■■ Pitmaster 草案20 (!--大まかな変更点--) ・オーダーカード、サマリーカードを増やす ・ワーカー成長をBBQソースからサイドディッシュへ移す ・スモークのバリュートークンに、ローストレベルの最大数+1を増やして強化 ・サイドディッシュにメインとのシナジー効果の復活 ・グリルカードの数字幅調整 ・手札効果に、手札捨てて1VPの救済共通効果付与 ■ 概要  最強のピットマスターは誰だ?!  全米から集められたピットマスターたちが、バーベキューチャンピオンの称号を目指してBBQの腕を競い合う!  それは料理人の数だけ存在する、芸術のような肉料理  こんがりと焼けた肉、その表面に浮かぶ珠のような脂! 人生を体現する風味豊かなソース!  おっと、忘れちゃいけない。肉を引き立たせる素晴らしいサイドディッシュ!  まさしく、バーベキューはアートだ!  あらゆる人種、あらゆる文化を受け入れてきたアメリカだからこそ生まれた料理  「肉を焼くだけ」という常識を覆す、アメリカンバーベキューの奥深さを堪能してください! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇キャラクターカード(5枚)  コンテストに参加するピットマスターたちです。  プレイ順を表す数字と、得意とする肉(=ミートボーナス)が設定されています。 ◇ミートカード(40枚)  メインディッシュとサイドディッシュの、どちらにでも使用できる肉素材カードです。  「牛」「豚」「鶏」「羊」「ジビエ」の5スートがあり、ロースト難度を同時に表す数字の「ランク」と、ローストする毎に得られる「価値(=VP)」が炎アイコンで記されています。 ◇ストレージカード(18枚)  調理器具やスパイスなど、調理に必要となる様々な道具を表すカードです。  特殊な効果が1つ設定されています。 ◇アイデアカード(18枚)  調理に関する思いつきなどを表すカードです。  1回のみ使用できる特殊な効果となっています。 ◇グリルカード(32枚)  現在のグリルの火力を表すカードです。  −3〜+6まであります。 ◇ワークエリアカード(5枚)  共通場に配置される、「1:アピール」「2:火力調整」「3:スモーク」「4:サイドディッシュ」「5:BBQソース」の5つのワークエリアを、その内容を表したカードです。 ◇課題カード(8枚)  審査員から要求される無茶振りの課題です。  選択ルールでも使用します。 ◇サマリーカード(8枚)  審査時の手順と、セットボーナス一覧が記載されたカードです。 ◇オーダーカード&マーカー(1セット)  各ラウンドにおけるプレイ順を表すカードとマーカーです。 ◇スコアトラックカード&マーカー(4枚)  スコアトラックと、各キャラクターのスコアマーカーのセットです。 ◇サイコロ(32個)  1セットにつき、4面体が2個、6面体が3個、8面体が2個、12面体が1個あり、各キャラクターの労働力(便宜上「ワーカー」と呼称)を表します。  目の値が大きい程、配置されたワークエリアに割く作業時間が大きいことを表します。 ◇ローストトークン(30個)  素材の絶妙な焼き上がりを表すトークンです。 ◇アピールトークン(18個) ◇バリュートークン(24個) ■ ゲームの準備 1)プレイヤー準備  全プレイヤーにキャラクターカードをランダムに1枚配ります。  サマリーカードを配り、最初から持っている労働力(=ワーカー)として、4面体サイコロを2個、6面体サイコロを2個を得ます。  アイデアカードをよくシャッフルして山にし、そこから2枚引いて手札としてください。  次に、グリルカードをよくシャッフルしてグリル山にし、全員の手が届く位置に置きます。  そうしたら、グリル山から1枚引いて表向きに配置し、そこを自分の【グリル】としてください。  【グリル】も他の【ワークエリア】と同様にワーカーを配置できますが、自分の【グリル】にだけ配置可能で、他のプレイヤーの【グリル】にはワーカーを配置できません。  また、この【グリル】にあるグリルカードの数字合計が、現在の自分の「火力」を表しています。 2)肉の準備  ミートカードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーはそこから5枚ずつ引きます。  