■■ 探偵無宿2 草案5 ■ 問題点  裏向き配置のルールが全く生きていないので、なくすか、改善したい。  まず、活かす方向で考える。  代理コストのルールをなくしてしまい、裏向きで代用できるようなルールがあるとしたら、それもいいかも知れない。現状、よほど難しいイベントでもない限り、手札を相当数切れば出せてしまうというのがある。ゲーム時間の短縮には良いが、味気ないのも事実。なので、ここに裏向きを利用する。  裏向きというのはプレイアビリティ的な観点からしても問題なので、仮に横倒しで出すとする。  この横倒しは推論を出ない、として、基本的に点数としては換算されない。ただし、何らかのきっかけで出せるとする。それをキューブか何かで表現する。  例えば、自分の手番の開始時に、この推論の上にキューブ1個を置く。すると、キューブ1個はエニーカラーとして扱われる。後は、手番中にキューブを消費して出せるなら出す。というやり方。ただし、惨劇の夜を超えるには維持費がかかる。  で、このエニーカラーでも黒のみ出ないとする。  本質的には手札から切って1コストとほぼ変わらないような気もするが、山が増えて最初の死人が出る直前ぐらいの停滞感を期待感で上書きできるように感じられる。後、奥様の妨害もあるし。 (!--大まかな変更点--) ・惨劇の夜で、強制死亡発生システムを追加。一定ラウンドが経過すると、死亡確率が各段に上がる仕組み ・捜査から1ドローを削除。その代わり、一服で裏向き配置を追加 ・代用コストをコスト1に限定。複数のコストを出せないよう変更 ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇「私」カード(4枚)  この事件を調査する「私」、つまりプレイヤーの分身となるキャラクターです。  特殊なスキルを1つ持っていて、選択ルールで使用します。 ◇人物カード(31枚/各3枚、覚醒7枚)  椚家の関係者で、事件の容疑者であり、協力者にもなります。  各人物毎に定められたベースカラーが設定され、固有の「アクション」も1つ持ちます。また、このアクションは一定の条件を満たすことで「覚醒状態」へと変更されます。 ◇惨劇の夜(1枚)  決定的な出来事の発生を表すカードです。  特定の条件に応じて、人物が死亡するなど物語が進行します。 ◇告命灯(7個)  椚家に伝わる「死を誘う不吉な燭台」を表すキューブです。  惨劇の夜に関係者の横死を引き起こします。 ◇イベントカード(64枚)  事件の推移により発生する様々な出来事や、手掛かりや証言、証拠などを表すカードです。  通し番号が付けられ、番号のより小さいものほど重要なイベントとなります。  また、イベントには場に配置されVPを得たり常時効果が適用されるものと、即効果が適用されて捨て札になるものの2種類があり、必要なコストが設定されています。 ■ ゲームの準備  人物カードから「勿忘草」以外の人物を1枚ずつ取り、この7枚と「惨劇の夜」を加えた8枚をよくシャッフルし山を作ります。この山を「捜査デッキ」とし、中央に配置します。  残った人物カードは各種類毎にまとめます。まとめたカードは表向きにし、さらに各人物に対応した覚醒人物カードを一番下にして【容疑者】に置いてください。  次に、イベントカードをよくシャッフルして山とし、各プレイヤーは6枚ずつ引いて手札とします。  最後に、じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから好きな「私」を1人ずつ選んで手元に置いてください。 〇選択ルール  プレイヤーの分身である「私」には、特殊な効果を持つスキルが1つ設定されています。  そのスキルを使用するか否かを、全プレイヤーの同意の元に決定してください。  初回プレイ時は「使用しない」がおススメで、ゲームに慣れてきたら「使用する」とするのが良いと思います。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  いずれか1人のプレイヤーが13VP(=捜査功績)を得るか、人物が5人以上死亡したら、そのラウンド終了時にゲーム終了となります。 1:ラウンド開始  捜査デッキから3枚引いて表向きに配置し、そこを【捜査線】とします。  この【捜査線】上に配置された人物が、今回動きのあった「怪しい人物」となります。  この時、「惨劇の夜」が含まれていた場合、捜査デッキから【捜査線】へ1枚表向きに追加した後、「惨劇の夜」を捜査デッキへ戻してよくシャッフルしてください。  次に、スタートプレイヤーは【容疑者】から「覚醒人物カードを除く」好きな1枚を【線外】へ配置してください。これにより、特定の人物カードが尽きて「覚醒人物カード」が見えると、その人物が覚醒状態となってアクションが変更されます。  この処理は必ず行う必要がありますが、【容疑者】が全て覚醒人物カードになった場合、この処理をスキップしてください。