■■ 探偵無宿2 草案7 ■ 問題点  全体的なバランスが悪い。  手札を切れば基本的に何でも出てしまうので、パスして手札回収&高い得点のカードを手札を切って出すのが正着手になってしまうケースが多い。  また、刻命灯のルールも機能しているかどうか怪しい。大抵はそんなにぐだらずに進行はしている筈。刻命灯は難しく考えずに5個とかにして、5個溜まっていたら絶対誰か死ぬでいいような気がする。  また、代替コストも1個だけとしてしまうのがいいだろう。  後、勿忘草のアクションも厳しい。デッキを削るので、入れるだけで惨劇発生率が上がり、死んだり、シャッフル回数が多くなり円滑なゲーム進行に支障を来す。むしろ惨劇回避方向のアクションにした方がマシな気がする。  後、惨劇を回避する系の閃きも作った方がいいだろう。 (!--大まかな変更点--) ・代用コストを旧ルールに戻す ・各カードの特殊効果を基本5種にまとめ、最新カードの効果のみ適用されるよう変更 ・人物カードの仕様をカナイさん案に変更 ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇「私」カード(4枚)  この事件を調査する「私」、つまりプレイヤーの分身となるキャラクターです。  特殊なスキルを1つ持っていて、選択ルールで使用します。 ◇人物カード(24枚/各3枚)  椚家に関わる8人の人物で、事件の容疑者であり、協力者にもなります。  各人物毎に定められたベースカラーが設定され、その色のコストが発生します。 ◇アクションカード(8枚)  各人物毎に定められた固有の「アクション」です。  各人物には通常状態と覚醒状態の2種類があり、カードの表裏によって表されます。 ◇イベントカード(70枚)  事件の推移により発生する様々な出来事や、手掛かりや証言、証拠などを表すカードです。  通し番号が付けられ、番号のより小さいものほど重要なイベントとなります。  また、イベントには場に配置されVPを得たり常時効果が適用されるものと、即効果が適用されて捨て札になるものの2種類があり、必要なコストが設定されています。 ◇惨劇の夜(1枚)  決定的な出来事の発生を表すカードです。  特定の条件に応じて、人物が死亡するなど物語が進行します。 ◇告命灯(7個)  椚家に伝わる「死を誘う不吉な燭台」を表すキューブです。  惨劇の夜に関係者の横死を引き起こします。 ■ ゲームの準備  人物カードから「勿忘草」以外の人物を1枚ずつ取り、この7枚と「惨劇の夜」を加えた8枚をよくシャッフルし山を作ります。この山を「捜査デッキ」とし、中央に配置します。  残った人物カードは各種類毎にまとめます。まとめたカードは表向きにし、さらに各人物に対応したアクションカードを一番下へ半分ずらして入れ、それらを【容疑者】に置いてください。  次に、イベントカードをよくシャッフルして山とし、各プレイヤーは5枚ずつ引いて手札とします。  最後に、じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから好きな「私」を1人ずつ選んで手元に置いてください。 〇選択ルール  プレイヤーの分身である「私」には、特殊な効果を持つスキルが1つ設定されています。  そのスキルを使用するか否かを、全プレイヤーの同意の元に決定してください。  初回プレイ時は「使用しない」がおススメで、ゲームに慣れてきたら「使用する」とするのが良いと思います。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  いずれか1人のプレイヤーが10VP(=捜査功績)を得るか、人物が5人以上死亡したら、そのラウンド終了時にゲーム終了となります。 1:ラウンド開始  捜査デッキから3枚引いて表向きに配置し、そこを【捜査線】とします。  この【捜査線】上に配置された人物が、今回動きのあった「怪しい人物」となります。  この時、「惨劇の夜」が含まれていた場合、捜査デッキから【捜査線】へ1枚表向きに追加した後、「惨劇の夜」を捜査デッキへ戻してよくシャッフルしてください。  次に、スタートプレイヤーは【容疑者】から好きな人物カード1枚を【線外】へ配置してください。これにより、特定の人物カードが尽きたら、その人物のアクションカードを裏向きにして覚醒状態にしてください(覚醒状態になると、アクションが変更されます)。  全ての人物カードが尽きた場合、この処理をスキップしてください。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、捜査デッキから1枚引いて【捜査線】の末尾(=右端)へ表向きに配置し、その人物のアクションを適用してください。効果対象がプレイヤーだった場合、それは自分にのみ適用されます。  