■■ Pitmaster 草案17 ■ 問題点  現状、ロースト数制限をつけた関係上、相対的にバリュートークンの価値が下がり、下拵えが弱くなった。  また、ロースト数制限はルールが1つ増えている割にそんなに効果的でないような気がしていた。それに、ミスをなくすという点もある。  例えば、基本ロースト値を1ずつ下げるのはどうか。  現状、最低2、最高4で2倍の差ぐらいになるよう設定しているが、これを1ずつ下げて3倍差まで許容できるようにする。と、一応適正値とそれ以外で点数差が大きくなるのでロースト数制限は必要なくなるかも知れない。  また、バリュートークンの価値も上がる。1から2への上昇は2倍効果だし、1は最低限2にする必要が出てくる。つまり、扱いやすい数字は最低限バリュートークンを足すという1アクションが必要になるので、そこで差を是正できる可能性があるように思われる。  サイドディッシュについては、サイドディッシュを直接増やすカードが強奪の1枚だけなので、ラン&ガンのサイド専用版を2枚ぐらい増やし、ラン&ガンを減らしてもいいかもしれない。  後、グリルカードがちょっと足りない。また、平均値を11から10に下げたが、12ぐらいに引き上げた方が良い気がしてきた。 (!--大まかな変更点--) ・ロースト数に制限をつけ、扱いやすい5〜7と、扱い難い3以下、9以上を最大ロースト数でバランス調整 ・サイドディッシュに最大上限枚数(メインディッシュ枚数)を設定 ・基本メニューのワーカー成長を、サイドディッシュから火力調整に戻す ■ 概要  最強のピットマスターは誰だ?!  全米から集められた面白ピットマスターたちがBBQの腕を競う! ■ コンポーネント  3〜4人 ◇キャラクターカード(5枚)  コンテストに参加するピットマスターたちです。  プレイ順を表す数字と、得意とする肉が設定されています。 ◇ミートカード(40枚)  メインディッシュとサイドディッシュの、どちらにでも使用できる肉素材カードです。  「牛」「豚」「鶏」「羊」「ジビエ」の5スートがあり、ロースト難度を同時に表す数字の「ランク」と、最大ロースト回数を表す数字、そしてローストする毎に得られる「価値(=VP)」が炎アイコンで記されています。 ◇ストレージカード(18枚)  調理器具やスパイスなど、調理に必要となる様々な道具を表すカードです。  特殊な効果が1つ設定されています。 ◇アイデアカード(18枚)  調理に関する思いつきなどを表すカードです。  1回のみ使用できる特殊な効果となっています。 ◇グリルカード(24枚)  現在のグリルの火力を表すカードです。  −3〜+8まであります。 ◇ワークエリアカード(5枚)  共通場に配置される、「1:アピール」「2:火力調整」「3:スモーク」「4:サイドディッシュ」「5:BBQソース」の5つのワークエリアを、その内容を表したカードです。 ◇追加課題カード(枚)  選択ルールで使用します。  試合途中で審査員から突然追加される無茶振りの課題です。 ◇サイコロ(32個)  1セットにつき、4面体が2個、6面体が3個、8面体が2個、12面体が1個あり、各キャラクターの労働力(便宜上「ワーカー」と呼称)を表します。  目の値が大きい程、配置されたワークエリアに割く作業時間が大きいことを表します。 ◇ローストトークン(40個)  素材の絶妙な焼き上がりを表すトークンです。 ◇アピールトークン(12個) ◇バリュートークン(個) ■ ゲームの準備 1)プレイヤー準備  全プレイヤーにキャラクターカードをランダムに1枚配ります。  次に各プレイヤーは、4面体サイコロを2個、6面体サイコロを2個得ます。  アイデアカードをよくシャッフルして山にし、そこから2枚引いて手札としてください。  グリルカードをよくシャッフルしてグリル山にし、全員の手が届く位置に置いてください。  そうしたら、グリル山から1枚引いて表向きに配置し、そこを自分の【グリル】とします。  【グリル】も他の【ワークエリア】と同様にワーカーを配置できますが、自分の【グリル】にだけ配置可能で、他のプレイヤーの【グリル】にはワーカーを配置できません。  また、この【グリル】にあるグリルカードの数字合計が、現在の自分の「火力」を表しています。 2)肉の準備  ミートカードをよくシャッフルして山にし、各プレイヤーはそこから5枚ずつ引きます。  これが今大会でプレイヤーが調理するメインディッシュ、及びサイドディッシュとなりますが、必要なら最大2回まで交換することができます。  1回目は、5枚の中から3枚まで選んで捨て札にし、山から捨て札にした枚数を補充します。  2回目は、5枚の中から1枚を選んで捨て札にし、山から1枚補充します。  必要がなければ交換しなくても構いません。  また、交換回数に応じて以下のボーナスを得ることができます。  