■■ 卒業method2 草稿9a ■ 問題点  ブレイク内容がきつ過ぎてストレッサーになる。  どこかでもう少しバランスを取る必要がある。  基本的な方針としては、フレンドシップ効果を強くする。盤面の制約が強くなることに対し、フレンドシップ効果で盤面変化ができるような形とする。  その一方で、フレンドシップを取らない、取れないプレイの場合、単に不利となるのでブレイク効果を各生徒3枚中1枚は優しいものにして良いかも知れない。  後、初期フレンドシップはいわゆる目的カード、VPボーナス系に統一した方が、プレイの指針にもなってよいかも知れない。  最後のフレンドシップボーナスだが、点数の入り方的に倍付はちょっとまずいか。普通に+3VPとかの固定点ボーナスでいいかもしれない。 (!--大まかな変更点--) ・担当教科に応じた初期フレンドシップを追加 ・赤点の基準値を7固定 ・ブレイクは2枚捨て札にして行える。同色2枚の場合、ブレイク山から好きな1枚を引けるよう変更 ■ 概要  とある名門女子校に、超問題児が5人やって来た!  校長から密命を受けた教師達は、この問題生徒を無事卒業させる使命を負わされたのだった… ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇生徒カード(5枚)  名門女子校に入学した5人の問題児です。  各生徒毎に色が決まっていて、5教科それぞれについての学習意欲が1〜5の値で設定されています。 ◇スクールカード(70枚)  1〜5の数字が書かれたカードとイベントカードの2種類があります。  各生徒に対応した5色が設定されていて、数字カードの3とイベントカードのみ各3枚ずつ、それ以外は各2枚ずつあります。  これら数字は学習量となり、値が大きい程、その生徒がよく勉強していることを表します。  また、学習量とは別にSKP(先生のこと嫌いじゃないよポイント/先生には感謝してるんだよポイント)がハートアイコンで1〜3個設定されています。これはあなた(=教師)に対する好感度を表し、最終的なゲームの勝敗はこのポイント量の多寡によって決まります。  基本的に、数字が小さい程、SKPは多く設定されています。  ただし、イベントカードは数字0、SKPも0になっています。  5:1  4:1  3:2  2:2  1:3 ◇ブレイクセット(15枚+15枚)  生徒たちに突然生まれるマイブームです。  1つのブレイクは「ゲームに新しく追加されるルールカード」と「プレイヤーが得るフレンドシップカード」の、2枚1セットで構成され、各色毎に3セットずつ用意されています。 ◇教師カード(5枚+5枚)  各プレイヤーが担当する学科を表すカードで、同時に現在得ている功績点(=VP)を管理します。  学科毎に1〜5の数字が振られ、プレイ順が決まっています。  また、各学科毎にそれを最も得意とする生徒が1人設定されていて、その初期フレンドシップカードがあります。 ◇VPマーカー(4個)  現在のVPを表すマーカーです。 ■ ゲームの準備  生徒カード5枚を表向きに配置し、【生徒置き場】とします。  この時、左から順に「青→赤→白→黄→緑」になるよう並べてください。この並びは、後述される追加ルールの適用順にもなります。  スクールカードとイベントカードを混ぜて、よくシャッフルし山とします。  次にブレイクカードの準備をします。  ブレイクカードの内、ルールカードを各色毎にシャッフルしてブレイク山とし、【生徒置き場】へ置いてください。フレンドシップカードはまだ使用しませんので、これは邪魔にならない場所に除けておきます(シャッフルする必要もありません)。  最後に教師カードをよくシャッフルして全プレイヤーに1枚ずつ配り、VPマーカーと一緒にそれを手元に置いてください。そこに記された教科名が、自分の担当する教科となります。  また、対応する教科の初期フレンドシップカードも得てください。  担当教科と同時にスタートプレイヤーも決まります。「数字順(国→英→数→理→社)」で見て、最も早い教科のプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンド(1ラウンド=1年)と呼ばれる区切りで進行し、3ラウンドが終わるとゲームが終了します。そして、ゲーム終了後に総決算を行い、それまで各ラウンドで得た功績やスキルなどからVPが与えられ、最も多かったプレイヤーがゲームに勝利します。  以下の手順に従って、処理を行ってください。 1:ラウンド開始  全プレイヤーは、山から手札を最大枚数(通常3枚)になるよう補充してください。  ゲーム中に最大枚数が変化したり、前ラウンドの手札を持ち越したりすることがありますので、何枚補充するかは都度変わります。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  まず、山から4枚引いて表向きに並べ、そこを【スケジュール】とします。  2手番目以降で、【スケジュール】にカードが残っていた場合、4枚になるよう山から補充してください。もしも山が尽きたら、捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。 ◎リスケ  【スケジュール】をリセットすることができます。  