■■ Lurk 草案14 ■ 問題点  全体的な難易度としては、かなり高いような印象を受けた。ほぼ全リソースを使って、ギリギリ負けるぐらいとなった。  ゲームの勝利条件が複数あるのがちょっとスッキリしないので、MPに統一するのがいいだろう。  MPは脱出アイテムを作る、イベントをクリアする、人員を配置するの3条件で獲得可能であり、これをとにかく一定数貯めればクリアという仕組みにする。  そうすれば、3人以下のプレイもMPを調整するだけでいけそうな感じはある。  サブイベントについて、推奨探索エリアを選んだ場合、手札にそれがなくても行けるようにするのがいいだろう。  また、推奨か推奨でないかもちょっと分かりづらいので、どっちかを選ぶ形式とする。カードを半分に切り、慎重/大胆と同じくやりたい方を上向きで出すようにするのがいいか。  やった感じとして、現在のMPに+1〜2程度して、脱出アイテムを1枚3MPぐらいにしたらいいのかも知れない。実際には5枚達成して3MP足りない感じだったので、12MPぐらい。だから、1→3→6ぐらいの感じで足すのがいいか。  ただ、ギリギリだとイベントを1枚も落とせないので、やっぱり現状から+1、+2程度で留め、状況に応じてイベントを切るのもあり、ぐらいの感じにしても良いかも知れない。  この場合、建造ドッグのイベントを失敗してもゲームオーバーにはならなくなる。  イベントは恩恵がある分、実際に必要なAPを7ぐらいに設定する。MP5、AP7  脱出アイテムはただ作ればいいので、MP3、AP5 ぐらいかな。  納品について、AP1でも行える簡易納品を作る。その場合、2個を好きなものに乗せれるとする。 (!--大まかな変更点--) ・アイテム交換にAP必要を撤廃 ・キャラにスペシャルスキルを搭載 ・毎ラウンドにランダムでサブイベント発生 ・EP制にし、足切りラインを設定 ・ラークは時間成長に変更 ・ミープル1APの恩恵を大胆のみに変更 ■ 概要  謎の敵性宇宙生物、Lurkから住人を守りつつ、宇宙ステーションから脱出しよう! ■ コンポーネント  2〜5人 ◇キャラクターカード(5枚)  宇宙ステーションに取り残された住人たちです。  各キャラクター毎に固有の「ライフ」「インベントリ」「スキル」「スペシャルスキル」が設定されています。 ◇探索カード(35枚)  宇宙ステーションの各エリアを表すカードで、各キャラクター毎に1セット7枚になっています。 ◇エリアカード(7枚)  宇宙ステーションにある区画を表すカードです。  「管制室」「建造ドッグ」「動力室」「格納庫」「研究室」「居住区」「シェルター」の7エリアがあり、「居住区」はラークとドローンが出現しません。 ◇ステータスカード(2枚)  現在ステーションに潜伏する、ラークの状態と数を表すカードです。  表面と裏面があり、表面はラークの幼体、裏面は成体になっています。  幼体と成体では戦闘力に差があり、時間の経過に応じて成長、増殖します。 ◇ラークカード(6枚)  ラークが出現するエリアを表しています。  「居住区」のみ出現しません。 ◇ドローンカード(6枚)  暴走したドローンが徘徊しているエリアを表すカードです。  居住区周辺のドローンのみ正常に作動しており、ラークを自動的に撃退してくれます。  ラークと同じく「居住区」には出現しません。 ◇ミッションカード(9枚)  宇宙ステーションを脱出するのに必要な機材と、それを作るのに必要な資源を表しています。 ◇アイテムカード(12枚)  探索や戦闘を助けてくれる便利なアイテムです。  ドローンが所持しており、ドローンを撃退することで入手できます。 ◇イベントカード(7枚)  各ラウンド毎に発生する、エリアを対象とした特殊なイベントです。  同時に、サブイベントの発生ターンも決まっています。  解決することでEP(=イベントポイント)を獲得できる他、エリア機能がアップデートされます。  解決せず放置もできますが、そのエリアは使用できなくなります。もしも「建造ドッグ」が使用できなくなった場合、即ゲームに敗北します。 ◇サブイベントカード(16枚)  各ラウンド毎に発生する、キャラクターを対象としたイベントです。  特定の行動が推奨され、それに対する報酬やペナルティが設定されています。 ◇ダメージトークン( 個) ◇資源キューブ( 個)  エーテル、宇宙塵、建材を表す3色のキューブです。  これら3つをまとめて「資源」と呼びます。 ◇武器キューブ( 個)  ラークやドローンの撃退に必要な武器を表すキューブです。  「資源」とは扱いが異なります。 ◇ミープル(10個)  宇宙ステーションに取り残された住人です。  各エリアへ派遣して脱出の手伝いをしてもらうことで、MPを得ることができます。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーは好きなキャラクターを1人選び、そのキャラクターカードを表向きにして手元に置きます。  次に、武器1個と探索カード1セット7枚を受け取り、探索カードは手札としてください(探索カードは公開情報となりますので、スペースに余裕があれば、手札にせず手元に置いても大丈夫です)。  ラークカード、ドローンカード、ミッションカード、アイテムカード、イベントカード、サブイベントカードを、それぞれよくシャッフルして山にします。  ステータスカードは、ラーク山の横に表向き(=幼体)で1枚配置してください(残った1枚は後で使用します)。  ミッション山から”プレイヤー人数+1”枚引き、2枚を表向きに、それ以外は裏向きに配置してください。残ったミッションカードはゲームに使用しませんので、ミッション山はゲームから取り除いておいてください。  次に、エリアカードをセットします。下図のように並べてください。   A  CBD   EF   G  A:シェルター  B:管制室  C:建造ドッグ  D:研究室  E:格納庫  F:居住区  G:動力室  セットしたら、「居住区」にミープルを10個配置してください。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行します。  ゲーム中に終了フラグをいずれか1つでも満たすと、ラウンド途中であってもゲームが終了します。  終了フラグは「プレイヤーの誰かが死亡する」「各ラウンド毎に設定された目標MPに未到達」「建造ドッグのイベントに失敗する」の3つとなります。  また、4ラウンドが終了した時点でゲームがクリアできなかった場合もゲームオーバーとなります。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 ◎ライフ管理  ゲーム中、ダメージを受けたら、それに等しい数のダメージトークンをキャラクターカードの上に乗せてください。  ダメージが回復した場合は、キャラクターカードの上に乗せられたダメージトークンを取り除きます。  また、キャラクターのライフ以上のダメージを受けても、キャラクターは即死しません。  ターン終了時にライフ以上のダメージを受けていたら、その時点で死亡してゲームに敗北します。 ◎スペシャルスキル  各キャラクター毎に設定された「スペシャルスキル」は、ゲーム中に1回だけ使用できる特殊な効果となります。  いつでも好きなタイミングで使用できますが、1回使用したら以後ゲームが終了するまで使用できなくなります。 ◎ゲーム中の相談について  特定のタイミング以外は自由に行うことができます。 ◎所持品交換について  同エリアで複数のプレイヤーが探索に成功したら、所持する資源やアイテムを他のプレイヤーに渡すことができます。  また、所持品交換は探索の効果を適用する前でも、後でも、自由に行えます。 1:ラウンド開始  イベント山から1枚引き、それを表向きに配置します。  配置されたイベントには指定エリア1つに関する推奨行動が指定されていて、達成すれば5MPを得て、さらにエリア機能がアップデートされます。達成できなかった場合、以降ラウンドでそのエリアが使用できなくなります。  