■■ 探偵無宿2 草案4 ■ 問題点  コスト調整が難しい。  現状、プレイしてもパスしても手札が増えるので、人物を待って手札を出すより、さっさと手札を1枚切って出す方が簡単にコストを満たせてしまう。  ならコストを上げればいいのかというと、それもまた微妙。結局、引く枚数を維持して出す枚数を増やすのであれば、引く枚数を減らす方がゲーム的にはしっくりくる。問題は、引く枚数を減らすと手札の循環性がなくなる点であるが、現状の一服だけで何とかできるような気がしないでもない。  なので、通常ドローをなくし、一服で手札が回るかどうか考えるのもいいだろう。  まず、一服を完全パスでなくするという方向性がある。  パスが多くなるとゲームがダレるので、パスしつつも何か進行できた方がいい。  例えば、裏向き配置をパスと同時に行えるようにする。が、現状裏向き配置は殆ど機能しない。それを配置しても、まず次の手番が回ってくる前に惨劇が発生して捨て札にさせられる。さらに維持しようとすると、手札消費が加速する。  惨劇の夜で維持に手間がかからないようにするのもあるが、それだと単なる出し得だしどうなのか。  何枚出してても維持に1枚とかなら、まだよいような気がしないでもない。あるいは、最大3枚までとか制限つけるとか。  とりあえず、代用コストについては1枚1コストはOKとする。ただし、1手番につき代用できるのは1コスト分だけ。さらに黒は代用できない。  プレイしたら1枚はなしにする。一服したら1枚裏向き+2枚ドロー。  だが、そうだとしても代用コスト使った方が早いような。  後、死亡についてもどうするか。  死亡しないと物語が動かない。が、ランダムで死亡し過ぎるとコストが出せなくなる。  まぁ、死亡しないのはいいが、いかにも死にそうな状況で死なない状態が長く続き過ぎるとゲームがダレるが、どうするか。  一番簡単なのはラウンド制限を設ける。つまり、ラウンド毎に死の危険が高まり、一定ラウンドすると必ず誰か死ぬ。死んだらリセット的な感じ。  『三千世界の鴉』方式で1ラウンド経過毎に即死カウンターが溜まり、即死カウンターのある枚数目で惨劇が発生した場合、同数でも死ぬとする。つまり、1回誰か死んでから3ラウンドまでは即死しない保証がある。  ちょっと面倒だが、この方式でいくか。  何らかの方法で即死カウンターが溜まってもいい。アクションでもいいかも知れない。  で、死亡した人物のコストはどう出すか。まぁ、1コストに限りOKはいいだろう。そうなると、基本は2コス以上は出なくなるが、それはそれで。  アクションで1ドローは流石に恩恵がでかすぎる。  後、ちえのコストも物凄く出しにくくなっていて、これもゲーム停滞の一因になっている。出しにくいのは小夜子だけで十分だし、奥様も善吉が死ねば出やすくなるので、やはりちえをどうにかした方がいい。  まぁ、即死カウンター増加がいいかな。あるいは条件付きドロー  晋太郎をどうするか。こっちが即死カウンター増加の方が合っている。なら、条件付きドローをどうするか。素直に考えると手札枚数が一定枚数以下なら、を全員に対して発生させるのがいいかな。奥様効果も全員の方がいいが、ストレス要素増えるだけなのでつらいか。 (!--大まかな変更点--) ・手札回転効率が悪いので、捜査しても1ドロー。一服したら1枚捨てて2ドローに変更。 ・初期手札を5枚から6枚に変更 ・ラウンド開始時は必ず3枚。惨劇の夜が出たら、1枚引いてから惨劇の夜をデッキへ戻してシャッフル ・代用コストを設定。1枚で黒以外の好きなコスト。死んでたらもう1枚。 ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇「私」カード(4枚)  この事件を調査する「私」、つまりプレイヤーの分身となるキャラクターです。  特殊なスキルを1つ持っていて、選択ルールで使用します。 ◇人物カード(31枚/各3枚、覚醒7枚)  椚家の関係者で、事件の容疑者であり、協力者にもなります。  各人物毎に定められたベースカラーが設定され、固有の「アクション」も1つ持ちます。また、このアクションは一定の条件を満たすことで「覚醒状態」へと変更されます。 ◇惨劇の夜(1枚)  決定的な出来事の発生を表すカードです。  特定の条件に応じて、人物が死亡するなど物語が進行します。 ◇イベントカード(64枚)  事件の推移により発生する様々な出来事や、手掛かりや証言、証拠などを表すカードです。  通し番号が付けられ、番号のより小さいものほど重要なイベントとなります。  また、イベントには場に配置されVPを得たり常時効果が適用されるものと、即効果が適用されて捨て札になるものの2種類があり、必要なコストが設定されています。 ■ ゲームの準備  人物カードから「勿忘草」以外の人物を1枚ずつ取り、この7枚と「惨劇の夜」を加えた8枚をよくシャッフルし山を作ります。この山を「捜査デッキ」とし、中央に配置します。  残った人物カードは各種類毎にまとめます。まとめたカードは表向きにし、さらに各人物に対応した覚醒人物カードを一番下にして【容疑者】に置いてください。  次に、イベントカードをよくシャッフルして山とし、各プレイヤーは6枚ずつ引いて手札とします。  最後に、じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから好きな「私」を1人ずつ選んで手元に置いてください。 〇選択ルール  プレイヤーの分身である「私」には、特殊な効果を持つスキルが1つ設定されています。  そのスキルを使用するか否かを、全プレイヤーの同意の元に決定してください。  初回プレイ時は「使用しない」がおススメで、ゲームに慣れてきたら「使用する」とするのが良いと思います。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  いずれか1人のプレイヤーが13VP(=捜査功績)を得るか、人物が5人以上死亡したら、そのラウンド終了時にゲーム終了となります。 