■■ EBE 草案7 ■ 問題点  ミッション時の達成不可、即ゲームオーバーというのが厳しい。  序盤で1人うっかりミスをした場合に全滅となってしまうので、ダメージ制にするのがいいだろう。イーバと同じく、現在のラウンド数分のダメージを受ける。という感じで良いと思われる。その場合、4ラウンド目で失敗したら死亡するし、難易度的にはそんなに変わらないと思われる。  また、どうしても運の要素が強すぎる。  基本的にイーバとの遭遇率が1/6、1/5と減っていく訳で、確率的には16%、20%、25%、33%であり、4ラウンドやって2回遭遇したら大したもの。という気分にはなる。  つまり、ぶち当たらなければ余裕だし、当たると基本的にクリア不能という、全然楽か無理ゲーという極端な形になってしまう。  また、やっぱり1ラウンド目は勇敢以外を選択する理由はないし、仮に後のラウンドで勇敢を選択した際、それが通らなければゲームオーバーとなり、これもやっぱりしたプレイヤーが批判を浴びる一因になるように思われる。また、臆病であっても、結局ダメージ軽減の為にリソースを支払う必要があり、支払った結果としてクリア不能になるなら、これもまた運ゲーといえる。  結局のところ、協力ゲームにおいてギャンブル要素はそんなに上手く機能しない。対戦ゲームなら失敗は自分に降りかかるだけだが、協力ゲームだとギャンブルしなかったプレイヤーにも同様にリスクが乗る為、公平性に欠いていると言わざるを得ない。  もうちょっとコンビプレイというか、相談の価値を上げる方策を考える。  例えば頭割り理論を設ける。イーバのダメージは同エリアにいるプレイヤーで頭割りする。つまり、ラウンド数分のダメージが与えられるが、プレイヤーで頭割りしたダメージを受けるとする。1人なら4ダメ、4人なら1ダメという感じ。端数切捨てにした場合、4ダメを3人で受けたら1ダメとなりお得。1ダメなら2人ならノーダメとなる。2ダメでも、3人ならノーダメ。  で、体力回復手段をもう少しだけ付随する感じで、リソースを減らさず回復でなんとかする説。  ただ、同じエリアで固まることが正義なら、バラバラに行動せず常にローラーするのが正解となるので、エリアから得られる資源も頭割りするようなイメージならいいのではないだろうか。つまり、何人で探索しても得られる成果は基本変わらないか、増えても効率が悪いとなる。  これ以上エリア数を減らすのはやや厳しいので、最初にイーバを2枚公開する。  これで、勇敢できるエリアの確率は20-25-33-50となる。これだけで十分難易度は上がる筈なので、ミッションカードを増やす必要はないかも知れない。  ダメージについては、もうちょっと考える。  現状はまず遭遇しない為、資源を持ち歩く必要性がない。つまり、ミッション達成に全部使ってしまうのだが、遭遇確率が上がるとなれば、護身用に少しリソースを残すかも知れない。  だとすると、後は勇敢と臆病に明確な差を作るしかない。  まず、勇敢のデメリットであるダメージ軽減ができない。だが、どうせ見つかったらできないのは同じだから、追加1ダメで良い気がする。追加2ダメの場合、なんらかの軽減措置がない限り1ラウンド目から即死レベルなので、どうなのか。という話もある。まぁ、遭遇確率も上がってるし、安全に行くも1ダメが痛いしで、とりあえず+1ダメぐらいで良いだろう。  また、ダメージの頭割りは面倒なのでなしがいいだろう。  インベントリを調整するか?  減らせば確実に難易度は上がる。減らすとしても、プロフェッサーの1かな、という気分にはなる。  ガーディアンが現状役に立っていないのはどうなのか。  味方を護衛する役割なら、ソルジャーで十分。というか、対してライフも違わないのにタンクできる訳もなく、単に特徴ないキャラクターとなっている。  例えば、ドローンを破壊するのに武器は必要ない。だと、武器が節約される。  後は硬いか、ものをたくさん持てるかすれば差別化可能かな。  あるいは自動修復か、自動治療。即ち、同じエリアを探索したキャラを1回復させるとする。  こっちの方がガーディアンっぽいかな。ガーディアンというか、メディカルロボっぽいが。 (!--大まかな変更点--) ・通信機をアイテムでなくし、1ゲーム中1回使える能力に変更。同時に、アイテムでなくなったのでインベントリを圧迫しない ・武器を資源でなくすよう変更 ・イーバ遭遇時、資源は何を捨てても1軽減できるよう変更。 ■ 概要  謎の敵性宇宙生物、Extraterrestrial Biological Entity(EBE イーバ)から身を守りつつ、宇宙ステーションから脱出しよう! ■ コンポーネント  2〜4人 ◇キャラクターカード(5枚)  宇宙ステーションに取り残された住人たちです。  各キャラクター毎に固有の「ライフ」「インベントリ」「スキル」が設定されています。 ◇探索カード(28枚)  宇宙ステーションの各エリアを表すカードで、1セット7枚になっています。  特定のエリアを探索することで、資源を集めたりできます。  また、探索は効果量の違う「臆病/勇敢」の2種類があり、それぞれカードの上下で指定できるようになっています。 ◇イーバカード(7枚)  イーバが出現するエリアを表すカードです。 ◇ドローンカード(7枚)  暴走したドローンが徘徊しているエリアを表すカードです。  ドローンはサーモセンサーを用いて人間だけを襲います。 ◇ミッションカード(7枚)  宇宙ステーションを脱出するのに必要な機材で、資源を支払って作成することができます。  これを制限時間内に必要数だけ作り上げることができたら、ゲームクリアとなります。 ◇アイテムカード( 枚)  探索や戦闘を助けてくれる便利なアイテムです。  ドローンが所持しており、ドローンを撃退することで入手できます。 ◇イベントカード( 枚)  各ラウンド毎に発生する特殊なイベントです。  ラウンド中に指定された条件を達成しないと、何らかの不利益を受ける場合があります。 ◇ダメージトークン( 個) ◇資源キューブ( 個)  武器、通信機、エーテル、宇宙塵、鉄屑を表す5色のキューブです。  これら5つをまとめて「資源」と呼びます。 ◇ステーションマップ  宇宙ステーションの各ブロックの繋がりを表すマップです。  AABBCC  AA  CC  AADDCCGG    DD  GG  EEDDFFGG  EE  FF  EE  FF  A:医務室  B:通路  C:研究所  D:制御室  E:廃棄場  F:備品室  G:動力室 ■ ゲームの準備  本ゲームには2つのゲームモードがあります。  ゲームを開始する前に、以下のどちらかを選択してください。 ◎協力モード(2〜4人)  全員で協力して宇宙ステーションからの脱出を目指します。  イーバの出現はランダムとなる為、究極的には難易度が運に左右されます。 ◎対戦モード(2〜4人+1人)  プレイヤーの1人はイーバを担当し、イーバと人類(=その他全員のプレイヤー)で対決します。  イーバの出現は意図的になる為、イーバ役のプレイヤーとの読み合いが主軸となります。  ゲームモードを決定したら、以下の準備を行ってください。  各プレイヤーにキャラクターカードをランダムに配り、探索カード1セット7枚を手札としてください。  また、武器1個を受け取ってください。  イーバカード、ドローンカード、ミッションカード、アイテムカード、イベントカードを、それぞれよくシャッフルして山にします。  山にしたら、ミッションカードの山から”プレイヤー人数”枚引いて、それを表向きに置いてください。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行します。  1ラウンドは4ターンで構成され、4ラウンド以内(=16ターン以内)に脱出できなければゲームに敗北します。また、途中で誰か死亡した場合もゲームに敗北します。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 ◎ライフ管理  ゲーム中、ダメージを受けたら、それに等しい数のダメージトークンをキャラクターカードの上に乗せてください。  ダメージが回復した場合は、キャラクターカードの上に乗せられたダメージトークンを取り除きます。  また、キャラクターのライフ以上のダメージを受けても、キャラクターは即死しません。  ターン終了時にライフ以上のダメージを受けていたら、その時点で死亡してゲームに敗北します。 ◎ゲーム中の相談について  攻略に関する相談は一切行えません(攻略に関係ない雑談は大丈夫です)。  各キャラクターは通信機を1個所持しており、これを使用することで相談可能となります。ただし、相談内容は使用したターンに限るとし、1回の相談で今後の方針を決めてしまう、ということは可能な限り避けてください。  通信機を使用したら、キャラクターを横倒しにし、この状態のキャラクターは通信機を再度使用でません。基本的に通信機を使えるのは、ゲーム中1回のみとなります。  対戦モードでは、特に制限なく行うことができます。  イーバ役のプレイヤーに秘密で相談したい場合は、通信機と同様の処理を行った後、筆談などで秘密の相談をすることもできます。 1:ラウンド開始  イベント山から1枚引き、それを表向きに配置して効果を適用してください。  イベントにはこのラウンドの推奨行動が指定されていて、従わない場合は何らかの不利益を被る可能性がありますので注意してください。  次に、ドローン山から”現在のラウンド数”枚引き、表向きに配置して【ドローンエリア】とします。  これは暴走したドローンが徘徊しているエリアを表し、そこを探索するとドローンから攻撃を受けることになります。  ドローンを配置した後、各ドローンに1枚ずつ、アイテム山からカードを引いて表向きに配置してください。これは、ドローンが持っているアイテムとなり、ドローンを撃退することで入手できます。  最後に、イーバ山から1枚引き、それを表向きに配置して【汚染エリア】としてください。  未知の敵性生物であるイーバは人体に有害な毒素を放出している為、イーバが出現したエリアに足を踏み入れるのはリスクある行為となります。  その後、対戦モードならイーバ役のプレイヤーはイーバ山を受け取り手札とします。 