■■ EBE 草案10 ■ 問題点  無理にサイコロを入れる必要性を感じなくなった。  前のバージョンで不満に思っていたのは、予定調和感と協力ゲームなのに相談できないという2点なので、ここを解決できるのなら無理に変なシステムを入れる必要ないように思われる。  1つ1つ解決する。  まず相談について、自由に相談することの問題点はなにか。カード出しの肝である臆病、勇敢選択、あとはどこ行くの2点について意味がなくなること。  択選問題については、イーバのカードがランダムにめくられることもあり、当たると被害が大きいという理屈からクリアできるとは思われる。完全相談可能については、現状のルールでもあって良いのではないだろうか。  まず、映画的シチェーションを考える。  さすがに通信までできない。というシチェーションはなかなかない。固まって行動できない、分散しないと間に合わないというシチェーションさえ確保できていれば、通信しても特に問題はないように思われる。  が、例えば1日の内、特定の時間帯は強力な電波障害により通信できない。という瞬間があってよいかも知れない。が、仮に通信できないターンがあっても、それ以前のターンに基本方針を話し合う訳だから意味ないと言えば意味がない。  まぁ、フレーバー的な問題は全くないのだから、難易度で調整するのが良いんじゃなかろうか。  ゲーム内に変化をもたらす仕掛けを考える。  まず、自分たち以外の一般人と、それを捕食し、進化するイーバという考え方は面白い。  イーバ毎に何らかの特殊能力があると良いだろう。  また、一般人が襲われるということは、プレイヤーがダメージ受けなくてもゲーム的には大きな変化があるので、それもよいと思われる。  まず、一般人を各エリアに一定数ばらまく。  一般人はアナウンスにより、移動させることが可能。ただし、各エリアに最低誰か1人はいないとステーション機能が低下する。という条件を作る。具体的には、資源を得られにくくなったり、回復効果や作成が落ちたりする。単純に、AP−1ぐらいのイメージ。つまり、勇敢3AP、臆病1APで、−1APつくようなバランス?  イーバが必ず出現しない保護地域みたいなものを作ってもよい。ダメージがヤバいキャラや、とりあえず一般人をそこへ入れて保護できるようにする感じ。  んー  たとえば、一般人がいた場合、そこで資源などが精算される仕組みはどうだろうか。例えば、ターン終了時に1個わく。みたいな。それをAP分回収できるとか。勿論、自分で行って、AP分資源を精算してもよい。  イーバをどう撃退するか。  イーバは形態毎に撃退可能な武器個数が決まっているとする。で、戦闘して勝ったら撃退できる。同時に、一般人を守れるとする。  撃退できなければ、ダメージを受け、探索失敗し、一般人が1人食われる。  つまり、イーバを避けるだけでなく、重要拠点にはガードに行く必要もある。  イーバの特殊能力について。  単純に強さが強化されるだけでよくないだろうか。そこまで凄くする必要はない気がする。  例えば、出現したエリアの資源を食って、それにより異なる進化をするなら合って良い気がするが、現状そこまで細かい処理はしたくない。  そもそも、プレイヤーに攻撃手段、防御手段の細目がないので、戦闘バリエーションももたせられない。だからなくてよいだろう。  単純な戦闘力強化と数を増やすかな。  幼体から3個食うと成体へ。成体が3個食うと幼体1個追加。みたいな感じ。仮に一般人を12人用意していた場合、まぁ、一般的に最大3体ぐらいまで増えるのかな。  後追い問題をどうするか。  一般人ルールを入れた場合、後追いすると絶対安全。それは間違いない。ただし、全員がそれをやる場合、一般人が食われまくるのでアリな気がする。また、後追いは臆病以外できないとするのもいいだろう。ダメージを受ける必要もない。  うーん  臆病と勇敢では、イーバ撃退に必要な武器数、つまりイーバ戦闘力が変わるでいいかも知れない。例えば、勇敢だと戦闘力+1とか。  それでダメージは固定。幼体1、成体2。これが分りやすいか。武器があるなら、どんどん勇敢してもよいという塩梅。  後、イベントについては、クリアするとエリアが強化されるのでよいと思う。 (!--大まかな変更点--) ・全面改訂 ■ 概要  謎の敵性宇宙生物、Extraterrestrial Biological Entity(EBE イーバ)から身を守りつつ、宇宙ステーションから脱出しよう! ■ コンポーネント  3〜5人 ◇キャラクターカード(5枚)  宇宙ステーションに取り残された住人たちです。  各キャラクター毎に固有の「ライフ」「インベントリ」「スキル」が設定されています。 ◇探索カード(30枚)  宇宙ステーションの各エリアを表すカードで、各キャラクター毎に1セット6枚になっています。 ◇エリアカード(6枚)  宇宙ステーションにある8つの区画を表すカードです。  