まず、好きな手札1枚を伏せて手元に置きます。この裏向きに置かれたカードは、ゲーム終了時にマイナス点になるので注意してください。  次に、【スケジュール】に配置されたカードを全て捨て札にし、直ちに山から4枚を補充してください。  リスケは何度でも行えますが、手札がなくなったらそれ以上行うことはできません。  その後、以下の順番でアクションを行ってください。 ◎指導  手札の好きな1枚と、【スケジュール】にある好きな1枚を交換できます。  これは1手番に1回だけ行うことができます。ただし、強制でなく必要がなければ無理に行う必要はありません。 ◎授業  以下のどちらかの方法で、【スケジュール】からカードを取得します。  取得したカードは手元へ表向きに置き、【学習成果】としてください。 〇個人授業  色(生徒だけでなく、イベントも可)を1つ選んで、【スケジュール】に配置されている同じ色のカードを全て取得します。 〇グループ授業  【スケジュール】に配置されている、全ての色を1枚ずつ取得します。  もしも同じ色が複数枚あった場合、数字の小さい方を取得してください。それらも複数枚あった場合、好きな1枚を選ぶことができます。 ◎ブレイク  授業後、自分の【学習成果】にイベントが2枚以上あれば「ブレイク」を発生させることができます。  まず、【学習成果】にあるイベント2枚を捨て札にします。イベントが3枚以上ある場合、好きに選んで構いません。  次に、捨て札にしたイベントの「どちらかと同じ色」のブレイク山から1枚引き、【生徒置き場】にある対応する色の生徒カードの下に表向きで配置します。もしも、2枚とも同じ色であった場合は、ブレイク山を見て好きな1枚を引いてください。  この配置されたカードは以後「追加ルール」となり、即座に効果を適用します。  既にカードが配置されていた場合、それを捨て札にして新たな追加ルールとします。つまり、各色毎に追加ルールは1つまでとなり、最大で5つの追加ルールが適用される、ということになります。  また、追加ルールによっては1つのイベントが複数の効果を同時に持つ場合もあります。その場合は、「青→赤→白→黄→緑」の順番で全て効果を適用します。  その後、今公開されたルールと対応するフレンドシップカードを取り出し、表向きで手元へ置いて即効果を適用してください。  基本的に追加ルールはプレイヤー全員に、スキルはそれを所持するプレイヤーのみに効果が適用されます。  このブレイク処理は任意となり、強制ではありません。  ただし、選んだ色のブレイク山が尽きていたら、ブレイク処理を行うことはできません。イベントは単に捨て札となります。  以上の処理が終わったら、【スケジュール】に残ったカードはそのままにして、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  これを繰り返し、全プレイヤーが3手番を終えたら(=3巡したら)ラウンドが終了します。 3:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、各自の【学習成果】を元に今学年の決算を行ってください。  決算の基本は、生徒が赤点を取るか取らないかで判定されます。  赤点の基準値は「7」ですが、追加ルールやフレンドシップ効果などにより増減することがあります。  まず、自分の【学習成果】にあるスクールカードを見て、各色毎に数字を合計し、それが赤点以上ならその色のスクールカードを1枚横倒しにして得点化できます。  この時、フレンドシップカードがあれば、1枚につき「その色の合計値」に+1することができます。  次に、プレイヤー全員で見て、各色毎に最も合計値の大きいプレイヤーは功績を得ます。  追加で1枚を得点化してください。同着の場合は、各生徒毎の「学習意欲」の高い方を優先します。  ただし、合計値が足切りラインより小さかった場合、例えそれが全プレイヤーで最も大きかったとしても追加で得点化することはできません。最低足切りライン分は確保してください。また、カードが足りなかった(=縦置きのカードが1枚だけだった)場合も、追加で得点化できませんので注意してください。  以上の処理が終わったら、得点処理を行います。  得点化された(=横倒しにされた)カードのSKP1個につき、1VPを得てください。  また、リスケにより裏向きに配置されたカードがあれば、1枚につき1VPを減らします。  その他、ルールカードやフレンドシップカード等で加点、減点があればその処理を行ってください。ただし、減点によりVPがマイナス点になることはありません(最低点は0VP)。  それらが終わったら、【学習成果】にあるカードと手札を全て捨て札にします。  山の残りと捨て札を全てリシャッフルして山を作り直し、新しいラウンドを開始してください。この時、スタートプレイヤーは変更されません。  もしこれが3ラウンド目であればゲームが終了します。  最後にフレンドシップカード1枚につき1VPを得てください。この時、最も多くフレンドシップカードを得ているプレイヤー(複数いれば、その全て)は1枚につき2VPを得ることができます。  そして、VPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いた場合、学科の数字順(国→英→数→理→社)に優先されます。