これが今大会でプレイヤーが調理するメインディッシュ、及びサイドディッシュとなりますが、必要なら最大2回まで交換することができます。  1回目は、5枚の中から3枚まで選んで捨て札にし、山から捨て札にした枚数を補充します。  2回目は、5枚の中から1枚を選んで捨て札にし、山から1枚補充します。  必要がなければ交換しなくても構いません。  また、交換回数に応じて以下のボーナスを得ることができます。  交換0回:アピールトークン2個  交換1回:アピールトークン1個  交換2回:なし  肉を選んだら、それをメインディッシュとして縦置きするか、あるいはサイドディッシュとして180度反転させて置くかを選んでください。  ただし、メインディッシュとサイドディッシュは必ず最低1枚ずつ必要になります。また、審査されるサイドディッシュの枚数は「メインディッシュと同枚数まで」となります。なので、あまりサイドディッシュを多くし過ぎると無駄になる可能性がありますので注意してください。 3)場の準備  ワークエリアカードを1枚ずつ並べ、これらを纏めて【ワークエリア】と呼びます。  次に、ストレージカードをよくシャッフルして山にし、【ワークエリア】の内、【アピール】に4枚表向きで並べてください。ミートカードの残りと捨て札を再度シャッフルして山にし、これも【アピール】に4枚表向きで並べてください。  また、アピールトークンの残りも【アピール】に配置します。3人プレイ時は、アピールトークンを5枚ゲームから取り除いて残りを配置してください。  アイデアカードの残りの山を、【BBQソース】に置いてください。  スコアカードを並べ、全員の対応するスコアマーカーを「0」のマスに配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、4ラウンドでゲームが終了します。  以下の手順でゲームを進行させてください。 1:ラウンド開始  プレイヤーはワーカー(=サイコロ)を全てロールしてください。  次に、このラウンドにおけるプレイ順を決定します。  「所持しているアピールトークンの多い順」がプレイ順となります。同数の場合は、キャラクターの数字の小さい方を優先してください。  プレイ順が決まったら、オーダーカードに各プレイヤーのマーカーを配置します。  また、アピールトークンを得てもラウンド中に順番は変わりません。次のラウンドのプレイ順を決める際に影響します。 ◎課題設定  1ラウンド目の開始時にのみ行います。  課題カードからランダムに1枚を選んで表向きに置き、その効果を適用してください。 ◎追加課題(選択ルール)  試合がある程度進むと、審査員たちは更なるエンターテインメント性を求めてメチャクチャな追加課題を課してくる場合があります。  もしもこの選択ルールを適用する場合、3ラウンド目の開始時に追加で課題カードからランダムに1枚を選んで表向きに置き、その効果を適用してください。  勿論、使用せずそのまま進めてしまっても構いません。 2:メインフェイズ  プレイ順に従って手番を行います。  自分の手番になったら、ワーカー1個を【ワークエリア】か【グリル】へ配置してください。  手札(=アイデアカード)は自分の手番中であればいつでも使用できます。  手札を使用したら捨て札にし、効果を適用してください(効果は基本的に自分のみを対象とし、特別な指示がない限りは他のプレイヤーに影響を及ぼしません)。  また、手札の効果を適用せずに捨て札にすることで1VPを得ることもできます。状況的に使い所をなくしてしまった手札は、捨てて1VPに変えてしまっても全く問題ありません。 ◎ワークエリア  配置した【ワークエリア】に応じて、以下の処理を行ってください。  ただし、各【ワークエリア】にはワーカーの配置制限が設定されている場合があります。配置制限に引っ掛かる場合は、【アピール】などの他の【ワークエリア】を選ぶか、【グリル】へ配置してください。 ・【アピール】  配置制限はありません。  アピールトークンを1個得ます。  ただし、尽きていたらアピールトークンを得られません。  次に、ストックカードかミートカードのどちらか1枚を得て【グリル】に配置します。