■■ 日の出横丁にゃんばーわん! 草案8 ■ 問題点  感触は悪くない感じだが、パワープレイがかなり強い。つまり、最初から強いカードでリードを取り、自分が強いカードを持つ色のエリアを選び、とにかく勝つのが正義。  マストフォローの為、勝てない場所で強いカードを引っ張り出されるなど、受け手に回るとコントロールされまくって戦いの形に大抵ならない。  ベースをメイフォローにしてみる。  フォローしてもよいし、しなくてもよい。この場合、勝負しないという選択肢があると共に、早めにスートを枯らすなどの手段がある。ヒーローもいつでも1回だけ出せるとして、リードを取れずヒーローを腐らせる。という確率も若干減る。  また、各キューブの効果が弱い。  基本的に負けた人への救済的な措置の筈が、あまり有効に活用できない形になっていた。  まず、赤効果は単純に効果量が低い。数値幅が1〜14で、1個使って+1は小さ過ぎる。特にマストフォローの場合は、カウンティングでどうやっても数値的に勝てない場合が多く、1や2変わった所でほぼ意味がない。  効果量を引き上げるか、もう少し劇的にする必要がある。  イメージ的には、大体1ゲームで5、6個程度リソースが入る感じだが、平均化するなら2、3個程度。それでせめて1勝するぐらいでないといけない。  まぁ、反転とかそれ系はいいかも知れない。が、カウンティングがほぼ無駄になるのでどうなのか。  マストをメイに変えることで、割と戦略的にリソースを集められるようになるので、単純に効果量を上げるのもちょっと下策かも知れないな。  効果量が相対的な差で増えるような感じとか?  例えば、持ってるリソース分だけ上がる。3個の状態で使ったら、+2される。とか。1度に使用できるのは1個として、死蔵した青や黄リソースも一応有効に使えなくもない。  青リソースについては、メイになれば全然使いみちが広がるのでいいだろう。  黄リソースについては、中途半端に持つ意味があまりないのと、1位ならそれ以上集める必要もないのがやや気になる。一定数以上の黄リソースを持っていた場合、ボーナスが増えるなどの要素があるといいだろう。例えば、現状は1位6VPだが、そもそも3個で2VPもらえるとか。つまり、3個あれば1位でなくても2VPだし、6個集めれば6+6=12VPとかになる。  その他、エリアのパターンが欲しい。  マイナス点になるエリアとか、リード・カラーが決まってないエリアとか、いくつかバリエーションがあるといいだろう。  また、3人時は4人目にゴーストをつけるといいかも知れない。 (!--大まかな変更点--) ・色々変更 ■ 概要  生存圏を奪い合おう! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇ナワバリカード(42枚)  赤青黄の3スートがあり、各スートに1〜14の数字があります。 ◇ヒーローカード(4枚)  各トライブに1枚ずつあります。 ◇トライブカード(4枚)  日の出横丁をネグラとする、「関西豪学連」「ブルーSAMURAI」「夜桜会」「シャルモント」の、4つの不良猫グループを表しています。  各トライブ毎にスキルと、それに必要なリソースが設定されています。 ◇エリアカード(12枚)  日の出横丁を表すマップです。  各エリアで得られるVPが設定されています。 ◇リソースキューブ(24個/各色8個)  各エリアに配置されるリソースを表すキューブです。 ◇トライブマーカー(32個)  エリアを占拠した際に配置するキューブです。  各トライブ毎に8個ずつあります。 ■ ゲームの準備  エリアカードをよくシャッフルし、横4枚×縦3枚になるようランダムに表向きで並べます。  エリアカードを並べたら、各エリアに3個ずつランダムにリソースキューブを配置してください。  次に、ナワバリカードをよくシャッフルし、各プレイヤーに9枚ずつ配って手札とします。  残りは使用しませんので、伏せて山にしておいてください。  3人プレイ時は11以上の数字を使用しません。ゲームから取り除いておいてください。  最後に、各プレイヤーはじゃんけんなど好きな方法でトライブを1つ選び、選んだトライブに応じたヒーローカードとトライブマーカー8個を受け取ります。  そして、選んだトライブの数字が最も小さいプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。 ■ ゲームの流れ  本ゲームはトリックと呼ばれるミニゲームを繰り返し、9トリックが終わるとゲームが終了します。  以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 1:エリア決定  スタートプレイヤーは「まだ選択されていない」好きなエリア1つを選びます。  そして、選んだエリアのスートが、このトリックにおける「リード」となります。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。  自分の手番になったら、リードと同じスートの手札1枚をプレイしてください。  あれば、必ずプレイ必要があります。これを「マストフォロー」と呼びます。複数枚あれば、その中から好きな1枚をプレイしてください。  もしも同じスートが1枚もなければ、好きな手札1枚をプレイするか、あるいはヒーローカードをプレイできます。ただし、既に前手番のプレイヤーがヒーローカードをプレイしていたら、2枚目となるヒーローカードをプレイすることはできません。 ◎リソース/スキルの使用  リソースがあれば、自分の手札をプレイする際にそれを使用したり、あるいは指定された数のリソースを消費してスキルを使用することができます。  リソース、スキルの使用は、支払えるリソースがある限りどれだけでも、同時に何種類でも使用することができます。 ・赤(酒肴)  1個使用する毎に、プレイした手札の数字に+1する。 ・青(霊薬)  フォローできない(=手札にリードと同じスートがない)時、プレイした手札のスートをリードと同じスートに変更できる。 ・黄(宝石)  効果なし。 2:判定フェイズ  全員が1枚ずつプレイしたら、判定を行います。  まず、リードと異なるスートをプレイ(=ノットフォロー)したプレイヤーは何も行えません。  リードと同じスートをプレイしたプレイヤーは以下の処理を行います。  数字の最も大きいプレイヤーは「1位」の位置に、次に大きいプレイヤーは「2位」の位置にマーカーを配置してください。3人プレイ時は、1位のプレイヤーのみ配置します。  数字の最も小さいプレイヤーは、エリアにある好きなリソース1個を得てください。次に数字の小さいプレイヤーは、残ったリソースの中から好きな2個を得てください。  もしも同値なら、スタートプレイヤーから時計回りで近い方が「数字が大きい」として判定します。  また、ノットフォローなどにより判定者が減った場合は、1位のプレイヤーがエリアにワーカーを配置し、それ以外のプレイヤーが小さい順にリソースを得るようにしてください。 3:トリック終了  1位になったプレイヤーが新しいスタートプレイヤーとなり、次のトリックを行ってください。  そして、9トリックが終わったらゲームが終了します。  決算を行ってください。  まず、エリアの1位と2位にマーカーを配置しているプレイヤーは、1位2VP、2位1VPを得ます。  次に、自分がマーカーを配置しているエリアを見て、それが繋がっているとボーナスが発生します。”繋がっているエリア数×2”分のVPを得てください。複数あれば、最も多く繋がっている1つを見ます。また、1つであっても繋がっているとして計算してください。  最も黄のリソースを多く持っているプレイヤーは6VPを得ます。  複数いたら、人数で等分(端数切捨て)してください。  最後に、VPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、マーカーを配置したエリアの多い方が勝ちます。それも同じなら引き分けとしてください。 ■ スキル  基本的に必要なリソースは同色2個 ・関西豪学連(※※)  隣接する2つのエリアに自分のワーカーが配置されていたら、トリックの結果に関わらず自分が1位になる(他のプレイヤーは以降順送り)。 ・ブルーSAMURAI(※※)  このトリックで自分がワーカーを配置したら、隣接するエリア1つにもマーカーを配置する。この追加で配置されたマーカーは1位でも2位でもない。 ・夜桜会(※※)  トリックの結果に関わらず、自分のマーカーをこのエリアに配置(ただし、1位でも2位でもない)する ・シャルモント(※※)  ノットフォロー時、まだ選択されていない同色のエリアがあれば、そこの1位に自分のマーカーを配置する。以後、そのエリアは選べなくなる。