■■ EBE 草案9 ■ 問題点  ダイスロールがランダム性高すぎて戦略性が低い。  最終的に脱出アイテムを作るのと、イベントをこなすのが等価値に近くなっておりどっちつかず。イベントコストが大きすぎ、脱出アイテム作るのも面倒すぎで、結局どちらかしか優先できない。  仮に4人プレイでサイコロを1〜6まで用意するとして、1〜6が1個ずつ目が固定であるとする。純粋に誰に何を割り当てるかだけとなる。が、これをした場合、ほぼ間違いなくイーバは1固定で、後追い戦術をすることになるだろう。  この状況を解決するには、目を偏らせるか、あるいは1の被害を大きくする他ない。  現状においてイーバに1を渡すことは、ミッションにもステーションライフにも、どっちにも有益。つまり、資源はたくさん集まるし、ステーションへのダメージも少ない。  イーバの目だけをランダムにする。  プレイヤーは1〜6の目を自由に割り振れるが、イーバはとにかくランダムとする。まぁ、方法としては悪くない気がする。  余り目をどうするか。1〜6を1個ずつ用意する場合、3人プレイなら3個、4人なら2個、5人なら1個余ってしまう。意味をもたせるなら、イーバのアクションに関連するなにかになる。というのがいいかと思われる。  ただ、プレイ人数が少なくなる、つまり余りのサイコロが多い程、イーバ側に不利になる要素でなければならない。また、同時にイーバはかなり強くしなければならない。  まず、数値量でなにかするのは危険。バランスを取り切れる自信がない。大体が低いのか、高いのかを脳死で残すことになるだろう。  とすれば、キーワード能力か。イーバに1〜6までの特殊行動を設定しておき、残した目はそれら該当アクションを封印する。通常とは逆の感覚になるのがちょっとアレだが、これなら成立しそうな気がする。  また、1〜6のアクション内容を変えることにより、イーバの成長、例えばフェイスハガーから成体、みたいなのも表現できるかな。  次にミッション周りをどうするか。  ゲームオーバー条件をステーションライフとした場合、ミッションそのものは不要になる。基本的に、ステーションの各ブロックで基本的に何をやるか。という部分が解決すればであるが。  まぁ、資源を集めるのはやっぱりやった方がいい。  その目的としてミッションがあるのもいい。  なら、イベントを上手く機能させればよい。ということになる。  後は、ステーションライフの扱い。  仮に制限ラウンドは決まっていないが、それがステーションライフであるとする。  つまり、ステーションライフが減らない限りにおいては、何ラウンドでもゲームを続けることができるとする。なので、余裕を持って資源集めをしてもよい。  その上で、イベントの負担を減らしてみる?  逆説的に考えて、イベントをクリアすることにより、事態の悪化を食い止めることができるとする。つまり、ステーションライフを回復させられるならどうか。やってもやらなくてもよいが、やれば制限ラウンドに余裕が出る。  ただ、これは超安全策を取られたらゲームが終わらないフラグだし、ステーションライフが回復はしない方がいいだろう。  うーん  各エリアに基本的なアクション数とアクション効果を設定する。  で、イベントを達成するとそれが変化する。簡単に言えば、より多くの効果量が得られるようになるとする。無理にやらなくてもいいが、やった方がいいぐらいの感覚。  現在のマップをカードで表し、イベントカードを達成したらそこのエリアに差し替えるような感じ。  これらを踏まえた上で、バランスを取るのがよいだろう。  まず、イーバのステーションライフへの打撃を最大3、通常1ぐらいに設定する。で、平均2ダメとして、1ラウンドで8、4ラウンドで32。まぁ、大体30ぐらいがいいかな。  後、隣接エリアで1アクションマイナスも、特殊能力で入れるのがいいだろう。5ぐらいにして、毎回5を余らせればとりあえず防げる的な。  後追いを有効にするかどうか。  後追いの問題点は、確実に邪魔されないという状況で、高い数字の高アクションをノーリスクで行えること。ただし、今回は高い数字は1個、ないし2個しかないので、やれると言っても1人か2人に限定される。  んー  分かりやすくイーバが既に出現したエリアは立入禁止であるとする。この場合、クリアが難しいという問題点を除けば処理は一気に楽になる。  ただ、それをサイコロでコントロールするとなると、必須になりそうでどうかな。という気分にもなる。  イーバ自体に戦闘力を設定する。  ドローンは1で、イーバも幼体は1。つまり、武器が1個あれば撃退できる。が、サイコロを割り振らないと+1とかされ、武器1個では撃退できなくなる。というような感じにする。  その上で、影響エリアを1、ないし2とし、これもサイコロで1に減らせるようにする。  そして、既にイーバが出現したエリアでは行動力−1。つまり、行動力のマイナスは重複せず、とりあえず既に出現したエリアだと−1に統一される。  具体的なイーバ能力を考える。 1:戦闘力+1 2:ステーション1ダメ 3:戦闘力+1 4:ダメージ+1? 5:ステーション2ダメ 6:影響エリア拡大  うーん、なんか要素がないな。  そもそも、この感じだと戦闘力を常に1に保てば安全なのでは? ということは、ステーションダメージとバーターにするのがいいだろう。  それにしても要素が少ない。  