この時、ミートカードはそのまま配置すると「メインディッシュ」、反転して配置すること「サイドディッシュ」として扱います。  【アピール】からカードを得ても即時補充はされません。ラウンド終了時に補充されます。 ・【火力調整】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を+1か−1します。  これは任意で、行わなくても構いません。  次に、【グリル】の火力を調整します。  グリル山から1枚引いて自分の【グリル】に配置するか、あるいは自分の【グリル】にある好きなグリルカード1枚を捨て札にすることができます。 ・【スモーク】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を+2か−2し、配置したワーカーを成長させることができます。  これらは任意で、行わなくても構いません。  ワーカーは成長すると「4面体→6面体→8面体→12面体」の順番で1段階アップし、即【ストック】にある自分の色のサイコロと交換します。ただし、2個目の12面体ワーカーを作るなど、【ストック】にないサイコロとは交換できません。  次にバリュートークン1個を得て、それを「まだバリュートークンが配置されていない」自分のメインディッシュに置いてください。ただし、乗せられるのは「各メインディッシュにつき1個まで」となり、もしも乗せられるメインディッシュがない場合、バリュートークンを得ることはできません。  このバリュートークンは炎アイコン1個分になり、さらにローストレベルの最大値を1引き上げます。 ・【サイドディッシュ】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を反転(最大値+1−現在値)し、配置したワーカーを成長させることができます。  これらは任意で、行わなくても構いません。  ワーカーは成長すると「4面体→6面体→8面体→12面体」の順番で1段階アップし、即【ストック】にある自分の色のサイコロと交換します。ただし、2個目の12面体ワーカーを作るなど、【ストック】にないサイコロとは交換できません。  次に、バリュートークンを1個得てキャラクターカードに配置し、全てのサイドディッシュの価値に+1されます。  【スモーク】とは異なり、全てのサイドディッシュに対して効果があります。 ・【BBQソース】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  アイデア山から1枚引いて手札に加えます。  ただし、アイデア山が尽きていたら手札を得ることはできません。  その後、BBQソースを作ります。  ”(この【ワークエリア】に)配置したワーカーの最大目÷2”分だけVPを得てください。即ち、4面体なら2VP、6面体なら3VP、8面体なら4VP、12面体なら6VPとなります。 ◎グリル  配置したワーカーの目で肉をローストします。  【グリル】にあるメインディッシュ(=反対向きに置かれていない)を、配置したワーカーの面体数に応じた数まで選びます。選んだら、横倒しにしてください(既に横倒しになっているミートカードを、再度選ぶこともできます)。   4面体:1枚   6面体:2枚まで   8面体:3枚まで  12面体:4枚まで  次に選んだメインディッシュに対して、”グリルカードの数字合計±配置したワーカーの目”を「火力」としてローストします。  この時、火力とミートカードの数字が±1以内なら、ローストレベルが1上がります。ローストトークン1個を、ローストゲージの左端マスに配置してください。既にローストトークンが配置されていたら、1つ右のマスへ動かします(ただし、右端のマスにまで到達してしまったら、それ以上ローストレベルは上がりません)。  また、火力とミードカードの数字が同じなら、「ジャスト」となりさらに1VPを得ます。これは、ローストレベルが上がらなくても得ることができます。  もしも、火力がミートカードの数字より4以上大きかった場合、焼き過ぎて調理に失敗します。  乗っているトークン類(ローストトークン、バリュートークン)を全て取り除き、ミートカードを裏向きにしてください。この裏向きになったミートカードは「黒焦げ」として扱われ、審査時にマイナスポイントとなります。  