■■ カードでできるFPS 草案1 ■ 問題点  ベースシステムを変更した方が良さそうだ。  基本システムを『魔法にかかったみたい!』をベースにしてみる。  まず、プレイヤーはアクションカードを持っている。  つまり何をするか、ということなんだけど、どっちかと言えば場所かな。場所がバッティングすると、戦闘が自動的に発生する。バッティングしないのであれば、そのエリアの探索を行い、エリアに応じた何かを手に入れられるとする。  複数人数だと対戦し、ソリティアだと『エイリアン:アイソレーション』みたいな感じになるのが理想。  ベースをバッティングにしてみる。  10枚程度のアクションから4つを選び、リードからマストフォローする。というのが基本的な流れだが、まず、最初に4つ選ぶ理由がやや薄い。4つ選ぶからには、どの順番で出すか。が選択後の焦点となる。が、基本的にマストフォローな為、その自由度がない。マストフォローをなくすと、『宿命の旅団』みたいに乗るか、乗らないかの2択となりこれも自由度がない。  そう考えると、バッティングが良いのではないだろうか。  バッティングであれば同時出しなので、最後手番がハチャメチャに有利。という問題も解決する。  ただし、特徴である勇敢/臆病のゲーム性はなくなるかも知れない。  FPSにおいて、勇敢/臆病の選択肢はかなり合っている。だから要素としては入れたい。  バッティングの際、宣言しながら出すというやり方がある。が、同時発声だし、言った言わないでもめても面白くない。例えば、カードの上下で勇敢/臆病を分けて、横向きで上下が変わらないようにひっくり返すというのが簡単でいいかな。確実性を期すなら、勇敢臆病カードを一緒に出すだが、これも裏向きで出すと面倒なので、上下反転方式がいいのかも知れない。  バッティングした場合、勇敢は打ち出し優勢。とすると打ち出しが強くなる。ただし、打ち出しは持ち回り制で等回数ある。というのであれば、まぁ、理屈上は成立するのかも知れない。  ただ、バッティングだとドキドキ感はないよなー。つまり、後ろが同じカードを持っているか、持っていないかに悩みつつ、チャレンジする。という感じは一切ない。ただし、バッティングはあまり悩んでも無駄感がある為、長考阻止にはなると思う。一長一短か。  多分、優勢判定は第3判定まで用意すべきだと思う。  つまり、まず勇敢同士がぶつかった場合、拠点とかリソース的なもので判定。それも同じならスタP有利という感じにする。  そして、アクションカードは6枚程度とし、これを1枚ずつ使っていく。で、4枚使ったらラウンド終了。という流れ。まぁ、5枚でもいい。うーん。最後に残った2枚の内、1枚は邪魔されず行える。という特殊ルールがあったら面白いのかも知れない。つまり、本当にやりたいことは順番的に最後に持ってくる。  また、リスクアクションの設定も欲しい。  つまり、このラウンドは図書館が危ないとか、そういう感じ。何がリスクなのかは分からんが。  ちょっと思うのは、6枚もカードがあると本当にバッティングするんだろうか。という問題。リスクで2枚程度潰すとして、実質4枚でもバッティングするのか?  結局、方向性が必要になる。  至極簡単に言えば、全員が獲得できるミッションがあり、その必要リソースが決まっている。という形式。つまり、そのミッションが今欲しいからやる。と、被ってバッティングする。という仕組みだ。が、実際に『宿命の旅団』をやった時は、上手く機能しているように見えなかった。というか、単に楽しくない。むしろ、考古学者から賢者のコンボみたいな感じの方が楽しさは上だと感じた。  つまり、リソースではなく勝利点が生まれてくる感じが良いか。リソースはリソースなんだが、セット効果でVP変換されるような形。で、コンボでいかに上手く増やすかというゲーム性。  うーん、FPSでなくてもいいかなぁ。という気分がしてきた。  エイリアン:アイソレーションにしよう! そうしよう!  まず、NPCとしてエイリアンがいる。プレイヤーと同じアクションカードを持ち、これがランダムに1枚引かれ、バッティングすると死ぬ。  動体センサーを使うと、カードを1枚除去できる。  プレイヤー同士も裏向き出しする。通信機器を使えば、何を出すのか公開できる。ただし、エイリアンとの遭遇確率が高まる。  勇敢と臆病だが、単純に勇敢は効果が高い。ただし、エイリアンに見つかる可能性が高まる。  単純に言えば、隣接するブロックがあり、臆病なら見つからないが、勇敢だと発見される。バッティングしたら、通常臆病でも発見される。だから、エイリアンの行動がある程度分かるまでは、勇敢するのは難しい。また、同じエリアで勇敢するプレイヤーが複数いたら、今度は距離関係なく発見される。  ゲームの目的。  基本的に宇宙ステーション脱出のエネルギーと舟を確保すること。  多分、必要な目的カードが複数あり、全部作ることができたらクリアとなる。難易度が上がると、作るものが増える。後、多分エイリアンも増える。  