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、捜査デッキから1枚引いて【捜査線】の末尾(=右端)へ表向きに配置し、その人物のアクションを適用してください。効果対象がプレイヤーだった場合、それは自分にのみ適用されます(アクションによっては、全プレイヤーに適用される場合もあります。各カードテキストに従ってください)。  また、対象人物が覚醒状態であった場合は、その効果を適用してください。  「惨劇の夜」だった場合、アクションはありませんが、手番終了時にラウンドが終了します。  次に、手番プレイヤーは「捜査」か「一服(=パス)」のどちらか1つのアクションを行います。  また、[閃き]属性の手札があり、かつコストを支払えるのであれば、これは手番アクションに数えられず何回で使用することができます。 ◇捜査  手札1枚を自分の【手帳】へ配置します。  【捜査線】に配置された人物カードから「1枚につき同色のコスト1」が発生しているとして、コスト条件を満たす手札1枚を表向きに配置してください。また、手札によっては死亡条件(=特定の人物が死亡している)が設定されていて、これも同時に満たす必要があります。 〇代用コスト  手札1枚を捨て札にすることで、【捜査線】上にないコストを、推理によって1つだけ生み出すことができます。死亡している人物のコストを代用したい場合、さらに追加で手札1枚を捨て札にする必要があります。  ただし、「勿忘草」のコスト(=黒コスト)を生み出すことはできず、1回の手番で同時に2つ以上のコストを生み出すこともできません。    また、代用コストは「その手番の間だけ発生する」一時的なコストとなり、手番が終了すると失われます。それ以外は通常のコストと同じように扱うことができます。 ◇一服  一服して事件を整理します。  手札1枚を捨て札にするか、あるいは裏向きに配置し、山から2枚引いて手札を補充してください。「閃き」属性の手札でも裏向き配置でき、またコストや死亡条件を満たしていても裏向きに配置する必要があります。  手札がなければ、単に山から2枚引いて手札を補充します。  また、手札に最大枚数はなく、山が尽きたら捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。  この裏向きに配置したイベントカードは「推理段階を出ない」状態を表し、以降の手番時にコスト(あれば死亡条件も)が満たされていれば自動的に表向きになります。これは手番アクションに含まれず、裏向きのカードを表向きにしつつ、さらに捜査や一服を行うことができます。  また、裏向きのイベントカードは、いつでも好きなタイミングで中を見ることができます。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  この時、「惨劇の夜」が引かれていたらラウンドが終了します。「3:ラウンド終了」へ進んでください。 3:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の順番でチェックを行います。 〇犠牲者の選定  【捜査線】上に配置されている人物の中で、最も枚数の多い1人が死亡します。  もしも「最も枚数の多い人物」が複数いたら、誰も死亡しません。ただし、「惨劇の夜」の上に告命灯があれば、複数いても「最後の1枚がより後ろ」に配置されている人物が死亡します。  誰かが死亡したら、その人物カードを全てゲームから取り除いてください(捜査デッキ/【捜査線】/【線外】/【容疑者】)。【容疑者】に配置されている覚醒人物カードを取り除く必要はありません。  また、告命灯があれば、それを全て取り除いてください。 〇ゲーム終了チェック  いずれか1人のプレイヤーが13VP以上得ているか、あるいは人物が5人以上死亡していたら、即ゲームが終了します。  この時点で、最も多くVPを得ているプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、通し番号のより小さいイベントカードを【手帳】に配置している方が勝利します。 〇再セットアップ  捜査デッキを作り直します。  捜査デッキ、【捜査線】、【線外】にある全てのカードをリシャッフルしてください。  また、各自の【手帳】に裏向きのカードがあれば、それも全て捨て札にします。  もしも【手帳】に残したい場合は、1枚につき好きな手札1枚を捨て札にしてください(この方法で残した場合でも、裏向きの状態は変わりません)。  次に告命灯を【捜査線】の上に1個配置します。  カード1枚の配置スペースにつき告命灯1個を配置し、最大7個まで配置されます。告命灯の配置されたスペースで「惨劇の夜」が引かれた場合、枚数に関わらず必ず犠牲者が発生します。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーをスタートプレイヤーとし、新しいラウンドを開始してください。