「惨劇の夜」だった場合、アクションはありませんが、手番終了時にラウンドが終了します。  次に、(あれば)EXアクションを行います。  自分の【手帳】を見て、その右端(=最後に配置したカード)にEXアクションがあれば、その効果を適用してください。適用されるEXアクションは右端だけとなり、それ以外のカードにEXアクションがあっても適用されないので注意してください。  EXコスト(コストキューブ):この手番の間、アイコンで指定された色と数のコストが発生しているものとして扱う。  EXドロー(カード):山から1枚引いて手札に加える。  EXセンス(探偵帽):【捜査線】に配置された好きな1枚を【線外】へ移すか、【線外】の好きな1枚を【捜査線】に配置する。  EXリサーチ(虫眼鏡):【容疑者】から好きな人物カード1枚を【線外】へ置く。  EXアチーブ(月桂樹+数字):”数字”分のVPを得る。これは常時(ゲーム終了時含む)有効。  それが終わったら、手番プレイヤーは「捜査」か「一服(=パス)」のどちらか1つのアクションを行います。  また、[閃き]属性の手札があり、かつコストを支払えるのであれば、これは手番アクションに数えられず何回で使用することができます。[閃き]属性の手札を使用したら、テキストの指示に従って効果を適用してください。 ◇捜査  手札1枚を自分の【手帳】へ配置します。  【捜査線】に配置された人物カードから「1枚につき同色のコスト1」が発生しているとして、コスト条件を満たす手札1枚を表向きに配置してください。また、手札によっては死亡条件(=特定の人物が死亡している)が設定されていて、これも同時に満たす必要があります。  また、既に配置されているカードがあればその右端に配置し、常に最後に配置したカードが右端へ来るようにしてください。 〇推理  手札1枚を捨て札にすることで、好きなコストを1つだけ生み出すことができます。  ただし、「勿忘草」のコスト(=黒コスト)と、死亡している人物のコストを生み出すには、手札を2枚捨て札にする必要があります。    また、この推理によって発生したコストは「その手番の間だけ使用できる」一時的なコストとなり、手番が終了すると失われます。それ以外は通常のコストと同じように扱うことができます。 ◇一服  一服して事件を整理します。  手札1枚を捨て札にし、山から2枚引いて手札を補充します。  手札がなければ、単に山から2枚引いて手札を補充してください。また、手札に最大枚数はなく、山が尽きたら捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  この時、「惨劇の夜」が引かれていたらラウンドが終了します。「3:ラウンド終了」へ進んでください。 3:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の順番でチェックを行います。 〇犠牲者の選定  【捜査線】上に配置されている人物の中で、最も枚数の多い1人が死亡します。  もしも「最も枚数の多い人物」が複数いたら、誰も死亡しません。ただし、「惨劇の夜」の上に告命灯があれば、複数いても「最後の1枚がより後ろ」に配置されている人物が死亡します。  誰かが死亡したら、その人物カードを全てゲームから取り除いてください(捜査デッキ/【捜査線】/【線外】/【容疑者】)。【容疑者】に配置されている覚醒人物カードを取り除く必要はありません。  また、告命灯があれば、それを全て取り除いてください。 〇ゲーム終了チェック  各プレイヤーの【手帳】にある、「縦置き」で配置されているカードのVPを合計してください。 そして、いずれか1人のプレイヤーが10VP以上得ているか、あるいは人物が5人以上死亡していたら、即ゲームが終了します。  この時点で、最も多くVPを得ているプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、通し番号のより小さいイベントカードを【手帳】に配置している方が勝利します。 〇再セットアップ  捜査デッキを作り直します。  捜査デッキ、【捜査線】、【線外】にある全てのカードをリシャッフルしてください。  また、各自の【手帳】に推理状態のカードがあれば、それも全て捨て札にします(キューブは【ストック】へ戻します)。  もしも【手帳】に残したい場合は、1枚につき好きな手札1枚を捨て札にしてください。  次に告命灯を【捜査線】の上に1個配置します。  カード1枚の配置スペースにつき告命灯1個を配置し、最大7個まで配置されます。告命灯の配置されたスペースで「惨劇の夜」が引かれた場合、枚数に関わらず必ず犠牲者が発生します。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーをスタートプレイヤーとし、新しいラウンドを開始してください。