敵性ドローンもいるが、これはエイリアンも無差別に攻撃してくれる。便利。  危険エリアは、適性ドローンがいるエリア。という感じになる。  エイリアンは基本倒せない。発見された場合、回避手段が複数あり、それを使うことで死を免れる。ただし、一度使うと耐性がついて2回使えない。  エイリアン撃退の為のアイテムは、リソースを消費して作るか、あるいは勇敢で得る。  宇宙ステーションは6ブロックであるとする。  危険エリアはドローンとの戦闘になるが、基本アイテム、というか武器を使えば勝てる。  プレイヤーはバッティングした時のみ、リソースの交換などが可能。武器を渡したりもできる。  6つのブロックと、そこでできること。 ・研究所  ファブリケーターを使用し、リソースから何らかのアイテムを作り出す。つまり、ミッション達成したり、エイリアン撃退用の何かを作ったりする  勇敢だと、設計図を拾い、新しいアイテムが作れるようになる ・武器庫  武器を拾える  勇敢だと、追加で武器を拾える ・制御室  通信機を得る。  勇敢だと、ドローンを機能停止させて危険エリアを1ラウンドだけ解除する。 ・動力室  リソース(バッテリー)を得る。勇敢だとたくさん得られる ・採集室  リソース(レアメタル)を得る。勇敢だとたくさん得られる ・廃棄場  リソース(スクラップ)を得る。勇敢だとたくさん得られる ■ 概要  概念的なFPSをしよう! ■ コンポーネント  3〜4人? ◇アクションカード(45枚)  「エリア」を表す5色のスートと、1〜9の数字がそれぞれ1枚ずつあります。 ◇エリアマップ ◇占領トークン ■ ゲームの準備  (とりあえず、4人想定)  アクションカードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーに9枚ずつ配って手札とします。  じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行します。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 1:アクションタイプの宣言  スタートプレイヤーは、「襲撃(マストフォロー)」か「探索(メイフォロー)」のどちらかを宣言しつつ、好きな手札1枚を表向きにプレイします。 2:フォローフェイズ  スタートプレイヤーの左隣から時計回りで順番に、手札1枚をプレイします。  この時、アクションタイプが「襲撃」であれば、スタートプレイヤーと同じスートの手札をプレイしてください(これを「フォロー」と呼びます)。なければ、好きな1枚をプレイできます。  アクションタイプが「探索」であれば、好きな1枚をプレイできます。 3:判定フェイズ  全プレイヤーがプレイしたら、アクションタイプに応じて判定を行います。 ◎襲撃  フォローが1枚もない場合、どのプレイヤーもVPを得られません。  フォローが2枚の場合、数字の大きい方が”差分”だけVPを得ます。同値なら、互いにVPを得られません。  フォローが3枚以上の場合、加勢が発生します。  数字の大きい方から2人を除き、他のフォローしたプレイヤーは「スタートプレイヤーから時計回りで近い方」から順番に、どちらのプレイヤーに加勢するかを決めます。  そして、互いに加勢したプレイヤーの数字を比べて、数字の大きい方が”差分”だけVPを得ます。それに加勢したプレイヤーは、その半分(端数切り捨て、最低1)だけ得てください。  例えば、3人が全員フォローしたとして、A:7 B:5 C:3 D:2 だった場合、ABが実際に戦闘するプレイヤーとなります。C→Dの順番でどちらに加勢するかを決定し、どちらもAに加勢した場合、12−5=7となり、Aは7VPを得ます。加勢したCとDは3VPずつ得ます。逆に両者ともBに加勢した場合、10−7=3となり、Bは3VP、CとDは1VPずつを得ることになります。 ◎探索  各スートに対応するエリア毎に判定を行います。  各エリアの「空いてる」拠点の数字を見て、最も近い数字のプレイヤー1人がそこを占拠することができます。占拠したら、1VPを得ます。  もしも同じだった場合は、スタートプレイヤーから時計回りで近い方が優先されます。 4:ラウンド終了  ラウンドが終了し、スタートプレイヤーが移動します。  アクションタイプが襲撃だった場合、フォローした中で最も数字の大きかったプレイヤーが新しいスタートプレイヤーになります。  アクションタイプが探索だった場合、1つ左隣が新しいスタートプレイヤーになります。  以上を繰り返し、手札が残り1枚になったらゲームが終了します。  最後に各エリアを見て、マジョリティを得ていた(同数不可)ら1VPを得ます。さらに、占拠した拠点のエリアを見て、それが繋がっていたら”連結数”分だけのVPを得てください。  VPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、占拠した拠点数の多い方が勝ちます。それも同じなら引き分けとしてください。