1:ラウンド開始  捜査デッキから3枚引いて表向きに配置し、そこを【捜査線】とします。  この【捜査線】上に配置された人物が、今回動きのあった「怪しい人物」となります。  この時、「惨劇の夜」が含まれていた場合、捜査デッキから【捜査線】へ1枚表向きに追加した後、「惨劇の夜」を捜査デッキへ戻してよくシャッフルしてください。  次に、スタートプレイヤーは【容疑者】から「覚醒人物カードを除く」好きな1枚を【線外】へ配置してください。これにより、特定の人物カードが尽きて「覚醒人物カード」が見えると、その人物が覚醒状態となってアクションが変更されます。  この処理は必ず行う必要がありますが、【容疑者】が全て覚醒人物カードになった場合、この処理をスキップしてください。 2:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。  自分の手番になったら、捜査デッキから1枚引いて【捜査線】の末尾(=右端)へ表向きに配置し、その人物のアクションを適用してください。効果対象がプレイヤーだった場合、それは自分にのみ適用されます(アクションによっては、全プレイヤーに適用される場合もあります。各カードテキストに従ってください)。  また、対象人物が覚醒状態であった場合は、その効果を適用してください。  「惨劇の夜」だった場合、アクションはありませんが、手番終了時にラウンドが終了します。  次に、手番プレイヤーは「捜査」か「一服(=パス)」のどちらか1つのアクションを行います。  また、[閃き]属性の手札があり、かつコストを支払えるのであれば、これは手番アクションに数えられず何回で使用することができます。 ◇捜査  手札1枚を自分の【手帳】へ配置します。  【捜査線】に配置された人物カードから1枚につき同色のコスト1が発生しているとして、それがプレイした手札のコスト条件を満たしていたら表向きに配置してください。満たしていなかったら、裏向きに配置してください。  ただし、死亡条件については必ず満たす必要があり、コストが満たされていても死亡条件を満たしていなければ表向きにも裏向きにも配置できません。  この裏向きに配置したイベントカードは「推理段階を出ない」状態を表し、いつでも好きなタイミングで中を見ることができます。  また、裏向き配置されたカードは、以降の手番時にコストが満たされれば自動的に表向きになります。これは捜査のアクションに含まれず、裏向きのカードを表向きにしつつ、さらに手札1枚を表向き、あるいは裏向きに配置することができます。  以上の処理が終わったら、山から1枚引いて手札を補充します。  手札に最大枚数はなく、山が尽きたら捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。 〇代用コスト  捜査時に手札1枚を捨て札にすると、「勿忘草」以外の好きな人物のコストを1作ることができます。  もしも、その人物が死亡していた場合、手札を追加で1枚捨て札にしてください。  ただし、代用できるのは1人物につき1コストまでで、同じコストを2つ以上作ることはできません。  また、代用コストは「その手番の間だけ発生する」一時的なコストとなり、手番が終了すると失われます。それ以外は通常のコストと同じように扱うことができます。 ◇一服  一服して事件を整理します。  手札があれば必ず1枚捨て札にし、山から2枚引いて手札を補充してください。手札がなければ、単に山から2枚引いて手札を補充してください。  手札に最大枚数はなく、山が尽きたら捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。  次に、「この手番で惨劇の夜が引かれていなければ」嫌疑を解消することもできます。  【捜査線】上から好きな1枚を選び、それを【線外】に置いてください。これは行っても行わなくてもどちらでも構いませんが、【捜査線】上に「惨劇の夜」があると行えませんので注意してください。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  この時、「惨劇の夜」が引かれていたらラウンドが終了します。「3:ラウンド終了」へ進んでください。 3:ラウンド終了  ラウンドが終了したら、以下の順番でチェックを行います。 〇犠牲者の選定  【捜査線】上に配置されている人物の中で、最も枚数の多い1人が死亡します。  もしも「最も枚数の多い人物」が複数いたら、誰も死亡しません。  誰かが死亡したら、その人物カードを全てゲームから取り除いてください(捜査デッキ/【捜査線】/【線外】/【容疑者】)。【容疑者】に配置されている覚醒人物カードを取り除く必要はありません。 〇ゲーム終了チェック  いずれか1人のプレイヤーが13VP以上得ているか、あるいは人物が5人以上死亡していたら、即ゲームが終了します。  この時点で、最も多くVPを得ているプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、通し番号のより小さいイベントカードを【手帳】に配置している方が勝利します。 〇再セットアップ  捜査デッキを作り直します。  捜査デッキ、【捜査線】、【線外】にある全てのカードをリシャッフルしてください。  また、各自の【手帳】に裏向きのカードがあれば、それも全て捨て札にします。  もしも【手帳】に残したい場合は、1枚につき好きな手札1枚を捨て札にしてください(この方法で残した場合でも、裏向きの状態は変わりません)。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーをスタートプレイヤーとし、新しいラウンドを開始してください。