次に、ドローン山から”現在のラウンド数”枚引き、表向きに配置して【ドローンエリア】とします。  これは暴走したドローンが徘徊しているエリアを表し、そこを探索するとドローンから攻撃を受けることになります。  ドローンを配置した後、各ドローンに1枚ずつ、アイテム山からカードを引いて表向きに配置してください。これは、ドローンが持っているアイテムとなり、ドローンを撃退することで入手できます。 ◎ラーク成長/増殖  ラウンドの経過と共に状況が1段階ずつ悪化します。  毎ラウンド開始時に、以下の処理を行ってください。  第2段階:ステータスカードを裏向き(=成体)にします。  第3段階:2枚めのステータスカードを表向き(=幼体)で追加します。  第4段階:追加されたステータスカードを裏向き(=成体)にします。 2:ターン開始  ラーク山から1枚引いて裏向きに配置し、そこを【ラークエリア】とします。  2ターン目以降は、公開されたラークカードの横に、新しいラークカードを裏向きで配置してください。  また、ラークが複数いる場合、それぞれについてラークカードを1枚ずつ引いて配置する必要があります。  もしもラーク山が尽きたら、【ラークエリア】にある表向きのカードをリシャッフルして山を作り直してください。その場合、【ラークエリア】から全てのカードが一旦なくなりますが、リシャッフル後も【ラークエリア】に全てのカードがあるものとして処理します(つまり、リシャッフル後は全エリアで「大胆」を行えず、1ダメージを受けることになります)。 ◎サブイベント  イベントカードで指定されたターンになったら、各自サブイベントカードを1枚引きます。  そして、サブイベントの内容を確認し、推奨行動を行う場合は裏向きで手元に置き、行わない場合は横倒しにして裏向きに置いてください。  この時(サブイベント決定時のみ)、他のプレイヤーと相談を行うことはできません。  また、指定された資源がないなど、推奨行動を行えない場合は強制的に横倒しで置く必要があります。  全員が置いたら表向きに一斉公開し、効果を適用してください(推奨エリアが指定されていた場合、次のフェイズで必ずそのエリアの探索カードを出す必要があります)。 3:探索フェイズ  手札から好きな1枚を選んで場に出します。  また、探索には「慎重/大胆」の2種類があり、行いたい方を上側にして出してください。 ◎ラークが出現済みのエリア  【ラークエリア】を選択した場合、「大胆」を行うことができず、必ず「慎重」となります。  また、ラークの酸性体液によって汚染されており、選んだ時点で1ダメージを受けます。 ◎ドローンエリア  【ドローンエリア】を選択した場合、武器を1個支払って撃退するか、逃げて1ダメージを受けます(これはどちらでも任意に選択でき、敢えてダメージを受けても構いません)。  【出現済みエリア】と重複した場合、そのどちらの効果も適用されます。  武器を支払った場合、ドローンを破壊します。  同エリアのドローンカードを捨て札にし、持っていたアイテムを得てください。 4:判定フェイズ  ラークカードを表向きにし、状況に応じて以下の処理を行います。 ◎ラークと異なるエリアに、プレイヤーがいる  選んだエリアに応じて、エリア機能が適用されます。  慎重なら1AP、大胆なら2APを得て、各エリア毎に設定されたエリア機能を適用してください。この時、選んだエリアにミープルが1個でもあれば、大胆時にさらに1APを得ることができます(慎重時はミープルの有無に関わらず1APなので注意してください)。 ・シェルター  傷の手当を行えます。  1AP:ダメージを1回復する ・管制室  アナウンスで住人を移動させたり、セキュリティーロックされた武器を開放したりします。  1AP:ミープル1個を倒し「移動予約」にする。ターン終了時、移動予約ミープルを好きな隣接するエリアへ移動させる  1AP:武器を1個得る ・建造ドッグ  万能制作機、ファブリケーターを使用します。  1AP:好きな資源1つを、好きな資源1つに変える  2AP:ミッションカードを1枚選び、自分が持っている資源を好きなだけ乗せる。