各エリア毎に、AP(=アクションポイント)を消費して得られる資源や特殊な効果が設定されています。 ◇イーバステータスカード(3枚) ◇イーバカード(6枚)  現在のイーバの状態を表すカードと、イーバが出現するエリアを表すカードです。 ◇ドローンカード(6枚)  暴走したドローンが徘徊しているエリアを表すカードです。  ドローンはサーモセンサーを用いて人間だけを襲います。 ◇ミッションカード(9枚)  宇宙ステーションを脱出するのに必要な機材と、それを作るのに必要な資源を表しています。  これを全て作り上げることができたら、ゲームクリアとなります。 ◇アイテムカード(16枚)  探索や戦闘を助けてくれる便利なアイテムです。  ドローンが所持しており、ドローンを撃退することで入手できます。 ◇イベントカード(6枚)  各ラウンド毎に発生する特殊なイベントです。  解決することでエリアカードがアップデートされ、より効率的な行動を行えるようになります。 ◇ダメージトークン( 個) ◇資源キューブ( 個)  エーテル、宇宙塵、鉄屑を表す3色のキューブです。  これら3つをまとめて「資源」と呼びます。 ◇武器キューブ( 個)  ドローンの撃退に必要な武器を表すキューブです。  「資源」とは扱いが異なります。 ◇住人キューブ(16個)  宇宙ステーションに取り残されたその他の人です。 ◇ステーションライフカード(1枚)  ステーションの耐久力を表す、ライフトラックが記載されたカードです。 ◇サイコロ(8個)  キャラクターやイーバの行動を表す、6面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーにキャラクターカードをランダムに配ります。  配られたキャラクターカードは表向きにして手元に置き、探索カード1セット6枚を受け取り手札としてください(探索カードは公開情報となりますので、スペースに余裕があれば、手札にせず手元に置いても大丈夫です)。  また、武器1個を受け取ってください。  イーバカード、ドローンカード、ミッションカード、アイテムカード、イベントカードを、それぞれよくシャッフルして山にします。  山にしたら、ミッションカードの山から”プレイヤー人数”枚引いて、それを表向きに置いてください。  エリアカードをよくシャッフルし、下図のように表向きでランダムに並べてください。  □□□   □□   □  各エリアに住人キューブを2個ずつ配置します。  ステーションマップを場の中央に置きます。  ステーションライフを置き、マーカーを30の位置に配置してください。  イーバステータスカードの内、<幼体>を表向きに場においてください。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行します。  途中で誰かが死亡するか、あるいはステーションライフが尽きるまでに、全てのミッションを達成するとゲームに勝利します。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 ◎ライフ管理  ゲーム中、ダメージを受けたら、それに等しい数のダメージトークンをキャラクターカードの上に乗せてください。  ダメージが回復した場合は、キャラクターカードの上に乗せられたダメージトークンを取り除きます。  また、キャラクターのライフ以上のダメージを受けても、キャラクターは即死しません。  ターン終了時にライフ以上のダメージを受けていたら、その時点で死亡してゲームに敗北します。 1:ラウンド開始  イベント山から1枚引き、それを表向きに配置します。  イベントにはこのラウンドの推奨行動が指定されていて、達成できた場合、特定のエリアがアップデートされます。  次に、ドローン山から”現在のラウンド数”枚引き、表向きに配置して【ドローンエリア】とします。  これは暴走したドローンが徘徊しているエリアを表し、そこを探索するとドローンから攻撃を受けることになります。  ドローンを配置した後、各ドローンに1枚ずつ、アイテム山からカードを引いて表向きに配置してください。これは、ドローンが持っているアイテムとなり、ドローンを撃退することで入手できます。 2:ターン開始  イーバ山から1枚引いて裏向きに配置し、そこを【イーバエリア】とします。  2ターン目以降は、以前に公開されたイーバカードの横に配置してください。  サイコロを1個振り、出目をイーバに配置します。  次に、1〜6の目を1個ずつ作り、プレイヤーに対してサイコロを1個ずつ割り振り、残ったサイコロをイーバステータスカードの上に置いてください。  イーバステータスカードの上に乗せられた、サイコロの目に等しい能力が打ち消され、このターンでは適用されません。 