交換0回:アピールトークン2個  交換1回:アピールトークン1個  交換2回:なし  肉を選んだら、それをメインディッシュとして縦置きするか、あるいはサイドディッシュとして180度反転させて置くかを選んでください。  ただし、メインディッシュとサイドディッシュは必ず最低1枚ずつは必要になります。また、審査されるサイドディッシュの枚数は「メインディッシュと同枚数」となります。なので、あまりサイドディッシュを多くし過ぎると無駄になる可能性がありますので注意してください。 3)場の準備  ワークエリアカードを1枚ずつ並べ、これらを纏めて【ワークエリア】と呼びます。  次に、ストレージカードをよくシャッフルして山にし、【ワークエリア】の内、【アピール】に4枚表向きで並べてください。  また、ミートカードの残りと捨て札を再度シャッフルして山にし、これも【アピール】に4枚表向きで並べてください。  アイデアカードの残りの山を、【BBQソース】に置いてください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、4ラウンドでゲームが終了します。  以下の手順でゲームを進行させてください。 1:ラウンド開始  プレイヤーはワーカー(=サイコロ)を全てロールしてください。  次に、このラウンドにおけるプレイ順を決定します。  「所持しているアピールトークンの多い順」がプレイ順となります。同数の場合は、キャラクターの数字の小さい方を優先してください。 ◎追加課題(選択ルール)  試合がある程度進むと、審査員たちは更なるエンターテインメント性を求めてメチャクチャな追加課題を課してくる場合があります。  もしもこの選択ルールを適用する場合、3ラウンド目の開始時に追加課題カードからランダムに1枚を選び、その効果を適用してください。  必要があれば、4ラウンド目の開始時にも追加課題を行うことができます。  勿論、使用せずそのまま進めてしまっても構いません。 2:メインフェイズ  プレイ順に従って手番を行います。  自分の手番になったら、ワーカー1個を【ワークエリア】か【グリル】へ配置してください。 ◎ワークエリア  配置した【ワークエリア】に応じて、以下の処理を行ってください。  ただし、各【ワークエリア】にはワーカーの配置制限が設定されている場合があります。配置制限に引っ掛かる場合は、【アピール】などの他の【ワークエリア】を選ぶか、【グリル】へ配置してください。 ・【アピール】  配置制限はありません。  アピールトークンを1個得ます。  ただし、尽きていたらアピールトークンを得られません。  次に、ストックカードかミートカードのどちらか1枚を得て【グリル】に配置します。この時、ミートカードはそのまま配置すると「メインディッシュ」、反転して配置すること「サイドディッシュ」として扱います。  カードを得ても即時補充はされません。ラウンド終了時に補充されます。 ・【火力調整】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を+1か−1し、配置したワーカーを成長させることができます。  これらは任意で、行わなくても構いません。  ワーカーは成長すると「4面体→6面体→8面体→12面体」の順番で1段階アップし、即サイコロを交換します。ただし、2個目の12面体ワーカーを作るなど、ストックにないサイコロとは交換できません。  次に、【グリル】の火力を調整します。  グリル山から1枚引いて【グリル】に配置するか、あるいは【グリル】にある好きな1枚を捨て札にすることができます。  これにより【グリル】に配置されたグリルカードは、直ちに火力として計算されます。 ・【スモーク】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を+2か−2します。  これは任意で、行わなくても構いません。  次にバリュートークン1個を得て、それを「まだバリュートークンが配置されていない」自分のメインディッシュに置いてください。このバリュートークンは炎アイコン1個として数えられ、各メインディッシュにつき1個まで乗せることができます。  もしも乗せられるメインディッシュがない場合、バリュートークンを得ることはできません。 ・【サイドディッシュ】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  手元にあるサイコロ1個の目を、反転(最大値+1−現在値)します。  これは任意で、行わなくても構いません。  次に、バリュートークンを1個得て、全てのサイドディッシュの価値に+1されます。  メインディッシュと異なり、バリュートークンはカードの上に乗せません。