始してください。  また、これが6ラウンド目(=【民間】に裏向きカードがない)であれば、決算を行ってください。 。 ■ 決算  「決算人」を持っているプレイヤーがいたら、それを公開して「決算開始プレイヤー」となり、そこから時計回りで順番に決算処理を行います。誰も決算人を持っていなかった場合、スタートプレイヤーが決算開始プレイヤーとなります。  決算は数字の小さい順に、全てのスートで行います。  決算開始プレイヤーは決算を行う数字をコールし、それを手札に持つプレイヤーは公開して枚数を宣言してください(既に公開されて手元に置かれているカードも、枚数に含まれます)。  そして、枚数によって1位と2位を決定し、以下の処理を行います。  もしも1位、2位が複数いたら、決算開始プレイヤーから時計回りで近い方を優先してください。  1位:決算効果+決算順番  2位:決算効果  決算順番は、決算開始プレイヤーから時計回りで数えた数字です。例えば、決算開始プレイヤーは1、その左隣であれば2、ということになります。  決算開始プレイヤーに時計回りで近い程、枚数による順位は有利になりますが、1位になった時に得られるボーナスVPは小さくなります。 〇暴動  もしも、いずれか1人のプレイヤーしかそのスートを持っていなかった場合、市民の暴動が発生します。  暴動が発生したら、そのスートについて決算を行いません。また、暴動が1回発生したら、その決算中の間は条件を満たしていても再度暴動は発生しません。  最後に、残っている2金につき1VPを得てください。  以上のVPを合計し、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。  複数いれば、手持ちの金の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。