2:探索フェイズ  全プレイヤーは手札から好きな1枚を選び、それを伏せて場に出します。  探索には「臆病/勇敢」の2種類があり、伏せて出す際に行いたい方を上側にして出してください。ただし、勇敢は【汚染エリア】以外でしか行うことができません。  全員が手札を場に出したら、表向きに一斉公開します。  この時、上下が反転しないよう、必ず横から表に返すようにしてください。  また、「臆病/勇敢」の配置ミスをなくす為、どちらを行うのか声に出しながらめくるのも良いでしょう。  対戦モード時は、イーバ役のプレイヤーも手札1枚を伏せて場に出してから、一斉公開を行ってください。 ◎汚染エリアの選択  【汚染エリア】(=既にイーバが出現したエリア)を選択した場合、手札を一斉公開した時点で1ダメージを受けます。 ◎ドローンエリアの選択  【ドローンエリア】を選択した場合、手札を一斉公開した時点で武器を1つ支払って撃退するか、逃げて1ダメージを受けます(これはどちらでも任意に選択でき、武器がある状態で敢えてダメージを受けても構いません)。  武器を支払った場合、ドローンを破壊します。  同エリアのドローンカードを捨て札にし、持っていたアイテムを得てください。  汚染エリアとドローンエリアが重複した場合、「汚染エリア→ドローンエリア」の順番で処理を行ってください。 3:判定フェイズ  イーバ山から1枚引いて公開し、【汚染エリア】に追加します(対戦モード時は、「2:探索フェイズ」で出した手札を【汚染エリア】に加えてください)。  これが、このターンでイーバが出現したエリアを表します。ここで公開されたエリアと同エリアを探索していたとしても、汚染エリアを選択したことによるダメージは受けません。以前のターンで公開されているエリアを選んだ時のみダメージを受けます。  次にイーバが出現したエリアを元に、それぞれの探索の成否と結果を判定します。  まず、イーバと同エリアになったプレイヤーは探索が失敗し、”現在のラウンド数”分のダメージを受けます。この時、所持する資源か武器を1個支払う毎に1ダメージを軽減することができます。  ただし、勇敢を選択していた場合はこのダメージ軽減を行うことができません。  探索に失敗しなかったら、以下の処理を行います。  また、同エリアを探索したプレイヤーは互いが所持する資源やアイテムを、自由に好きなだけ交換することができます。これはエリア毎の効果を適用する前でも、後でも自由に行えます。 ・医務室(A)  傷の手当を行います。  臆病:ダメージを2回復する  勇敢:ダメージを3回復する ・通路(B)  臆病:ダメージを1回復するか、研究所(C)の効果を1回適用する  勇敢:ダメージを2回復するか、研究所(C)の効果を2回適用する ・研究所(C)  万能制作機、ファブリケーターを使用します。  臆病なら以下をいずれか1回行えます。  勇敢なら以下をいずれか2回行えます。  資源変換:好きな資源1つを、好きな資源1つに変える  資源セット:ミッションカードを1枚選び、自分が持っている資源を好きなだけ乗せる。これにより、必要な資源が揃ったら、そのミッションカードは達成される。 ・制御室(D)  臆病:武器1個を得る  勇敢:通信機と武器を合わせて2個まで得る ・廃棄場(E)  臆病:鉄屑1個を得る  勇敢:鉄屑3個を得る ・備品室(F)  臆病:宇宙塵1個を得る  勇敢:宇宙塵3個を得る ・動力室(G)  臆病:エーテル1個を得る  勇敢:エーテル3個を得る 5:ターン終了  ターンが終了します。  この時点で、ライフ以上にダメージを受けているキャラクターがいたら死亡し、ゲームに敗北します。  対戦モードの場合、イーバ側の勝利となります。  次に重量チェックを行います。  各自が持つ資源、武器、アイテムをそれぞれ1個として数え、その合計がインベントリ数より多かった場合、インベントリ数内に収まるよう捨ててください。  これらの処理が終わったら、「2:探索フェイズ」へ戻します。  もしも、これが4ターン目であればラウンドが終了します。 6:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の処理を行ってください。 ◎イベントチェック  イベントが達成されたかどうかをチェックし、その効果を適用します。 ◎脱出チェック  ミッションカードが全て作成されていたら、ゲームクリアとなります。  4ラウンド目の終了時までにゲームクリアできなかった場合、タイムオーバーとなりゲームに敗北します。  対戦モードの場合、ミッションカードが全て作成されていたらイーバ側の敗北となります。  4ラウンド目の終了時までにミッションカードが全て作成されなかった場合、イーバ側の勝利となります。 ◎リセット  【ドローンエリア】のアイテムカードを捨て札にし、ドローンカードは全て(捨て札になっているドローンカードも)山へ戻してリシャッフルします。  【汚染エリア】のイーバカードも同様に、イーバ山に戻してリシャッフルします。  最後に各プレイヤーは手札を全て回収し、新しいラウンドを開始してください。