そして、バリュートークン1個で全てのサイドディッシュに対して効果があります。 ・【BBQソース】  4人プレイ時は3個まで、3人プレイ時は2個までワーカーを配置できます。  アイデア山から1枚引いて手札に加え、配置したワーカーを成長させることができます。  これらは任意で、行わなくても構いません。  ただし、アイデア山が尽きていたら手札を得ることはできません。  ワーカーは成長すると「4面体→6面体→8面体→12面体」の順番で1段階アップし、即サイコロを交換します。ただし、2個目の12面体ワーカーを作るなど、ストックにないサイコロとは交換できません。  その後、BBQソースを作ります。  ”(この【ワークエリア】に)配置したワーカーの最大目÷2”分だけVPを得てください。即ち、4面体なら2VP、6面体なら3VP、8面体なら4VP、12面体なら6VPとなります。 ◎グリル  配置したワーカーの目で肉をローストします。  【グリル】にあるメインディッシュ(=反対向きに置かれていない)を、配置したワーカーの面体数に応じた数だけ選びます。選んだら、横倒しにしてください(既に横倒しになっているミートカードを、再度選ぶこともできます)。   4面体:1枚   6面体:2枚   8面体:3枚  12面体:4枚  次に選んだメインディッシュに対して、”火力(グリルカードの数字合計)±配置したワーカーの目”を「ロースト値」としてローストします。  この時、ロースト値とミートカードの数字が±1以内なら、その各々についてローストトークンを1個得ます。ロースト値とミードカードの数字が同じなら、ジャストとなりさらに1VPを得ます。  ただし、ローストトークンは各メインディッシュ毎に定められた最大ロースト数より多く得ることはできません(ジャストであれば、ローストトークンは得られませんが1VPは得ることができます)。  もしも、ロースト値がミートカードの数字より4以上大きかった場合、焼き過ぎて調理に失敗します。  乗っているローストトークンを全て取り除き、ミートカードを裏向きにしてください。この裏向きになったミートカードは、審査時にマイナスポイントとなります。  以上の処理が終わったら、手番を終了します。  これを繰り返し、全プレイヤーがワーカーを使い切ったら次のフェイズへ進んでください。 3:グリルフェイズ  各自グリル山から1枚引いて、それを【グリル】に配置してください。山が尽きていたら、捨て札をリシャッフルして山を作り直します。  この時、グリルカードの合計枚数が”現在のラウンド数+1”枚より多かった場合、”現在のラウンド数+1”枚に収まるよう、好きなグリルカードを捨て札にしてください。これは、ラウンド中に【火力調整】を行うなどして、グリルカードを得ていたら発生します。  次に、オートグリルが発生します。  各自【グリル】に横倒しでない(=1回もローストしていない)メインディッシュがあれば、それが強制的にローストされます。  現在の火力をロースト値として、全ての横倒しでないメインディッシュを1回ローストしてください。  この時、横倒しされているメインディッシュはローストされないので注意してください。 4:エンドフェイズ  全プレイヤーは【ワークエリア】に配置されたワーカーを回収します。  【グリル】の横倒しになっているメインディッシュも、全て縦置きに戻してください。  次に、【アピール】のストレージカードとミートカードを全て捨て札にし、山から4枚ずつ引いて表向きに配置してください。  山が尽きていたら補充は行われません。  また、これらの処理は4ラウンド目に行う必要はありません。  以上を繰り返し、4ラウンドが終わればゲーム終了となります。  得点計算を行ってください。 ■ 審査  審査前に、審査順を決める必要があります。  通常のプレイ順と同様の方法で、審査順番を決定してください。  次に、審査順に従い、以下の方法で決算を行ってください。  ローストトークン1個につき、それが乗せられたミートカードの”炎アイコン数+バリュートークン数”分のVPを得ます。  裏向きのミートカード(=調理失敗)と、ローストトークンが1個も乗っていないメインディッシュ(=生焼け)があれば、1枚につき−1VPとなります。  サイドディッシュは、1枚につき”2+バリュートークン数”分のVPを得ます。  ただし、審査対象となるのは「メインディッシュと同枚数まで」となります。メインディッシュを超えた分についてはVPを得られません。  ストレージカードにVPがあれば、それも得ます。  次に特殊なボーナスとして、審査されるのが初めてのスートだった場合、1スートにつき3VPを得ることができます。  それらを合計し、最も得点を多く得たプレイヤーが勝利します。  複数いた場合は、キャラクターの数字の大きい方を優先してください。