以上の処理が終わったら、手番を終了します。  これを繰り返し、全プレイヤーがワーカーを使い切ったら次のフェイズへ進んでください。 3:グリルフェイズ  各自グリル山から1枚引いて、それを【グリル】に配置してください。山が尽きていたら、捨て札をリシャッフルして山を作り直します。  この時、グリルカードの合計枚数が”現在のラウンド数+1”枚より多かった場合、”現在のラウンド数+1”枚に収まるよう、好きなグリルカードを捨て札にしてください。これは、ラウンド中に【火力調整】を行うなどして、グリルカードを得ていたら発生します。  次に、オートグリルが発生します。  各自【グリル】に横倒しでない(=1回もローストしていない)メインディッシュがあれば、それが強制的に1回ローストされます(横倒しされているメインディッシュは「ローストされない」ので注意してください)。 また、このオートグリルでも、ローストレベルが上がったり、ジャストになれば1VPを得たりすることができます。 4:エンドフェイズ  全プレイヤーは【ワークエリア】に配置されたワーカーを回収します。  【グリル】の横倒しになっているメインディッシュも、全て縦置きに戻してください。  次に、【アピール】のストレージカードとミートカードを全て捨て札にし、山から4枚ずつ引いて表向きに配置してください。  山が尽きていたら補充は行われません。  また、これらの処理は4ラウンド目に行う必要はありません。  以上を繰り返し、4ラウンドが終わればゲーム終了となります。  得点計算を行ってください。 ■ 審査  審査前に、審査順を決める必要があります。  通常のプレイ順と同様の方法で、審査順番を決定してください。  次に、審査対象なるメインディッシュとサイドディッシュを決定します。  黒焦げ(=裏向き)と生焼け(=ローストレベル0)のメインディッシュは捨て札にして、1枚につき1VPを失います(ただし、最低値は0)。  残ったメインディッシュを審査対象とし、同数までのサイドディッシュも審査対象となります。  もしも審査対象となるメインディッシュよりも、サイドディッシュの枚数が多ければ、同枚数になるよう捨て札にして調整してください。  それが終わったら、以下の順番で決算を行ってください。 ○ファーストアタック  プレイ順に従って審査が行われるとして、審査されるのが初めてのスートだった場合、そのプレイヤーは1スートにつき3VPを得ることができます。 ○セットボーナス  以下の条件を満たしていた場合、以下のセットボーナスを得ます。  もしも複数のセットを満たしていたら、その全てを得ることができます。 ・ミートトリコロール 3VP  異なるスートを3つ以上 ・ミートダイナモ 4VP  同一スートのみで4枚以上 ・ミートフルハウス 5VP  フルハウス(同一スート3枚+同一スート2枚) ・チョモランマステーキ 6VP  全プレイヤーの中で一番メインディッシュ数が多い(同数不可) ・ミートアベンジャーズ 7VP  全てのスートを揃える ・ナイアガラスペシャル 8VP  メインディッシュ5枚以上、かつ一番大きい数字と一番小さい数字の差が6以上 ・ミートネオンジェネシス 9VP  数字が全て異なるメインディッシュを5枚以上 ○ミートボーナス  各キャラクター毎に指定されたスートの、”ローストレベルの合計”分のVPを得てください。 ○シナジーボーナス  各サイドディッシュを見て、審査対象に同じスートがあれば1枚につき1VPを得ます。  例えば、メインディッシュが「牛牛豚羊」でサイドディッシュが「牛牛牛豚」の場合、牛は2枚、豚は1枚あるので、2+2+2+1=7VPのシナジーボーナスとなります。 ○ストレージボーナス  ストレージカードにVPがあれば、それも得ます(あるいは、減らします)。 ○その他  課題などのボーナスがあれば、それを得てください。  最後に、  各メインディッシュにつき、”(炎アイコン数+バリュートークン数)×ローストレベル”分のVPを得ます。  サイドディッシュは、1枚につき”2+(キャラクターカードに乗せられた)バリュートークン数”分のVPを得ます。  最終的に最も得点を多く得たプレイヤーが勝利します。  複数いた場合は、キャラクターの数字の大きい方を優先してください。