3:探索フェイズ  全プレイヤーは手札から好きな1枚を選び、それを場に出します。  全員が場に出したら、伏せられたイーバカードを表向きに公開します。サイコロの目を変更する効果があれば、このタイミングで適用してください。  そうしたら、サイコロの目の小さい順に手番となり、以下の処理を行います。  サイコロの目に応じて、以下のAP(=アクションポイント)を獲得します。  1〜3:1AP  4〜5:2AP    6:3AP  もしも、以前のターンにイーバが出現していたエリアなら、−1AP  得たAPを元に、各自自分が出した探索カードに応じた効果を適用してください。  APは余らせたまま終了することも可能ですが、持ち越したりすることはできません。  また、同エリアの探索に成功したプレイヤー(=イーバと同一エリアでない)は互いが所持する資源やアイテムを、自由に好きなだけ交換することができます。これは探索カードの効果を適用する前でも、後でも自由に行えます。 ・医務室  1AP:ダメージを1回復する ・建造ドッグ  万能制作機、ファブリケーターを使用します。  1AP:好きな資源1つを、他の好きな資源1つに変える  1AP:ミッションカードを1枚選び、自分が持っている資源を好きなだけ乗せる。これにより、必要な資源が揃ったら、そのミッションカードは達成される。住人が必要な場合、建造ドッグに配置されいる住人キューブを、所持しているのと同様に扱うことができる。 ・制御室  1AP:住人を1エリア移動させる  1AP:武器1個を得る ・居住区  1AP:宇宙塵1個を得る ・格納庫  1AP:鉄屑1個を得る ・動力室  1AP:エーテル1個を得る ◎イーバ  イーバの手番になったら、イーバがイーバカードで指定されたエリアに出現します。  まず、イーバ特殊能力の、ステーションダメージの分だけステーションライフを減らしてください。  次に、まだ未手番(=目がイーバ以上)で、イーバと同エリアになったプレイヤーは、イーバの戦闘力分だけ武器を支払います。複数のプレイヤーがいれば、支払った数を合計することができます。また、支払いたくなければ、支払わないこともできます。 ・支払えた場合  イーバを撃退します。  イーバの手番は終わり、通常の処理を続けてください。 ・支払えなかった場合  1ダメージを受け、探索は失敗します。  もしも、同エリアに住人がいれば、住人キューブを1個減らしてイーバステータスカードの上に乗せてください(同エリアにプレイヤーがいない場合、自動的にこの処理が発生します)。  また、イーバの特殊能力でエリアが拡大していた場合、隣接するエリアにいるプレイヤー、住人にも同様の処理を行ってください。 ◎ドローン  ドローンは、そこを探索する「最も数字の小さいプレイヤー」と同時に処理が行われます。  武器を1つ支払って撃退するか、逃げて1ダメージを受けます(これはどちらでも任意に選択でき、武器がある状態で敢えてダメージを受けても構いません)。  いずれの場合もアクションは通常通り行えますが、武器を支払った場合、ドローンを破壊します。  同エリアのドローンカードを捨て札にし、持っていたアイテムを得てください。  イーバの行動と被った場合は、どちらも同時に適用してください。 4:ターン終了  ターンが終了します。  この時点で、ライフ以上にダメージを受けているキャラクターがいたら死亡し、ゲームに敗北します。  また、ステーションライフが尽きていた場合も、ゲームに敗北します。  次に重量チェックを行います。  各自が持つ資源、武器、アイテムをそれぞれ1個として数え、その合計がインベントリ数より多かった場合、インベントリ数内に収まるよう捨ててください。  最後にイーバの進化チェックを行います。  イーバステータスカードの上に乗せられた住人キューブが規定数あった場合、イーバを1段階進化させてください。  これらの処理が終わったら、「2:ターン開始」へ戻します。  もしも、これが4ターン目であればラウンドが終了します。 5:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の順番で処理を行ってください。 ◎イベントチェック  イベントが達成されたかどうかをチェックします。  達成されていたら、指定されたエリアカードの上に、このミッションカードを重ねて配置し、以後このデータを使用してください。 ◎脱出チェック  ミッションカードが全て作成されていたら、ゲームクリアとなります。 ◎リセット  【ドローンエリア】のアイテムカードを捨て札にし、ドローンカードは全て(捨て札になっているドローンカードも)山へ戻してリシャッフルします。  イーバカードも同様に、イーバ山に戻してリシャッフルします。  最後に各プレイヤーは手札を全て回収し、新しいラウンドを開始してください。  以上をゲーム終了条件を満たすまで繰り返します。