なんか、索敵凄いとか、足速いとか、火吐けるとか、そういう分りやすい能力があり、それへの対策を取っているので能力を下げられる。的なイメージが欲しいかな。  例えば移動ルールを作る?  つまり、イーバが出現してから、音などに反応してエリアを移動するようなルール。まぁ、単に面倒くさいか。  まぁ、とりあえず、後はイベントとかの調整かな。 (!--大まかな変更点--) ・全面改訂 ■ 概要  謎の敵性宇宙生物、Extraterrestrial Biological Entity(EBE イーバ)から身を守りつつ、宇宙ステーションから脱出しよう! ■ コンポーネント  2〜4人 ◇キャラクターカード(5枚)  宇宙ステーションに取り残された住人たちです。  各キャラクター毎に固有の「ライフ」「インベントリ」「スキル」が設定されています。 ◇探索カード(25枚)  宇宙ステーションの各エリアを表すカードで、各キャラクター毎に1セット5枚になっています。  宇宙ステーションには7つのエリアがありますが、各キャラクターは初期状態で全てのエリアへ行ける訳ではありません。  特定のエリアを探索することで、資源を集めたり、エリアの設備を利用できます。 ◇イーバカード(7枚)  イーバが出現するエリアを表すカードです。 ◇ドローンカード(7枚)  暴走したドローンが徘徊しているエリアを表すカードです。  ドローンはサーモセンサーを用いて人間だけを襲います。 ◇ミッションカード(7枚)  宇宙ステーションを脱出するのに必要な機材と、それを作るのに必要な資源を表しています。  これを制限時間内に必要数だけ作り上げることができたら、ゲームクリアとなります。 ◇アイテムカード( 枚)  探索や戦闘を助けてくれる便利なアイテムです。  中には「情報」もあり、手札に入れて探索カードとして使用できるものもあります。  ドローンが所持しており、ドローンを撃退することで入手できます。 ◇イベントカード( 枚)  各ラウンド毎に発生する特殊なイベントです。  ラウンド中に指定された条件を達成しないと、宇宙ステーションにダメージが発生します。 ◇ダメージトークン( 個) ◇資源キューブ( 個)  エーテル、宇宙塵、鉄屑、炭素繊維を表す4色のキューブです。  これら4つをまとめて「資源」と呼びます。 ◇武器キューブ( 個)  ドローンの撃退に必要な武器を表すキューブです。  「資源」とは扱いが異なります。 ◇ステーションマップカード(1枚)  宇宙ステーションの各エリアの繋がりを表すマップです。      BBCC  AA  BBCC  AADDBBCCGG  AADD    GG  EEDDFFFFGG  EEDDFFFF  EE  A:医務室  B:製作所  C:研究所  D:制御室  E:備品室  F:廃棄場  G:動力室 ◇ステーションライフカード(1枚)  ステーションの耐久力を表す、ライフトラックが記載されたカードです。 ◇サイコロ(6個)  キャラクターやイーバの行動を表す、6面体サイコロです。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーにキャラクターカードをランダムに配ります。  配られたキャラクターカードは表向きにして手元に置き、各キャラクター毎に設定された探索カード1セット5枚を受け取り手札としてください(探索カードは公開情報となりますので、スペースに余裕があれば、手札にせず手元に置いても大丈夫です)。  また、武器1個を受け取ってください。  イーバカード、ドローンカード、ミッションカード、アイテムカード、イベントカードを、それぞれよくシャッフルして山にします。  山にしたら、ミッションカードの山から”プレイヤー人数”枚引いて、それを表向きに置いてください。  ステーションマップを場の中央に置きます。  次にステーションライフをステーションマップの隣に置き、マーカーを60の位置に配置してください。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行します。  1ラウンドは4ターンで構成され、4ラウンド以内(=16ターン以内)に脱出できなければゲームに敗北します。また、途中で誰か死亡した場合や、ステーションライフが尽きた場合もゲームに敗北します。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 ◎ライフ管理  ゲーム中、ダメージを受けたら、それに等しい数のダメージトークンをキャラクターカードの上に乗せてください。  ダメージが回復した場合は、キャラクターカードの上に乗せられたダメージトークンを取り除きます。  また、キャラクターのライフ以上のダメージを受けても、キャラクターは即死しません。  ターン終了時にライフ以上のダメージを受けていたら、その時点で死亡してゲームに敗北します。 1:ラウンド開始  イベント山から1枚引き、それを表向きに配置して効果を適用してください。  イベントにはこのラウンドの推奨行動が指定されていて、達成できなかった場合はラウンド終了時に指定された分だけステーションライフが減少します。  次に、ドローン山から”現在のラウンド数”枚引き、表向きに配置して【ドローンエリア】とします。  これは暴走したドローンが徘徊しているエリアを表し、そこを探索するとドローンから攻撃を受けることになります。  