これにより、必要な資源が揃ったら、そのミッションカードは達成される。  達成したら、資源は全て【ストック】へ戻し、ミッションカードはゲームから取り除きます。  また、裏向きのミッションカードが残っていたら、その内の1枚を表向きにしてください。 ・研究室  研究用に補完されている宇宙塵を持ち出します。  1AP:宇宙塵を1個得る ・格納庫  スクラップを建材として持ち出します。  1AP:建材を1個得る ・居住区  ドローンによりラークの襲撃から守られているエリアです。  何もありませんが、とりあえず安全です。 ・動力室  携帯用バッテリーにエーテルを充填して持ち出します。  1AP:エーテルを1個得る ◎ラークと同じエリアに、プレイヤーがいない  そのエリアにミープルがあれば、その内の1個をゲームから取り除きます。 ◎ラークと同じエリアに、プレイヤーがいる  ラークと遭遇し、戦闘が発生します。  ラークの”戦闘力”分の武器を支払って撃退してください(幼体なら1個、成体なら2個)。この時、同エリアで「大胆」行動していたら、ラークの戦闘力に+1されます。武器を支払えない場合、または支払いたくない場合、撃退に失敗します。  同エリアに複数のプレイヤーがいた場合、武器の支払いは誰が行っても構いません(複数のプレイヤーが分割して支払うこともできます)。ただし、いずれか1人でも「大胆」探索していたら、ラークの戦闘力は増加します。  撃退に成功したら、続けて探索を行います。  上記「ラークと異なるエリアに、プレイヤーがいる」と同じ処理を行ってください。  撃退に失敗したらエリア機能は適用できず、さらにダメージを受けます。ラークの”戦闘力”分だけダメージを受けてください(「大胆」探索による戦闘力の増加は、ダメージ判定時も適用されます)。  また、同エリアにミープルがあれば、その内1個をゲームから取り除いてください。 5:ターン終了  ターンが終了します。  この時点で、ライフ以上にダメージを受けているキャラクターがいたら死亡し、ゲームに敗北します。  次に、移動予約されているミープルがあれば、それを隣接するエリアへ移動させてください。  最後に、重量チェックを行います。  各自が持つ資源、武器、アイテムをそれぞれ1個として数え、その合計がインベントリ数より多かった場合、インベントリ数内に収まるよう捨ててください。  これらの処理が終わったら、「2:ターン開始」へ戻します。  もしも、これが4ターン目であればラウンドが終了します。 6:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の手順で処理を行います。 ◎イベントチェック  イベントが達成されたかどうかをチェックします。  達成されていたら、5EPを得て、指定されたエリアは特殊な効果を得ることができます。  未達成だった場合、以降のラウンドでそのエリアは使用できなくなります。該当するエリアの探索カード、ラークカード、ドローンカードを取り除いてください。該当エリアにミープルが残っていた場合、それらも全てゲームから取り除かれます。  また、「建造ドッグ」が使用できなくなった場合、即ゲームに敗北します。 ◎QPチェック  居住区以外の「ミープルが1個でも配置されているエリア」1つにつき、1EPを得ます。  次に、各ラウンド毎に必要な目標EPは以下の通りとなり、これに満たなかった場合は即ゲームに敗北します。  1ラウンド: 4EP  2ラウンド:12EP  3ラウンド:22EP  4ラウンド:35EP ◎リセット  【ドローンエリア】のアイテムカードを捨て札にし、ドローンカードは全て(捨て札になっているドローンカードも)山へ戻してリシャッフルします。  ラークカード、イベントカードも同様に、各山に戻してリシャッフルします。  最後に各プレイヤーは手札を全て回収し、新しいラウンドを開始してください。  これが4ラウンド目の終了時で、かつオブジェクトカードを全て達成していた場合、得たMPが得点となりゲームに勝利します。