ドローンを配置した後、各ドローンに1枚ずつ、アイテム山からカードを引いて表向きに配置してください。これは、ドローンが持っているアイテムとなり、ドローンを撃退することで入手できます。 2:ターン開始  イーバ山から1枚引いて裏向きに配置し、そこを【イーバエリア】とします。  2ターン目以降は、以前に公開されたイーバカードの横に配置してください。  また、4ラウンド目はイーバが2体に増えます。  イーバ山から2枚引き、同様の処理を行ってください(4ラウンド目4ターンは1枚のみで構いません)。  それが終わったら、サイコロを”プレイヤー人数+イーバ数”だけ振り、それを各プレイヤー、及びイーバに1個ずつ割り振ってください。 3:探索フェイズ  全プレイヤーは手札から好きな1枚を選び、それを場に出します。  全員が場に出したら、伏せられたイーバカードを表向きに公開します。サイコロの目を変更する効果があれば、このタイミングで適用してください。  そうしたら、サイコロの目の小さい順に手番となり、以下の処理を行います。  サイコロの目に応じて、以下のAP(=アクションポイント)を獲得します。  1〜2:1AP  3〜4:2AP  5〜6:3AP  もしも、以前のターンにイーバが出現していたエリアなら、−1AP  得たAPを元に、各自自分が出した探索カードに応じた効果を適用してください。  APは余らせたまま終了することも可能ですが、持ち越したりすることはできません。  また、同エリアの探索に成功したプレイヤー(=イーバと同一エリアでない)は互いが所持する資源やアイテムを、自由に好きなだけ交換することができます。これは探索カードの効果を適用する前でも、後でも自由に行えます。 ・医務室(A)  1AP:ダメージを1回復する ・製作所(B)  万能制作機、ファブリケーターを使用します。  1AP:好きな資源1つを、他の好きな資源1つに変える  1AP:ミッションカードを1枚選び、自分が持っている資源を好きなだけ乗せる。これにより、必要な資源が揃ったら、そのミッションカードは達成される。 ・研究所(C)  1AP:炭素繊維1個を得る ・制御室(D)  1AP:武器1個を得る ・備品室(E)  1AP:宇宙塵1個を得る ・廃棄場(F)  1AP:鉄屑1個を得る ・動力室(G)  1AP:エーテル1個を得る ◎イーバ  イーバの手番になったら、イーバがイーバカードで指定されたエリアに出現します。  ステーションライフを”サイコロの目”分だけ減らしてください。  以降、ターン終了時まで、プレイヤーは以下の妨害効果を受けます。  イーバと同エリアを探索したプレイヤーは、探索が失敗し2ダメージを受けます。  イーバが出現したエリアと隣接するエリアを探索したプレイヤーは、−1APされ、1ダメージを受けます(探索は失敗しませんが、APは減少します。これは、以前にイーバが出現したエリアのペナルティと重複します)。  例えば、目が2、3、5のプレイヤーと、目が3のイーバが全て同エリアだった場合、目が2のプレイヤーは通常通りAPを得てアクションを処理し、目が3と5のプレイヤーは2ダメージを受けて探索が失敗します。 ◎ドローン  ドローンは、そこを探索する「最も数字の小さいプレイヤー」と同時に処理が行われます。  武器を1つ支払って撃退するか、逃げて1ダメージを受けます(これはどちらでも任意に選択でき、武器がある状態で敢えてダメージを受けても構いません)。  いずれの場合もアクションは通常通り行えますが、武器を支払った場合、ドローンを破壊します。  同エリアのドローンカードを捨て札にし、持っていたアイテムを得てください。  イーバの行動と被った場合は、どちらも同時に適用してください。 4:ターン終了  ターンが終了します。  この時点で、ライフ以上にダメージを受けているキャラクターがいたら死亡し、ゲームに敗北します。  また、ステーションライフが尽きていた場合も、ゲームに敗北します。  次に重量チェックを行います。  各自が持つ資源、武器、アイテムをそれぞれ1個として数え、その合計がインベントリ数より多かった場合、インベントリ数内に収まるよう捨ててください。  これらの処理が終わったら、「2:ターン開始」へ戻します。  もしも、これが4ターン目であればラウンドが終了します。 5:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の順番で処理を行ってください。 ◎イベントチェック  イベントが達成されたかどうかをチェックします。  未達成だった場合、指定された分だけステーションライフを減らしてください。  これにより、ステーションライフが尽きたら、ゲームに敗北します。  仮にミッションカードを全て達成していてもゲームに敗北します。 ◎脱出チェック  ミッションカードが全て作成されていたら、ゲームクリアとなります。  4ラウンド目の終了時までにゲームクリアできなかった場合、タイムオーバーとなりゲームに敗北します。 ◎リセット  【ドローンエリア】のアイテムカードを捨て札にし、ドローンカードは全て(捨て札になっているドローンカードも)山へ戻してリシャッフルします。  イーバカードも同様に、イーバ山に戻してリシャッフルします。  最後に各プレイヤーは手札を全て回収し、新しいラウンドを開始してください。